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酔人日月抄

東京下町に暮らす写真とPENTAXとスキーと時代小説とお酒とプジョーを愛するある男の日常

やっぱり HD PENTAX-D FA 150-450mm F4.5-5.6ED DC AW を手に入れてしまう

カメラ PENTAX K-3 II DFA150-450mm F4.5-5.6ED DC AW

 来るフルサイズに向けてKマウントの整理整頓はまだ続いています。ここまで見て見ぬふりをしてきた望遠系をなんとかすることにしました。好きで良く撮る被写体の一つに飛行機があって、毎年F1も撮りに行く私としては、本来スペック的に「これぞ欲しかった1本!」というのがありまして、それこそ発売日に飛びつくべきだったのですが、思ったよりも高かったそのお値段と、まさかのフルサイズ対応で巨大なサイズと重さに狼狽えて、とりあえず今年の日本GPまで、じっくり考えよう... と保留していたレンズがあります。

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 それこそが HD PENTAX-D FA 150-450mmF4.5-5.6ED DC AW です。純正にして400mmオーバーの焦点域を持ち、望遠端でもF5.6を維持するズームは、Kマウントに一番欠けていたものであり、他社にもなかなかない焦点域。そのスペックはまさに私のために作ってくれたのか!と思えるほどなのです。

望遠レンズ遍歴

 考えてみればKマウントに移行してから、望遠レンズは試行錯誤の繰り返しでした。ざっと望遠レンズ遍歴を振り返ってみたいと思います。

 まず2009年、K-7を買って、望遠レンズをどうしようかと考えたときに、最初はこれでお茶を濁そうとしていました。今でも高倍率ズームが欲しくなることがあります。最近はテレ端が300mmまで伸びたりして、それなりに望遠レンズとして使えると思います。便利ですよね、こういうの。

 しかしその数ヶ月後、結局は超高倍率ズームでは飽き足らなくなり、すぐに純正の比較的高級な望遠ズームを買いました。もう少しテレ端が欲しいと思ったのですが、当時は300mm単焦点はストイックすぎると思い、便利さを優先してこのズームにしました。ほとんど衝動買いでしたが、手持ちのレンズの中ではK-7時代からずっと使い続けて、今でも現役なのはこのレンズだけです。なんだかんだで万能で素晴らしいレンズです。

 しかし、やはりテレ端250mmでは飛行機やF1相手で物足りなくなる場面が多く、もっと長いレンズが欲しいと思い始めました。やはり300mm単焦点に手を出す勇気はまだ無かったので、そうなるとサードパーティに頼るしかありません。その中でまず手を出したのがこれ。当時既に50-500mmはありましたが、このレンズはテレ端でもF5.6の明るさを保ってるところが決め手でした。そしてお値段も安かったこともあります。これが2010年のことです。

 そしてその1年後の2011年、結局のところ超望遠ズームの定番中の定番、50-500mmに買い換えてしまいました。500mmの長さよりも50mmからというワイド側のレンジの広さ、そして設計が新しい分だけ画質が全域で安定しているところに惹かれました。他社含めて超望遠ズームとしては定番の一本であり、これこそは期待通りの使いやすさでした。

 さすがに50-500mmは3年ほど使いました。が、Kマウントの新しいボディとの間でAFの相性問題が出たり、画質面で物足りなくなってきたり等々、色々思うところがあってようやくKマウント望遠レンズの決定版、DA★300mmF4に到達します。この少し前に1.4倍テレコンバータが発売されていたことも大きい要因でした。これが昨年のこと。

 果たしてこのレンズは素晴らしい使い勝手に画質で、K-3にも全く負けていないし、ようやく望遠域も単焦点レンズを使う度胸が付いたこともあり、望遠レンズを探す旅もうこれでゴールに到達した、と思っていたのですが、今年に入ってから思いもしなかったニュースが入ってきます。

 それがこれ。いや、確かに400mmクラスの超望遠ズームは少し前からロードマップに載っていたけれども、こういった形でこんなに早く実現するとは思っていませんでした。一番驚いたのはフルサイズ対応であること、そしてフルサイズボディも今年中に出ること。その大きさ重さに、20万超えというお値段にも驚きました。しかしその他のスペックは完璧です。


