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酔人日月抄

東京下町に暮らす写真とPENTAXとスキーと時代小説とお酒とプジョーを愛するある男の日常

K-1初撮りは「あしかがフラワーパーク」の奇蹟の大藤を撮りに行く

 PENTAX K-1を手に入れたその日のうちに早速撮影に出かけてきました。少し前から初撮りはここにしようと決めていた場所があります。それは「あしかがフラワーパーク」の藤棚。毎年この時期になると見事な姿を見せてくれる藤の花で、その姿は何度見ても圧巻。見渡す限り頭上を埋め尽くす紫の天井は超広角レンズにもぴったりなはず。
 当日は残念ながら雨模様のぐずついた天気でしたが、夜のライトアップならそれも気になりません。いきなり新しいカメラとレンズを雨に濡らすのは気が引けますが、そこはフィールドカメラを名乗るPENTAXのこと、雨でこその本領発揮ということで、夕方になって一路東北道を北へ向かいます。

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 果たして、その圧巻の姿は今年も健在でした。暖冬の影響で軒並み開花の時期が早まっている今年ですが、このあしかがフラワーパークの大藤はほぼ例年通りの開花状況か、やや早いくらいと思われます。

K-1 + HD DFA15-30mmF2.8ED SDM WR


 まずは新品同士の組みあわせで撮りました。フルサイズに超広角ズームは楽しい!
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 到着したときはまだ空に明るさが残っていました。藤の花の紫色とマジックアワーの空の色の対比が綺麗です。というか、空はどんより低く垂れ込めた曇り空のはずなのですが、この時間帯はやっぱり青く写るんですね。

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 それにしても見事な姿です。「あしかがフラワーパーク」には巨大な藤棚としては、大藤が2本、大長藤が1本、八重藤が1本、むらさき藤が1本あります。それ以外にも中小様々な藤が咲き乱れています。

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 これが八重藤。ブドウみたいなコロコロした花が特徴的。それに香りが一段と強く、まさに果物のようです。木の幹も立派ですね。

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 こちらがむらさき藤。色が違うのはホワイトバランスが暴れたせいではなく、花の色がそもそもい違う上に照明の色温度も高めに設定されているようです。昼間に撮るとここまでの差はないかも。

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 園内の池にかけられた「うすべに藤」の橋。真っ白ではない微妙な色合いなのですが、強い照明に照らされるとほとんど白く写ってしまいます。

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 お約束の大長藤の水面リフレクションも撮っておきました。雨が降ってるので水面はやや波立ってます。28mmくらいだとギリギリですが、超広角ズームなら余裕ですね。

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 場所によっては目の前まで垂れ下がってきています。花のためには触れないほうがいいと分かっているのですが、どうしても頭を掠ってしまいます。この通り、28日夜の段階で大藤は満開まであと一歩でしたからゴールデンウィーク前半が見頃のピークと思います。

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 天気は降ったり止んだりを繰り返していました。藤棚の下に入れば傘はいらない程度です。天気のおかげもあってとても空いていました。というかそもそも平日ですし(A^^;

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 大藤棚の大きさが良く分かる絶景ポイントからこれまたお約束の一枚。でも今回は超広角ですからよりその大きさが表現できそう。でもワイド端15mmは広すぎたので少しズームしてしまいました。まだ超広角に目が慣れていなくて思い切りが足りないようです。

K-1 + FA Limited


 超広角だけでは色々心配だったので、FA Limitedを3本とも持って行きました。ようやくフルサイズで本領発揮のFA Limitedはどんな写りをするでしょうか。

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 まずはFA77mmF1.8です。ファインダーを覗いてるだけで惚れ惚れする大口径中望遠の世界。そうかぁ、こういうレンズだったんだ。

 むらさき藤のこの青っぽい色合いが好きです。真ん中だけ光が当たっていたので少しマイナス補正。背景にある赤い花はツツジです。なぜかこのレンズってこういうアンダー気味の描写が似合うような気がしています。

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 どこまでも続くかのような藤の天井。もうどこにピント合わせてどのくらい絞れば良いのやら? と現場では悩みましたが、結局は被写体の力がありすぎて、どう撮っても綺麗になります。

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 次はFA43mmF1.9。真の標準レンズをその通りの画角で使える日がきました。と言っても私がこのレンズを手に入れたのはつい最近でしたけど。それももちろんK-1を睨んでのことです。

 小型軽量なパンケーキレンズなので、K-1に取り付けるととても軽快。どこにでも持って行ける気がしてきます。まさに目の前にあるものが見たままに写る感覚です。近距離のピント精度を心配しましたが、今のところ問題はなさそう。

