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酔人日月抄

東京下町に暮らす写真とPENTAXとスキーと時代小説とお酒とプジョーを愛するある男の日常

スカイツリーのお膝元「もつ焼き まるい」で6月の肉の日を祝う

 毎月29日は全国的に肉の日です。5月に続き6月も肉の日にお肉を食べに行くことが出来ました。スカイツリーの近くに良いお店があるらしい、と聞いて想像するのはスカイツリータウンの中の高くてオシャレなお店... だったのですが、どうやらそうではないようです。地図に従って現地に行ってみると、そんな想像とは対極にある、昭和を感じるプリミティブで小さなお店でした。

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 その店の名は「もつ焼き まるい」です。この写真を撮ったタワービュー通りの一本となりの筋沿いにあります。肉好きな人々の間ではかなり有名なお店で、予約は一ヶ月以上先までほとんど取れません。幸か不幸か6月の肉の日は月曜日。ということで、並んで待つ覚悟で直接お店に乗り込んでみました。

 「まるい」に到着したのは午後7時過ぎでしたが、夏至の直後とあってまだ空は明るいです。お店の前には先客が4人ほど並んでいました。店内はカウンターとテーブル一つしかありません。予約客は2階にいて、1階は当日組のスペースのようですが、当然すでに満席でした。

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 これだけ混んでいると「もう無理!」的な突っ慳貪な対応されるかと思ったのですが、「予約なしで四人なんですけど...」と伝えると、予想に反してお店の大将はとても優しく、無理矢理私たちのためにオープンエアな臨時の席を用意してくれました。蚊取り線香にお座布団付き! いやいや、ここでもう十分です。

 一応、ウェイティング扱いのようです。が、飲み物発注して始めてしまいました。

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 お店の建物はどんなに控えめに言ってもボロボロです。換気扇も役目を果たさず、窓から煙がもうもうと出ていきます。良い香りがあたりに漂っていて、そのおかげで迷わずにたどり着けました。

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 店内の席はまだ空きませんが、せっかくなので料理の方も始めてしまいましょう。ということで、まずはお通しの大根の煮付け。江戸前には珍しい薄味です。

 なお、厨房は親父さんが一人が担当し、女将さんはドリンク、若い兄ちゃんがその他手伝いという感じで3人で切り盛りしていますが、色々と処理がオーバーフローしています。注文しても出てくるまでにかなり時間がかかったり、場合によっては結局来なかったりすることもあるので、なるべくまとめて多めに一気に発注すべし... というのは先客の常連さんから教えられました。ありがたいアドバイスに従って、一気に発注してしまいます。

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 最初に来たのは牛煮込みです。これがまた浅草の煮込み通りあたりで出てくるようなコテコテの江戸前と違って、薄味で上品。モツの味わいが良く生きていてとても美味しいです。

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 続いて出てきたのが「白」。これは看板メニューの一つのようです。ネギ入りもありますが、素のほうを頂きました。今までと一転して濃い味付けのタレに和えて出てきます。これが美味いのなんの。肝心の白の旨味が濃いタレに全く負けていません。

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 そしてこの真っ赤なお肉はもちろん馬刺し。発注当初は「今日はない」と言われたのですが、本当はあったので出してくれました。それにしても今まで食べた馬刺しの中では、一番の厚み。こんな大きな馬刺しを食べたのは初めてです。

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 この日一番のヒットがこれ。黒タン刺しです。タンといえばいつも焼肉で最初に必ず焼きますが、これは刺しですのでこのまま頂きます。しかも大きくて肉厚。味も絶品です。これが一皿で680円という安さ。素晴らしい!

 ちなみに以前はレバ刺しが看板メニューだったそうですが、残念ながらその時代を知りません。いまはもちろん食べられません。残念!

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 続いて出てきたのが仔牛ステーキ、これで200gです。バターかアボカドか?と聞かれたので、普通にバターにしてみました。さらにお好みで塩をつけて食べるようにとのこと。バターはかなり大量に載っていますが、全然しつこさはありません。かなりレアに焼き上がっており、塩に加えてさらに醤油を少しつけて食べると絶品です。止まらなくなります。4人で200gはあっという間になくなってしまいました。

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 さらにお肉は続きます。黒毛和牛ローストビーフです。なかなかスモーキー。これはお酒に合いそうです。ウーロン茶にはイマイチ合いません。ちなみにこの日頼んだメニューの中ではずば抜けて高くて一人前で2,000円でした。発注単位は2人前から。この写真でその2人前ですが量は相当に多いです。

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 このあたりでようやくテーブル席が空き、店内に入ることが出来ました。そこで出てきたのはこれもまた看板メニューの一つ、なんこつホイル焼きです。写真ではタマネギのみじん切りしか見えませんが、下の方になんこつが隠れています。スープは日本酒。アルコールは飛んでいますがお酒の風味がしっかり残っています。ここまで赤身のお肉が続いたので、ちょっと口直し。もしやちゃんと出す順番を考えているのか?と思わせる絶妙なタイミングでした。

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 と思ったら、最初に出てくるだろうと思って発注した「まるいサラダ」がようやく出てきました。これもちょっと休憩にぴったりです。サラダですがお肉がのってます。

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 次に控えていたのがこれ。牛レバたれ焼き。この日一番のこってりメニューです。いやいや、これが素晴らしいのなんの。芯までしっかり火が通っていますが、ボソボソ感はまったくない上等なレバ焼きです。これでご飯が食べたい!

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 そろそろ満腹になってきたところで〆です。お店の雰囲気に似合わないオシャレなものがでてきました。仔牛サンドイッチです。実はこれ、最初に発注していなかったのですが、他の人が食べてるのを見てどうしても欲しくなり追加発注したものです。

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 一切れ頂きましょう。かなり分厚いサンドイッチで、中にはお肉の他にトマト、レタス、チーズが挟まっています。特にソースのようなものはなくてさっぱり。パンは親父さんこだわりのパンで、わざわざ仕入れに行くそうです。確かにモチモチで味わいの濃いパンでした。うん、これも絶対に発注すべき定番メニューかと思います。

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 最初はぱっと食べて飲んで、さっと帰る系の店だと思ったのですが、欲張って発注しすぎたた上に、時間とともに店内は空いてきたこともあって、思ったより長居してしまいました。

 帰りは東京スカイツリーを眺めながら錦糸町駅まで腹ごなしもかねて歩きました。梅雨の晴れ間で風も涼しい気持ちの良い夜でした。

 それにしてもここは良いお店です。人気があるのが頷けます。また是非訪れたいと思います。


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