CP+ 2016でPENTAX K-1に触れる

投稿者: | 2016年2月26日

 例年より2週間くらい遅いような気がしますが、今週木曜日の25日からCP+ 2016がいよいよ開幕しました。初日はもちろん平日ではありましたが、あれこれと都合を付けて早速行ってきました。そんな前のめりになっている理由は、もちろんPENTAX K-1です。既に現物を見ずに予約してしまったわけですが、色々と気になっているところがありますので、自分の手で、目で確かめてきました。

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 毎年CP+の見学記は内容が著しく偏っていますが、今年はそれに輪をかけて偏っていますのでご了承ください。

リコーイメージング

 ということで、会場入りして真っ直ぐ向かったのはリコーイメージング。

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 ブースの半分くらいはK-1に割かれています。展示物を見る前に早速K-1タッチ&トライの列に並びました。2時間くらいは待つ覚悟でいましたが、最後尾に置かれた待ち時間表示は30分。しかし実際には10分ほどでK-1と初対面することが出来ました。

K-1タッチ&トライ

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 手渡されたのはこいつです。同時発表された新しい標準ズーム、DFA28-105mmが付いています。このコンパクトなレンズのおかげもあってか、手にしてみた第一印象は「小さい!」でした。事前に見ていた写真等々では、数字上はそこそこ小さいものの、厚みがあってかなりボリューム感があるように思っていたのですが、実物は不思議と小さく感じます。そんなはずはないのにK-3 IIと同じくらい?って錯覚します。

 AFは十分に速くてスムーズ。レンズが違うので直接比較できないのですが、K-3 IIよりも速いと感じます。シャッターを切ってみるといかにもPENTAXらしい柔らかさ。ただフルサイズになってミラーが大きくなったせいでしょうか、ミラーショックが大きいように思います。

 連写もしてみましたが、やはり秒間4コマ強というのは遅いですね。クロップモードにしたときの秒間6.5コマとはえらい違いです。フルサイズでの連写はやはり向かないカメラですね、これは。

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 お願いしてDFA15-30mmに付け替えてもらおうとしたらDFA24-70mmも持ってきてくれました。写真を撮り忘れましたがDFA15-30mmは相当に巨大なレンズです。構えてファインダー覗いてしまえば気になりませんが、見た目にはかなりの押し出しの強さがあります。カメラバッグも新しいの必要かも。

 DFA24-70mmは実物を見ないうちは「微妙なレンズだな」と思っていましたが、K-1に取り付けてファインダー覗くと、なんとなく写欲が沸いてきます。やはり見慣れた画角のせいでしょうか。明るいのでファインダーもスッキリしますし、やっぱりこれはK-1には必須の一本かも。「これSPコーティングされてないですよね?」と説明員に突っ込んでみたのですが「HDコーティングはしてあります」と、分かってるのか分かってないのか、はぐらかされました。FA LimitedもSPコーティングはしてないし、まぁいいか。

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 で、ファインダーです。覗いてみたところ… 「ふ〜ん」と言う感じで期待していたほどの感動はありませんでした。一応フルサイズ機のファインダーを覗くのは初めてではありませんから…。

 というより、DFA28-105mmからDFA24-70mmに付け替えたときにガラッと印象が変わったことから、やはり明るいレンズで使ってこそなのかも?と思います。

 クロップや測距点、水準器の表示がスクリーン部に埋め込まれた透過液晶で実現されていますが、あまり見やすいとは言えません。選択された測距点を表示するために赤いライトでスーパーインポーズされるのですが、それが画面右の水準器ばかり目立ってしまって、いったいどこを照らしてるんだかよく分からなくなります。何となくこのスクリーンというか、透過液晶表示には違和感を引きずりそうです。

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 操作系は思った通りで良く出来ています。三つ目のダイヤルの感触も悪くありません。説明員さんに「絞り優先で、後ダイヤルで絞り、前ダイヤルで露出補正、新ダイヤルでISO選択ってできますよね?」と聞いたら「もちろんです」と言って、設定してくれました。そして「そういう使い方したいなら、前ダイヤルにISO、新ダイヤルに露出補正のほうがお勧めです」とのこと。なぜならばグリーンボタンでISO AUTOに設定することが出来るから、とのことでした。私はISO AUTOもよく使うので「なるほどね」と納得してしまいました。

 この辺の操作系は色々と複雑ですが、分かってしまえば痒いところに手が届く、自分好みの設定が出来そうです。

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 で、お約束のフレキシブルチルト液晶も弄ってみました。どうやら液晶を捻るっていうのは、機構上出来てしまうだけで、特に用途があって可能にしたものではないようです。使わないときの収まり方はあまり好きではありませんが、一応フレーム枠の左右および下側に取っ手が付いていて、引き出しやすくなっています。動きは軽いのですが節度感はあってグラグラする感じはありません。

 ということで、5分少々でしたがざっくりと手にとって触ってみた印象は以上です。

 実物を触ってみて、ますます発売が楽しみになってきました!

K-1展示物

 その他色々K-1にからむ展示物がありました。

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 手ぶれ補正のデモ。加振機で上下に揺らし、左側は手ぶれ補正OFF、右側は手ぶれ補正ONで、その効果をデモしています。マクロレンズ付けて至近距離のものを被写体にしていますし、これってシフトブレ補正(新たに+3軸されたうちの1軸)のデモなんですよね。もう少しそこをアピールすれば良いのに(^^;

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 メイン基板とかフルサイズCMOSセンサーが載ったSRユニットとかペンタプリズムなど、主要な構成部品の展示。こういうのって「だから何?」なんですけど、私的には好きです。

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 それら部品とは別の一角にカットモデルとか…

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 スケルトンモデルなどもありました。よく分からないけど、みっちり色々詰まっています。

Kマウントレンズ・ロードマップ

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 新しいロードマップも公開されていました。要するに今後は単焦点レンズがずらっと出る予定があるよ、と言うことのようです。普通の広角、大口径標準、大口径中望遠、大口径超広角と続いて、最後はフィッシュアイズームの予定もあるとか。面白いですね、これは。

 これら単焦点がやはり他社製品ベースのカスタマイズ版なのか、FA Limitedに代わるオリジナルの新型なのか気になるところです。

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 ちなみにQマウントのロードマップもありましたが、2年くらい前から変わってないようです。マクロはもう諦めたんじゃないんですかねぇ。それよりやる気があるなら新しいボディが欲しいですね。1/1.7インチセンサーがもはや絶滅種になりつつあるのかもしれませんが。

その他

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 そしてこんなのもいましたよ。15年前に登場した「初代K-1」です。

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 それから、K-3 II Silver Editionも置いてありました。電池が入っていなかったのですが誰でも触れるようになっていました。表面の仕上げは確かに私が持っていたK-5やK-3のシルバーモデルとは違っています。目が細かく粒が揃っている感じ。なかなか渋くて格好いいです。K-1待ちのこの時期でなければ、相当真剣に悩んだことでしょう。

 その他、リコーイメージングではGRやアクションカメラ、そして全天球カメラTHETAなどもありましたが、ざっくり割愛します。

 私にとっても今年のCP+はここまで。あとは余談になるのですが、せっかくですから別途「後編」にまとめたいと思います。