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酔人日月抄

東京下町に暮らす写真とPENTAXとスキーと時代小説とお酒とプジョーを愛するある男の日常

老眼の強い味方!遠近両用ワンデーコンタクトを使ってみる

日記

 私の近眼歴は相当に長く、もう30年来眼鏡とコンタクトレレンズを手放せない生活をしてきたのですが、ここ数年の間に急速に進行してきたのが「老眼」です。年齢を考えると恐らく進行度は早いほうで、自覚症状を感じて眼鏡を遠近両用にしたのが約4年前。そして主に平日昼間に使っていた近視+乱視矯正のワンデーコンタクトレンズでは、日常生活に支障を来すようになったのが約1年前。

 それ以来、コンタクトレンズを諦めて眼鏡のみの生活に戻っていたのですが、今では手元のものを見る時に遠近両用の眼鏡すら無意識のうちに外すようになっています。「あー、こういうおじさんて昔いたよな〜」って思い出します。若いときは眼鏡をしていながら近いものが見えないという状態が理解できず、なぜこの人は見えない眼鏡をかけているんだろう?って不思議に思っていました。まさにその「不思議なおじさん」に自分がなってしまうとは、歳を重ねるとは残酷なものです。

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 それでも日常仕事をするには眼鏡かけたり外したりすることに問題は無いのですが、スキーをするときと写真を撮りに行くときはどうしてもコンタクトレンズを使いたくなります。

近視+老眼

 視力の良い人、あるいは老眼ではない人には想像しにくいかもしれませんが、近視の上に老眼が重なるとどうなるかというと、裸眼では近くは見えるけど遠くは見えなくなり、眼鏡やコンタクトレンズで近視を矯正すると、遠くは見えるようになるものの今度は近くのものが見えなくなる、という状態になります。

 遠近両用の眼鏡は一枚のレンズに複数の視度を持たせて、遠方も手元も両方見えるようにしたもの。この眼鏡を作った当初は快適に使っていたのですが、その後老眼はどんどん進行して、この眼鏡でも手元がよく見えなくなってきてしまいました。なのでそろそろ度を合わせ直す必要があるなぁ、と思っていたところです。

 ただ眼鏡の場合は、簡単に外せるのでちょっと手元が見えづらいと思ったときには、一時的に眼鏡を外して手元を見たりすれば、だましだまし何とかやっていけます。

 しかしコンタクトレンズは入れてしまうと簡単に外せないので、手元が見えない場合はどうにもなりません。コンタクトをレンズした上で老眼鏡をかけるという手がなくはないし、実際に老眼鏡も買ったりしたのですが、日常的にそれで過ごすには手間がかかりすぎます。

老眼でカメラを使う苦労

 さて、近眼かつ老眼でカメラを使う場合を考えてみましょう

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 まずはファインダー像。一眼レフファインダーにしろEVFにしろ、ファインダー像の結像面までの視距離は1mほどあるので、実は老眼はまったく気になりません。眼鏡をかけたりコンタクトレンズをしたままでクリアに見えます。

 ただ眼鏡の場合はどうしてもアイポイントの関係から、視野が狭くなりがちでファインダー像の隅々への注意が行き届かなくなります。なのでここはやはりコンタクトレンズをしたほうがずっと快適なのです。

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 しかし一方で、コンタクトレンズをしたままだと、ファインダーから目を離しカメラを操作したり、撮影済み画像をチェックしたり、あるいは背面液晶でライブビュー画像を見たりするのが大変辛くなります。ましてや、ライブビューしかできないコンパクトカメラを使うのは非常に難儀します。この場合はコンタクトは諦めて眼鏡をしていくしかありません。

 つまりまとめるとこうなります。

  遠近両用眼鏡 近視矯正コンタクトレンズ 裸眼
ファインダー像 見える! 見える! 視度調整すれば見える
ファインダー視野 イマイチ 隅々まで見える 隅々まで見える
ライブビュー まぁまぁ見える 見えない... 見える
メニュー等の操作 まぁまぁ見える 見えない... 見える
被写体(遠景) 見える 見える 見えない

