酔人日月抄

東京下町に暮らす写真とPENTAXとスキーと時代小説とお酒とプジョーを愛するある男の日常

車山から霧ヶ峰へ信州ビーナスラインの秋の景色を楽しむ

 French Blue Meetingへ行ったついでに紅葉狩りをしてきました。ちょうどこの季節は車山高原付近は紅葉の見頃を迎えています。天気が悪いとどうにもなりませんが、今年は本当に綺麗な快晴で空気も澄んでいました。白樺湖から車山、霧ヶ峰を抜けて美ヶ原高原へと至るルートは、信州ビーナスラインと呼ばれ、絶景ポイントが連続している格好のドライブルートです。

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 カメラはお借りしているFUJIFILM X-T10にXF18-55mm F2.8-4 R LM OISとXF35mm F1.4 Rの2本。そしてPENTAX K-3 IIにはHD DA16-85mm F3.5-5.6ED DC WRのみという組み合わせでいろいろ撮ってきました。


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信州ビーナズライン

 諏訪南ICから白樺湖へ至り、そこからビーナスラインへ。まずはすぐ入り口にある車山高原でFrench Blue Meetingを堪能した後、来た道を戻らずにさらに西へと向かいます。

 なお、↓こちらがビーナスラインの公式サイトっぽいです。なかなかクラシックは雰囲気が漂っていて趣深いです。

 あるいは↓こっちの方が見やすいかもしれません。

大門街道から白樺湖へ

 まずは茅野市街から白樺湖へ向けてR152を山登りをします。ここはまだビーナスラインではありませんが、つづら折りの道路の両側は見事に紅葉していました。この季節は使われていないチェーン着脱所にしばし車を止めて紅葉狩りです。

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 赤、黄色、緑(ちょっとだけですけど)、青が折り重なるカラフルな一枚。これはX-T10で撮りましたが、ほぼ撮って出しでこの鮮やかさなのです。紅葉は色飽和上等!くらいで記憶色に一番近くなります。都内の公園で見る紅葉よりも色鮮やかに見えるのは気のせいでしょうか。

 ちなみに、被写体がそもそも鮮やかなので、フィルムシミュレーションはSTD(PROVIA)のままで撮りました。Velviaはきっとやり過ぎになると思われます。

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 全体的には黄色優勢でした。ここは特に紅葉の名所でも何でもない場所ですが、こんな見事な紅葉の森が、ずっと道路沿いに続いています。本当に素晴らしい眺めです。しかし道路はどんどんと標高を上げていくので、紅葉している区間は意外にあっという間に終わってしまいます。

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 木陰にはひっそりと神様がいたりします。遅ればせながら撮影許可と、道中の安全をお願いしておきました。

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 まだ朝方なので日が斜めから差しており、複雑な光線状態。却ってどこにカメラを向けて良いのか分からなくなるくらい。

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 紅葉をボカすってのやってみたかったんですよね。ただ一面色鮮やかすぎて何が何だか分からなくなってしまいました。背景を選ばないとダメですね。

車山高原

 そして白樺湖を抜けていよいよビーナスラインへ入っていきます。標高は既に約1,500mに達しています。

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 このあたりは既に紅葉の盛りを抜けており、周囲は不思議な風景が広がっています。道路から山の上を見上げると、木がほとんど生えていなくて、草むらというか一面ススキの原っぱになっているのです。森林限界を超えてるというわけではなさそうですが、何か自然や気象の条件がそうさせるんでしょうね。人工的に作られたものとは思えません。

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 なのでうまく探せばこんな秋×秋な風景も見つかります。

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 谷の方に降りてみると素晴らしいまだまだ紅葉の森があります。木の種類が先ほどの道路沿いと違っていて、かなりの大木です。黄色から赤のグラデーションに青空!

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 これはFBM会場で撮ったものですが、メイングラウンドからはどこを向いても紅葉だらけ。その様子は別エントリーでご紹介した通りです。


霧ヶ峰へ

 さて、車山高原を出てビーナスラインを霧ヶ峰方面へ。晴れていると天空を走るワインディングロードという感じで、本当に気持ちの良いドライブコースです。道中の要所要所に大小様々な展望台があるので、何カ所か寄り道していちいち写真を撮っていました。

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 谷を見下ろせば紅葉。

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 山を見上げるとやっぱり不思議な景色。そんなに標高高くないのに面白いです。なお、ここに写ってる白いレーダードームは昨年登った車山山頂にあるやつです。

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 この日は空気が澄んでいてどこまでも見通せそうでした。左に雲を被っているのが八ヶ岳連峰、画面の真ん中あたりに小さくうっすら見えるのが富士山です。右に見切れているのは南アルプスかな?