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 まだ開花していない花の先端。このシーンではどうしてもAFが背景に引っ張られてしまうので、がんばってMFしました。大口径レンズなら特にピントはよく見えるので、滅多にMFしない私レベルでもピント合わせできます。このファインダーならMFのオールドレンズ遊びも楽しいだろうなぁ...。

 背景のボケも綺麗。端っこの玉ボケはラグビーボール状になるのもフルサイズならでは! ...って当たり前のことでいちいち感動してしまいます。

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 FA31mmF1.8ALも使ってみたのですが、よく考えたら超広角ズームのテレ端とほとんど被ってるんですよね。私のFA Limited歴としてはこのレンズが一番長いつきあいで、APS-Cでは標準レンズという感覚があるので、この広い画角をどうしたものかと、この日はほとんど使えませんでした。なので、こいつについてはまた後日じっくり試してみたいと思います・

高感度テスト

 ここで、せっかくの夜景ですから高感度のチェックを簡単にしてみました。ここまで貼った写真はISO800~1600で撮っていますが、ノイズも解像感もまったく問題ありません。ついでにシャッター速度も1/30sec程度になることもありますが、手ぶれ補正も良く効いていてブレて失敗というカットもありませんでした。フルサイズでこの焦点域なら当たり前かな?

 ということで以下、ISO1600から1段刻みで同じシーンを撮ってみました。手持ちですのでその点は差し引いてください。NR等の設定はデフォルトのままJPEGで撮ったカットからピクセル等倍で切り出したものを貼っておきます。クリックするとFlickrにアップロードしたフル解像度の写真に飛びます。

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 まずはISO1600。この辺りは本当に何も気にせず使えそうです。

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 次にISO3200。ぱっと見たところISO1600と大きく変わりないように思います。

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 そしてISO6400。ややエッジが怪しくなってきました。ちょっとブレてしまったかも。

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 さらにISO12800に上げます。ノイズも少し出てきました。

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 続いてISO25600です。だいぶ高感度らしくなってきました。でもまだ解像感をそこそこ保っています。RAWで撮って丁寧に処理するとまだいけそう?

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 ISO51200。K-5以降のAPS-C機ではここが限界という機種が多いです。NRの影響でしょうか、一気にエッジがとろけ色もやや抜け気味。でも場合によっては緊急時用として使っても良いかも。

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 未知の領域へ突入しISO102400へ。こうなるとピクセル等倍にする意味はありません。縮小前提でしょう。でもこれだけ写るところがすごい!

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 そしてK-1の最高感度、ISO204800に到達しました。NRはかなり強くかかっているはずですが、それでもノイズまみれ。全体を眺めると色付きのバンディングみたいなものも見られます。これはとにかく写ってることに意味がある場合専用でしょう。

 この暗さで1/3200secが切れてしまうわけで、どんな暗いところで意味があるのかもはや分かりませんが。

初撮りインプレッション


 K-1は期待通りの素晴らしいカメラです。フルサイズのセンサーの余裕はひしひしと感じられますし、FA Limitedがオリジナルの画角で隅々まで使えるのも素晴らしいです。シャッターを切った感覚もPENTAX機らしい柔らかさと上品なシャッター音ですが、K-3 IIまでのそれとはやや違うように思います。ミラーとシャッターが大型化したためか、ショックを少し感じる場合がありました。

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 ファインダーはCP+等で触ったときにはそれほど感動しなかったのですが、実際に写真撮ってみると良く出来ています。透過液晶とスーパーインポーズもその後調整されたのではないかと思えるほど自然になりました。夜景のような暗いものを撮っていても違和感ありません。私は水平をいつも気にしているのですが(それでも傾いてしまうことがしばしば)、水準器の表示は透過液晶表示で見やすくなった一方で、夜景のように背景が暗いと見えなくなってしまいます。が、これは仕方がないところ。どうしても必要ならライブビューでしょうか。

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 操作系は素晴らしいです。少なくともPENTAX機を使ってきた身にとっては、これは完成形ではないかと思えてきます。もちろん、今までの癖で撮影結果を確かめようとしてライブビューを起動してしまうことは何度もありますが、慣れの問題でしょう。しかしK-3 IIなどと併用する場合は問題かも。と言っても、K-30やK-50なども再生ボタンの配置はK-1とほとんど同じでしたっけ。

 Wi-Fiも早速使ってみました。接続が不安定とかアプリが恐ろしく使いにくいという前評判でしたが、iPhone 6s Plusとの組みあわせでは安定しているし、まぁまぁ使えそうです。いくつか不満点ありますが、その辺は追々じっくり確かめてまた記事にしたいと思います。

 とりあえず初日のインプレッションは以上です。連休中ですし、引き続き色々撮っていますので順次アップしていきたいと思います。