 カメラの背面液晶が見えないという件は、日常生活においてスマホの画面を見たり、文庫本を読んだりするときにも同じ苦労をします。なので老眼の場合、コンタクトレンズをしてしまうと日常生活にも支障を来すことになるのです。


 私が巨大なiPhone 6S Plusを使っているのも、必要に迫られてのことなのです(A^^;

遠近両用のコンタクトを試してみる

 さて、ここからようやく本題です。以上のような流れの中で「遠近両用コンタクトレンズ」があれば全て解決することになりますよね。ずいぶん前から製品は存在していたらしいのですが、お値段がビックリするくらい高くて、ランニングコストがかかりすぎることから、手を出せずにいました。

 しかし最近再び気になって調べてみたら、かなり普及してきたようで製品数も多く、従ってコストも安くなっているようです。ということで、かかりつけのお医者さんで相談の上、トライしてみることにしました。

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 コンタクトレンズ屋さんの店頭にあった模型。メーカーにかかわらず基本的な構成は同じで、中心部が近距離用、外周部に行くに従って遠距離用にレンズ視度が段階的に変化しているそうです。真ん中付近では遠くがよく見えないってこと? と思ってしまいますがその辺はそんなに違和感ないようです。

 今回試してみることにしたのは、クーパービジョン製のプロクリア・ワンデーのマルチフォーカルという製品です。1年前まで使っていたコンタクトレンズもクーパービジョン製でしたので、同じメーカーのものにしました。

 ワンデータイプだけでなく2週間タイプなど含めて、他のメーカーからも遠近両用コンタクトレンズは多数販売されています。人によって合う合わないが色々あると思いますが、私は以前よりワンデータイプで一番有名なJ&Jのアキュビューがどうにも合わず、クーパービジョンに変更したという経緯があります。

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 ちなみに以前使っていたのはワンデーアクエア・トーリックという製品で、これは近視のみならず乱視矯正も入ったレンズでした。

 しかし遠近両用になると乱視矯正は諦めざるを得ないとのこと。私の場合、幸いに乱視はそれほど強くない(-0.75程度)ので、矯正しなくてもそこそこ見えるだろうとのこと。ただ、違和感を感じるかもしれないので、乱視と老眼のどっちをとるかは実際に使って試してみるしかありません。

 でも私としては何しろここ数年、何をするにも老眼には悩まされているので、とにかく老眼を優先して何とかしたいという気持ちが強くあります。

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 ということで、まずはテストレンズを入れてみました。ワンデーアクエア・トーリックに比べるとかなりレンズが薄く感じます。こんなもので視力が矯正できるのだから不思議なものです。

 で、実際の見え具合ですが、なかなかいい感じです。手元は本当によく見えるようになりました。もちろん裸眼並みとはいきませんが、カメラの操作や背面液晶を見るのには問題ないし、iPhoneも5.5インチなら普通に使えます。もしかしたら手元に関しては眼鏡よりも快適かも。

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 ちなみにお値段は近視のみのレンズと比べるとかなり高いですが、私が使っていたような乱視矯正入りのレンズと比べると一箱(片目30日分)あたりで100円ほど高いだけでした。

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 これからしばらく、平日の仕事もコンタクトレンズに戻して生活してみようと思います。パソコンを使うくらいは今までも眼鏡で問題なかったのですが、コンタクトはやや見づらく感じていました。また職業柄かなり小さな文字や模様を見ないといけないこともあるのですが、そのときにどうなるか試してみたいと思います。いずれにしても眼鏡はいつも持ち歩いてるので、疲れてきたり違和感を感じたら眼鏡に戻せばいいだけですし。

 毎日常用するのはコスト負担もそれなりに大きいですが、趣味の写真を撮るときに役立つだけでも相当に効果は大きいと思います。同じように老眼に悩んでいる写真愛好家の方は、一度試してみることをお勧めします。