酔人日月抄

東京下町に暮らす写真とPENTAXとスキーと時代小説とお酒とプジョーを愛するある男の日常

穏やかな秋の休日のレース:F1 2015 第14戦 日本GP観戦記(その4)

 しつこく続けてきたF1日本GP関連のエントリーですが、これで最後です。土曜日の午後3時から行われた予選と、日曜日のドライバーズ・パレードと決勝の模様です。晴れて暑くなった土曜日は、午後になるとまた曇り始め、夜には再び雨が降りました。しかし日曜日になると再び雨はすっかり上がり、曇りがちながらも穏やかな秋の天候。とはいえまだ9月ですので日差しが刺すと暑いのですが、風が吹くと心地よく感じます。

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 昨年の決勝は天候も内容も大荒れの後味の悪いものでしたが、今年のレースは当たり前に、ごく普通に行われました。うん、やっぱりこうでなくては!

予選

 まずは予選です。お昼に行われたFP3に続き、ヘアピンから撮影&観戦することにしました。ただし場所を少し移動して、クリップの立ち上がり側で少し低い位置から狙ってみることにしました。

McLaren MP4-30 / Fernando AlonsoK3II1064.jpg
Ferrari SF15-T / Sebastian VettelK3II1711-Edit.jpg
 デグナーから110Rを駆け上ってきたF1マシンはかなりスピードが出ています。そしてヘアピンへのアプローチでフルブレーキング。急減速するところを流し撮りするのは難しいです(^^;

Williams FW37 / Feripe MassaK3II0807.jpg
Lotus E23 / Romain GrosjeanK3II1423-Edit.jpg
 鈴鹿のなかで最もスピードが落ちるポイント、ヘアピンをぐるっと回ります。ここを狙い目にしたのですが、やっぱり位置が少し高いので背景が全てアスファルトになってしまうのがイマイチですね。

McLaren MP4-30 / Fernando AlonsoK3II0938.jpg
 予選の内容はほぼ想定の範囲内でした。ホンダはやはりこのコースでは厳しかったようで、アロンソがやっとQ2へ。

Mercedes F1 W06 / Lewis HamiltonK3II1672-Edit.jpg
 ポール争いはメルセデスの二人。ハミルトンはQ3の最初のアタックで痛恨のミス。ヘアピンの進入でイン側のタイヤをロックさせてしまいました。実はロズベルグも同じ場所でタイヤロックさせていたのですが、程度がハミルトンよりも軽微でした。それが結果のさになったのかもしれません。

Toro Rosso STR10 / Max VerstappenK3II1311.jpg
 ちなみにフリー走行ではコース上でのトラブルは皆無でしたが、予選では2件のトラブルが発生しました。しかも両方との私のいたヘアピンで起きました。

 一つはQ1の最後でトロロッソのフェルスタッペンがマシントラブルでストップ。コース外へ待避する間もなく止まってしまいました。これによりバトンなど、最後のアタックを仕掛けようとしていたドライバーが影響を受けてしまいました。

Red Bull RB11 / Daniil KvyatK3II1768.jpg
 もう一件は大事故でした。Q3の最後、レッドブルのクピアトがデグナー立ち上がりから挙動を乱し、110Rでコースアウトしてヘアピン内側のタイヤバリアへ激突してしまいます。マシンは1回転し大破。ドキッとするような光景でしたが、クピアトは自力でマシンから脱出し、駆けつけたメディカルカーに自分で乗り込み、一安心。これでQ3は赤旗終了となってしまい、これもまたハミルトンなど、最後のアタックができずに影響を受けてしまいます。

Lotus E23 / Romain GrosjeanK3II1229.jpg
 予選はみんな本気で限界ギリギリで走るので、やはりフリー走行などとは迫力が違います。ある意味決勝よりもモータースポーツの面白さが詰まってるような気がします。速いだけに写真を撮るのは難しいですけど。

ドライバーズ・パレード

 続いていよいよ決勝日。決勝の約2時間前には恒例行事としてドライバーズ・パレードが行われます。私たち一般人にとっては、ドライバーの顔と姿を生で見ることができる数少ないチャンスです。

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 ルイス・ハミルトンは車が大きいこともあって、まっすぐ立って観客の方を向いています。王者の風格でした。

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 キミ・ライコネンは前夜に行われた前夜祭でも、珍しく饒舌にしゃべったそうですが、機嫌の良さは続いていたのか、珍しく手を上げて観客に手を振ってました。

K3II1882.jpgK3II1884.jpg
 マクラーレン・ホンダの二人。フェルナンド・アロンソとジェンソン・バトン。当然ひときわ大きな歓声を浴びていましたが、この後厳しいレースを経験することになります。見る方もだいたい分かっていて、そんなにがっかりな雰囲気ではありません。チーム内はいろいろ大変そうですけど。

