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酔人日月抄

東京下町に暮らす写真とPENTAXとスキーと時代小説とお酒とプジョーを愛するある男の日常

ニセコ 2015(後編):アンヌプリ山北斜面のディープパウダーを再び滑る

 前編からの続きです。いよいよ最終日です。待ちに待ったガイド付きバックカントリーツアーの日。昨夜の積雪はあまりなかったようですが、アンヌプリ山頂へ向かうゲートは、約1週間ぶりに今日から開く予定。そこには昨年も出会ったまっさらなディープパウダーが待っているはず!!

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 早朝7時前にホテルに迎えに来てもらいHANAZONO308へ。このツアーではゲレンデ営業開始前の7時半から、ファーストトラックを滑ることが出来るのです。そうして山頂K4リフトが動き始めた頃に、アンヌプリ山の山頂を目指します!

装備

 バックカントリーに出るにはある程度の装備が必要です。

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 ファットスキーまたはスノーボードにヘルメット、ゴーグルは基本として、スコップとゾンテをバックパックに入れて背負っていきます。バックパックはハイクアップする際に板を括り付けるためのストラップが付いた専用品です。何でも良いわけではありません。

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 さらに重要なのがビーコン。身体にストラップで装着しておきます。バックパックにスコップ、ゾンテ、ビーコンはすべて貸してもらえます。これらはすべて雪崩に遭遇したときに使うものです。自分が埋まったとき、あるいは誰かが埋まっているとき、両方の場合に対応します。

 バックパックは普通に滑るときでも色々と小物を入れておけて便利なので、買っておこうかと思ったのですが今シーズンは思いとどまりました。来シーズンは買うと思います。

ファーストトラック

 さて、いよいよ出発。まだゲレンデはオープン前でリフトも準備中、場所によってはまだ圧雪車が働いています。

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 まずは足慣らし。朝日を拝みながら綺麗にピステンのかかった滑らかな雪面を滑ります。ここはデモ板の独壇場でしょう。しかしファットスキーで滑っていてもとても楽しいです。細い板を履いていた昔を思い出します。

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 その後、朝一のストロベリーやブルーベリーにも行ってみました。やはり昨夜は大した積雪はなかったようで、昨日荒らされたままになっていましたが、雪は依然として柔らかさを残していていい感じです。

 ちなみにここでガイドさんはお客さんの足前チェックをされているようです。他のグループではいきなり滑り方レッスンが行われていました。滑り方が悪いとバックカントリーには連れて行ってもらえないのでしょうか。私たちは無事に合格しました。

ハイクアップ!

 そうこうしているうちに、動き始めたK4リフトに乗って山頂を目指します。今日もまたリフト待ちは長蛇の列になっていました。

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 K4リフトを降りると予定通りG3ゲートはオープンし、多くの人がスキーやボードを担いで山を登っていきます。私たちも板をバックパックに括り付けて山上り開始です。

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 アンヌプリ山頂に到着。標高は1309mです。K4リフトを降りたところからの標高差は120mほどです。

 昨年はこの慣れないハイクアップに猛烈に体力を消耗したのですが、今回はなぜかそれほど疲労を感じませんでした。禁酒して少し痩せた効果なのか、4日間の準備運動が効いたのか? 山頂付近は濃いガスに覆われて視界が悪いのですが、風はあまり強くありません。それにしても多くの人がいます。久々のゲートオープンですから、みんなの気持ちがよく分かります。

北斜面へ

 少し休んだらいよいよ山下りを開始します。アンヌプリの山頂からは各方面へ滑り降りることが出来ます。花園やヒラフのゲレンデ方面へ降りていく人も多いようですが、我々はガイドさんに付いて、ゲレンデとは反対側の北斜面を降りていきます。

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 濃いガスに阻まれて視界がありません。本来は広大でどこまでも続く一枚の雪の斜面が続いているはずですが、方向感覚が無く、はぐれると大変なのでしばらくはガイドさんが見える範囲でくっついてゆっくりと下っていきます。


 動画もほとんど真っ白ですが、尋常じゃない雪の量が分かります。実際にゆっくり滑っていても楽しめるのです。

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 少し降りてきた後に山の上に向かってカメラを向けてみましたが、何が映ってるのやら。本当に一面雪の世界。しかも雪がとても軽いので、自分が膝上くらいまで埋まりながら付けたトレースもあっという間に埋まってしまいます。

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 高度が下がるにつれ少しずつ視界が出てきました! それでもまだほとんどノートラックのディープパウダーが延々と続いています。


 再び動画です。少し斜度が緩くなってますが、この辺りが今回のハイライトだったと思います。これもまた何気なく滑っているようですが、スキーは雪の奥深く沈み込んでは、強力な浮力で再び雪面状に浮かび上がり、ターンを切るたびに自分が巻き上げた雪煙を全身に浴びています。その様子を撮るには、ヘルメットの天辺ではなくて、もう少し低い位置にカメラを付けた方が良いのかも。

東尾根方面から白樺林間へ

 広大な北斜面もあっという間に終わってしまいました。あとは花園のゲレンデベースを目指して移動していきます。この道筋を知っていないと簡単に迷子になってしまいます。なので、まだ自力でここへやってくる自信はありません。ガイドさん必須です。

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 何もない雪の平原を突っ切り...

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 ここは本来は道路のようですね。その面影はどこにもありません。制限時速は30km/hです。この斜度ならスキーではそこまでスピードは出ません。

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 途中でしばし休憩。バックパックに入れておいた水は必需品です。昨年学びました。スキーの刺さり方で分かるかもしれませんが、ここもなにげにつぼ足で立ち上がろうとすると、ズボッと腰まで埋まってしまうような積雪。スキーなしでまともに歩くことは出来ません。スキーは緩斜面でも多少の上りでもスケーティングできますが、スノーボードの場合は注意が必要です。

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 平らな雪原ばかりではなく、時折こうした斜面に出くわします。この谷間は見覚えがあります。結構急斜面で怖いです。

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 いつの間にか青空が広がっていました。白樺の林間を滑り抜けるのもまた気持ちがいいものです。ゲレンデ内では味わえない非日常の世界です。


 白樺の林間を抜ける様子も動画で撮っておきました。通路は細くて木の間を縫っていきます。意外にスピードが出たりしてちょっと怖いことも。昨年はこれがとても苦手で足が痛くなって仕方なかったのですが、今年はこれもまた楽に感じました。

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 ということで、無事に花園ゲレンデベースへ戻ってきました。

 3時間半のバックカントリーツアーは終了です。昨年はヘトヘトになりましたが、今年はなぜかそれほどでもなく、もう1回行こうと言われたら行けたかも。でも今回はこのくらいにしておきましょう。また来年!

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 HANAZONO308でお昼ご飯を食べ(写真を撮り忘れました!)リフトを乗り継いでヒラフへ戻ってきました。麓は青空が覗いていましたが羊蹄山は雲に隠れていました。

 この後は帰り支度をして、ホテルで一風呂浴びたら5日ぶりの東京へ。

 いい思い出を抱えて、これでまた一年がんばれると思います(^^ノ