 発売後にこんなレビューが出たりして、もうこれは買わないといけないはずだと思ってはいたのですが、何となく踏ん切りが付かずぐずぐずしているうちに、もうすぐF1の時期がやってきます。それにそれほど数が出るレンズではないためか、初期ロットがそろそろ市場から消えて品薄になりつつあるような噂を聞いたりして、覚悟を決めたのが今月初めです。

いつもの開封レビュー

 ということで買ってきました。

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 箱は最近のリコーイメージングデザインです。しかし中身に合わせてかなり巨大です。

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 レンズ本体。ゴツくて格好良いです。見てるだけでうっとりしてしまいますね(A^^;

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 前玉は巨大で鏡胴枠一杯。フィルター系は86mmもありますが、SIGMAの50-500mmよりは小さいです。14群18枚というレンズ構成は最近のズームレンズにしてはそれほど多くありまん。特殊ガラスをふんだんに使っており、もちろんHDコーティングが施されています。

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 マウントはいわゆるKAF3仕様で、AF駆動カプラーはありません。そのAF駆動はレンズ内DCモーターで、SDMではありませんが、むしろ高速になっています。また簡易ではない本格的な防塵防滴仕様です。このレンズもベトナム製の刻印がありました。しかし、こうなるとマウント径の小ささが目立ちます。Fマウントほどではないですけど。

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 鏡胴にはいくつかスイッチやボタンがあります。まずはAFモードスイッチ。従来のAF/MFの2ポジションではなく、QFSの動作が2通りに分かれて3ポジションになっています。通常のAFモードは「QFS/A」。AF優先モードでAF駆動後にQFSが可能になります。もう一つの「QFA/M」が新モードで、AF中でもピントリングを回せばQFSが優先されます。私の場合は「QFS/A」しか使わないでしょう。

 もう一つのスイッチがフォーカスリミッター。FULLの他に、近景と遠景の合計3ポジションで、その境目は6mに設定されています。ちなみに最短撮影距離は2mとなっています。テレ端で撮影倍率は0.22に達するので意外にマクロ風味を味わえると思います。450mmで2mのもの撮るのは色々大変だと思いますが。

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 さらにもう一つスイッチがあるのですが、AFボタンの動作を決めるスイッチ。ピントリングとズームリングの間に4個のAFボタンが設けられているのですが、これらは通常AFボタンとして動作します。いうなれば左手親指AFボタンであり、超望遠レンズではボディ側のAFボタンを使うのは、ホールディング的に難しい場合があるので、これはこれでとても便利そう。

 スイッチを切り替えることで、このボタンをプリセットとAFキャンセルに割り当てることができます。プリセットはあらかじめピント位置を記憶させておき、AFボタンを押すたびにその位置へピント位置を戻すもの。ピント位置記憶用に別のボタンが付いています。AFキャンセルは逆にAFボタンを押したときはAF駆動を一切行わないものです。つまり、AF.Cモード時のAFロックボタンとして使うことができます。私はこっちの使い方の方が好みです。

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 さらにズームロックレバーがありますが、これは150mm時にしかロックできません。運搬時用と言うことかと思います。しかしズームリングの回転トルクは十分以上に重たく、そんなに簡単には回りません。肩から提げておくとズームが勝手に伸びてしまう... とか言う前に、このレンズを付けたまま肩から提げるとかそもそも無理ですし、マウントに良くないわけで、そういう使い方をすることはないでしょう。

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 現在私が所有する唯一のKマウント機、K-3 IIにさっそく取り付けてみました。この組み合わせではAF性能が最大限に発揮されることが期待できます。ボディ側にはバッテリーグリップが必須かと思いましたが、そうでもありません。もちろん、重さを除けばホールディング的にはあった方が安定するかも。

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 テレ端までズームするとこのくらい鏡胴が伸びます。インナーズームが理想ですがこればかりは仕方ありません。ちなみにDA★60-250mmと違って、前玉側がズームリングになっている点は改善点だと思います。ペンタックス機はボディ内手ぶれ補正なので、このくらいの焦点距離になるとファインダー像が安定しませんし、手ぶれを防ぐためにもなるべくレンズ先端部を保持したいわけですが、ズームリングが遠いと色々不便なのです。このくらいならまだなんとかなります。