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 そして足下にはススキの原っぱ。遊歩道が続いていて、ずっと奥の方まで入って行けそうでした。ただ、ススキ的には最盛期は終わっていると思われます。

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 再びススキと紅葉。なんとも贅沢な景色です。

八島ヶ原湿原

 霧ヶ峰スキー場から進路を北西に変え、さらにビーナスラインは続きます。今回は全行程を走破する時間はなかったので、八島ヶ原湿原を最終目的地としてみました。

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 標高約1,700mにある湿原で、国の天然記念物に指定されているそうです。季節折々に幻想的な風景を見せるそうですが、秋も深まってきたこの季節は一面茶色の世界でした。

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 湿原と言えば尾瀬や戦場ヶ原もそうですが、遊歩道としてこうした木道が架けられています。所々木が腐っているので、気をつけて歩かなくてはいけません。八島ヶ原湿原の周囲をぐるっと一周する行程は約2時間かかるそうです。今回は一部だけ歩いてきました。

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 この風景だと、こんな一点の曇りもない素晴らしい快晴よりは、霧が立ちこめるくらいの方が風情があって写真的には良かったかも(^^; なんて思いながらそれでも鮮やかな茶色の世界向けてやたらにシャッターを切ってしまいました。そして奥の山の上にはやっぱり車山山頂のレーダードームが見えています。近くで見ると車山ってそんなに高い頂に見えないのですが、こうしてあちこちから見えるってことはやはり高いんですね。

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 湿原周辺も湿原の中と同様に茶色い枯れ草の世界。原色の鮮やかな紅葉はありませんが、ススキはやっぱりここにも生えています。恐るべき生命力!

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 入り口に一番近いところにあって、八島ヶ原湿原最大の池が「八島ヶ原池」。湿地の中の閉じられた池とあって、水面は穏やかで鏡のようでした。ちょうどうまいこと雲がぽっかり浮かんできて水面に映り込んでいました。湿原の中にはこれ以外にも大小様々な池があるそうです。

 青空がとても綺麗です。秋の空は本当に高く感じます。


FUJIFILM X-T10について

 今回はFUJIFILM X-T10は主に35mmで撮ろうと思っていたのですが、こういう雄大な風景にはやはり広角を絞り込んで撮りたくなり、結局標準ズームを思ったより多用しました。となると、K-3 IIと被ってしまうのですが、まぁその辺は撮り比べという意味も含めて敢えて同じシーンをぢょうほうのカメラで撮ってみたりしました。むしろ超広角ズームが欲しくなります。

 私的にはメインはK-3 II、サブがX-T10という感じで使ったつもりです。センサーサイズはAPS-Cで同じながらも、成り立ちや使い心地はいろいろと異なるカメラですが、混在して使っていてもそれほど違和感を感じませんでした。いえ、レンズをもっとしっかり分けて(たとえばX-T10には超広角とか)いれば、こういう組み合わせはアリだと思います。場合によってはX-T10のほうをメインにしても良いくらい。

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 EVFとOVFの違いと、シャッターフィールの違いは大きい(私的にはやはりK-3 IIのほうが好み)ですが、それよりも使っていて一番違いを感じたのは絞りの操作です。レンズ側にある絞りリングは絶対的な正義にして、絞り操作に対する唯一の正解だと思います。これに比べたらボディの後ろダイヤルでちまちま絞り地を選ぶなんて、やってられません。

 また、K-3 IIはRAW、X-T10はJPEGで撮影しましたが、条件が良かったこともあり、撮影結果はどっちも似たような仕上がりで、Exifを見ないとにわかには見分けが付かないような状態でした。なので、今回のようにまぜこぜに並べても全く違和感ありません。これだけ被写体が鮮やかだと、フィルムシミュレーションをいじる気にもなりませんでした。Velviaではきっとどぎつくなりすぎそうで、ストレートに撮るのが一番でしょう。

 うん、使えば使うほど、ジワジワとX-T10が気に入ってきました。今日発表になった新しい35mmはこのカメラのために作られたのではないかと思います。ちょっとこの組み合わせは気になります。

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