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 弱冠17歳の期待の新人、マックス・フェルスタッペン。遠目にも若さが感じられます(^^;

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 バルテリ・ボッタス。ウィリアムズのこのチームシャツ、格好良いですよね。今シーズンの中ではピカイチだと思います。なのでレプリカを買ってきました(なんとポリエステル製で¥9,800!)。なかなか着る機会がないですけど。

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 22人全員の写真を撮ったのですが、全て並べると大変なことになるので、この辺にしておきます。写真をクリックしてFlickrに飛んで頂くと、全員の写真が並んでいますので、ご興味があればどうぞ。

決勝

 ここ数年は午後3時スタートが定番だったのですが、今年から午後2時スタートに早められました。季節的にも1〜2週間早いので、何となく鈴鹿のレースと言えば傾きかけた西日を浴びながら... という風景が印象にあるのですが、今年は明るい真昼のレースとなり、少し雰囲気が変わったに思います。

Toro Rosso STR10 / Carlos SainzK3II2333.jpg
Williams FW37 / Valtteri BottasK3II2300.jpg
 決勝の観戦&撮影場所は例年通り、Eスタンドの土手の上、ちょうど逆バンクからダンロップへの進入あたりまでが見える場所です。遠くに1コーナからS字も見通せますし、大画面スクリーンもあり、トイレや売店も近く、風も吹き抜けるのでとても良い場所です。

Red Bull RB11 / Daniel RicciardoK3II3510.jpg
 写真的には位置が高すぎるのですが、順光を浴びたのF1マシンを綺麗に真横から流し撮りできます。これ、毎年撮ってる写真ですが。

 なので今年はちょっと新しいことに挑戦してみました。というのは、Exifデータを見てもらうと分かるように、ほとんどの写真は1/125secで撮っているのですが、これをもう少し下げてみることに。

Ferrari SF15-T / Sebastian VettelK3II3279.jpg
 これで1/100sec。

Mercedes F1 W06 / Nico RosbergK3II2516.jpg
 さらに1/80sec。焦点距離とシャッター切った場所が微妙に違うのでなんとも言えないかもしれませんが、やはり1/80secまでいくと、背景の流れ方が一段違うように思います。ただ、このカットもちゃんと止まってないですし、歩留まりが激減するので結局1/125secに戻してしまいました。

Mercedes F1 W06 / Lewis HamiltonK3II2664.jpg
 レースはスタートから2コーナーまでの攻防でほぼ決着が付きました。ポールポジションからスタートしたロズベルグは、ハミルトンとのライン争いに負けて4位まで落ちてしまいます。ハミルトンはそのままトップを譲らずチェッカーへ。圧倒的な強さを見せました。

 ロズベルグはジワジワと追い上げ、最終的に2位に入ります。メルセデスの速さを生かしきり、ピット作戦もうまく当たりました。3位に入ったのはフェラーリのベッテル。ロズベルグに交わされてしまったのが残念でしたが、鈴鹿ではメルセデスを抑えきるだけの速さが足りなかったようです。

McLaren MP4-30 / Jenson ButtonK3II2325.jpg
McLaren MP4-30 / Fernando AlonsoK3II3126.jpg
 問題のマクラーレン・ホンダ。MGU-Hの出来の悪さ如何ともしがたく、一番回生パワーが欲しい裏ストレートでエネルギー不足に陥るのか、130R付近からメインストレートにかけて面白いようにオーバーテイクされてしまいます。国際放送にも乗ってしまった「こんなのGP2のエンジンだ!」という、アロンソの怒りのコメントが全てを表しているのでしょう。レース後も「とても恥ずかしい」という言葉も残しています。

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 「悔しい」ではなく「恥ずかしい」です。GPウィークを通して、日本人ファンのロイヤリティの高さに触れたが故なのかもしれません。でも、少なくとも鈴鹿に駆けつけたファンは状況を分かっていると思います。確かに14戦を迎えた時点でいまだこのパフォーマンスであることに、がっかりもし、先行きが心配で不安だけれども、このまま終わらないはず、と期待を持って見ている人が多いのではないかと思います。

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 公式に発表される数字がどうなのか分かりませんが、ホンダの復活にもかかわらず観客数は昨年よりもさらに減ってしまってるように感じました。それはそれで現地では過ごしやすいのですが、規模が縮小傾向になってるとしたらF1ファンとしては少し寂しいです。やはりワークスチームだけではなく、日本人ドライバーが欲しいところです。

 ということで、また来年!

Flickr アルバム: F1 日本GP 2015

F1 日本GP 2015 | Flickr

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