 そういう意味では、実は鏡胴に設けられたAFボタンも、ホールディング位置から遠すぎて、手持ちではやや実用性に欠けると言わざるを得ません。三脚を使うことが前提になりそうです。

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 フードは深くてかなり立派なものが付いています。かなり押し出しが強くなります。ですが、おそらくフルサイズに合わせてあり、APS-Cではもっと深くても良いくらいかと思います。先端部はゴムが撒かれており、PLフィルタ用の小窓付き、そしてもちろん収納時用に逆さ付け可能です。

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 そして重要なパーツの一つが三脚座です。三脚や一脚使用時はもちろん必須ですが、手持ちの場合は少しでも重量を軽くするため外したくなるものの、このクラスになると取っ手としての役目を兼ね備えるので、付けておいた方が便利です。

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 着脱機構は新しい仕組みが採用されており、ロックねじを緩めただけでポロッと外れてしまったりしないよう、事故防止対策が取られています。取り外すには、ロックねじを緩めた上で、ロックねじの頭を押し込みつつ前後にスライドすることでようやく外れるようになっています。

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 結構立派なケースが付属しています。ケース用のストラップもあります。

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 DA★60-250mmF4とDA★300mmF4と並べてみました。この2本と比べるとかなり大きいです。重さも約2倍。でも以前使っていたSIGMAの50-500mmは同じくらいかさらに少し大きくて重たいくらいだったので、仕方ないですね。


 なお、先日のエントリーの花火写真はこのレンズで撮ったものです。450mmなんて全然必要なかったですけど。
 

断捨離第3弾

 新しい機材の導入は古い機材の売却と引き替えにするのが、今のところの方針です。やはり望遠レンズも整理しなくてはなりません。ということで、以下の3点が今回の断捨離対象です。

  • SIGMA APO50-500mm F4.5-6.3 DG OS HSM
  • smc PENTAX DA★300mm F4ED [IF] SDM
  • HD PENTAX-DA AF REAR CONVERTER 1.4X AW

 SIGMAの50-500mmは最近はもうずっと使っておらず、機材リストにも入れていませんでした。どうも最近のボディでちゃんと使うにはファームのアップデートが必要なようで(公式なアナウンスはありません)すが、面倒でそのままにしてありました。この際、ファームが古いことを伝えた上で下取りしてもらいました。

 それからDA★300mmF4。これぞKマウント望遠レンズのゴールだと思っていたんですけどねぇ。実際のところ素晴らしい描写性能で、とても使いやすいレンズであり、「神レンズ」と言われる由縁がよく分かる素晴らしい一本です。しかし私的にはこれは完全に150-450mmと使い道が被ります。なので涙をのんで手放すことにしました。わずか1年でしたが体験できたことでむしろ踏ん切りが付きました。

 となると、1.4倍テレコンも要らないでしょう。長年待ち望んでいたテレコンバーターですが、ほとんど300mmのためにあるようなものです。これもDAですし、明るさの面でも長さの面でも、150-450mmに使うこともないでしょう。

 そしてやはり60-250mmは残すことにしました。150mm以下の焦点域もそうですし、大きさ重さの面でも、普通に望遠レンズが欲しいときに、150-450mmでは大げさすぎることもあって、このレンズには引き続き出番がいくらでもあるでしょう。衝動買いした割には60-250mmは未だに手放せない私にとっての「神レンズ」になっています。

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 150-450mmはフルサイズ対応ですし、これも60-250mm並に長く使えると良いなぁ、と思っています。まぁ、フルサイズ用には発売延期されたままの70-200mmF2.8も気になりますけどね(A^^;

RICOH PENTAX 望遠ズームレンズ HD PENTAX-D FA150-450mm F4.5-5.6ED DC AW 21340

RICOH PENTAX 望遠ズームレンズ HD PENTAX-D FA150-450mm F4.5-5.6ED DC AW 21340