酔人日月抄

東京下町に暮らす写真とPENTAXとスキーと時代小説とお酒とプジョーを愛するある男の日常

琵琶湖疏水の遺構を歩いて京都の桜を楽しむ

 今年のソメイヨシノはゆっくり咲いてゆっくり散っていくようで、長い期間楽しめていますが、東京地方では一番の見頃だった先週末が、残念ながら小雨交じりのどんよりしたお天気でした。気候のせいか近所の桜並木もなんとなく元気がない様で、お花見的には不完全燃焼気味です。

 そんな折、京都に行く用事(仕事)が出来たのですが、運の良いことに少し自由になる時間を得ることが出来たので、ここぞとばかりに桜を求めて京都の町を観光してきました。京都には桜の名所は山ほどありますが、何となく選んだ行き先は琵琶湖疎水の遺構を巡る散歩コースとなりました。

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 なお、京都も先週末がほぼ満開の見頃だったようで、私が訪れた昨日はやや散り始めというところ。でもおかげで地面にも桜の花びらが舞っていたりして、それはそれでなかなか見ごたえ、撮り応えがありました。


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 カメラは試用中のFUJIFILM X-Pro2にXF35mm F2です。悩んだのですが、今度こそ本当にこの一台一本勝負です。

蹴上インクライン

 京都駅から地下鉄を乗り継いで蹴上インクラインへやってきました。寺社仏閣ばかりが京都ではない、ということで、明治以降の近代産業遺構です。

 要は京都市内から琵琶湖疏水へ船を引き上げるための設備です。水道としての琵琶湖疎水は今も現役ですが、水運の役目は既に終えており、船を載せた台車が登っていくための線路が引かれた坂道が残っています、その坂道はそのまま見事な桜並木になっています。

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 ほら、産業遺構であるかどうかはさておいたとしても、ともかくすばらしい桜並木です。

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 お天気も良くて絶好の花見日和! 平日にもかかわらずたくさんの人が訪れていました(他人のことは言えない^^;)。

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 線路を入れてローアングルで撮るのが定番。格好いいですが、同じことをしてる人がいっぱいいるので、場所とタイミングの取り合い。

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 人を邪魔だと思うより積極的に入れてしまうしかありません。

 ちなみにこの線路、ずいぶん狭軌だな... と思っていたら実は複線になっていて、中心を挟んで両側が軌道であることを後で知りました。なるほど! 逆にかなりの広軌なわけですね。船を乗せて運ぶのだから当たり前か。

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 下流側終点には大きな池があって琵琶湖疏水博物館があります。とにかく端から端まで桜で埋め尽くされていました。

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 京都らしく和服の方もたくさんいました。が、ほとんどは着付け体験を利用した外国人観光客のようです。和服着て桜並木で自撮りとなれば完璧ですよね。「いいね!」が山ほどつくことは請け合いです。

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 まぁ最終的にはやはり線路にはいつくばってしまうわけです。

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 APS-Cで35mmのみとなると苦労するかな?と思っていたのですが、使い方次第で広角的にも望遠的にもなる、という感覚を久々に思い出しました。短焦点一本縛りと言うのも久々にやってみると面白いです。

南禅寺

 蹴上インクラインと琵琶湖疏水ときたら南禅寺に寄らざるを得ません。というか、この辺は散策していると必ずこの巨大なお寺に行き当たります。

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 超有名な三門。本当に巨大です。南禅寺はどちらかと言うと桜よりは紅葉のほうが有名ですが、それでもそれなりに桜の木もありました。

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 巨大な門なので(文字通りの意味で)敷居もかなり高いです。腰掛にちょうどいいということで、多くの人が座って休憩中。確かに日陰だし風が吹き抜けて気持ちいいし、絶景が広がっていて居心地良さそう。でもまぁ日本人として「敷居」を知ってると同じことは出来ません(A^^;

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 南禅寺境内の桜は確実に最盛期を過ぎ、だいぶ散っていました。

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 それならそれで、苔むした岩と桜の花びら、みたいなシーンを探したのですが、それはそれでなかなか見つかりません。苦肉の策で側溝を撮っておきました。

水路閣

 さて、南禅寺と言えば水路閣です。
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 お寺の設備かと思うほど溶け込んでいますが、もちろんまったく別のもの。レンガ造りのアーチが美しい水道橋です。

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 琵琶湖疏水は水運にはもはや使われていませんが、水道としては現役。この水路閣にも水がまだ流れています。文字通りの現役として使われているのか、観光用途なのかはわかりませんが。

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 水路に沿ってワイルドな道を進んでいくと、少し開けたところに出ました。眼下には巨大なパイプ。恐らくこれが現在現役の水道管なのでしょう。

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 水路閣と言えば、これをやりたくなりますが、当然ながらここも観光客だらけ。でも以前ここで無人の写真を撮ったことがあるんですけどね。

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 ということで、南禅寺に戻り、境内を横切って北へ向かいましょう。

若王子神社

 目的地はこれまた桜並木で有名な「哲学の道」だったのですが、ちょっと疲れたのでしばし休憩です。哲学の道の南端には若王子神社があります。小さな神社ですがかなり有名で由来のある神社だそうです。

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 私たちとは逆に、哲学の道から南禅寺を目指す人がたくさんいますが、外国人の方がここを南禅寺と間違えていたりしました。日本人でもお寺と神社はごっちゃになることありますからね。いずれにしてもあまり観光ずれしていない、いい雰囲気の神社です。

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 入り口付近にこんな看板が立っていて、ぜひ見に行きたかったのですが... 新島襄・八重夫妻はクリスチャンだったはずなので、神社やお寺にお墓があるはずはないと思っていたのですが、やはり彼らのお墓と若王子神社は無関係。神社から20分ほど山登りしたところに墓地があるそうです。山登りする元気と時間はないのであきらめました。また別の機会にお参りしたいと思います。

哲学の道

 若王子神社から銀閣寺へと抜ける約1.5kmほどの遊歩道です。その脇には琵琶湖疏水から引かれた小さな川が流れています。

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 この遊歩道は延々とソメイヨシノが植えられていて、狭い歩道と疎水の流れは桜のトンネルに包まれています。

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 いやいや、噂には聞いていましたがすばらしい眺め。写真も撮り甲斐があります。しかしここの桜もすでにだいぶ散り始めていて、アップで撮ると花びらの落ちた額が目立ちがち。「寄ってぼかす」作戦はあまり使えません。

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 だいぶ歩いてきたつもりなのですが、銀閣寺まではどのくらいあるのでしょう? この見事な桜並木に見とれていると、時間も距離も忘れて歩けてしまいそうです。

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 ということで、そろそろ時間がなくなってきてしまったので、京都の桜を楽しむ琵琶湖疏水遺構の散歩は終了です。

 この後、どうやって帰るか悩んだのですが、結局来た道をそのまま逆にたどって蹴上へ戻りました。かなりの距離歩いて疲れました。

桜は終わっても再び京都へ

 桜は咲きかけよりも散りかけのほうが美しいことを実感しました。東京では気がはやって咲きかけの桜ばかりを見て、撮ってしまいましたが、本当は都内でも今週中が一番のお花見日和だったのだろうと思います。私的には今回の京都散歩が今年ベストのお花見となりました。

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 京都自体には何度も来たことはありますが、桜の時期ははじめてです。「桜は東京でも十分綺麗だろ?」と、江戸っ子の端くれとしては思っていましたが、やはり京都の街並みと桜の取り合わせには、何か違う力と美しさがあると思いました。また桜の時期に訪れたいと思います。

 とか言いつつ、実は今週末にも京都に行く予定です。こっちはずっと前から計画していたもので日帰りですがガッツリ丸々一日観光する予定。いずれにせよ今日の雨で桜はほとんど終わってしまったことと思いますので、桜には期待せず、週末は京都そのものを楽しみたいと思います。もちろんX-Pro2も持っていく予定ですので、別途レポートいたします。

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