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酔人日月抄

東京下町に暮らす写真とPENTAXとスキーと時代小説とお酒とプジョーを愛するある男の日常

養老渓谷の紅葉を撮りに行く大人の遠足

 天気の良い三連休、紅葉でも撮りに行きたいなぁ、と思いつつ、東京から近い紅葉の名所はどこも大混雑と聞いて尻込みしていたのですが、久々に写真仲間達と出かけてみることにしました。目的地は色々考えたのですが、穴場かも?ということで千葉県の養老渓谷へ。

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 関東地方でもひときわ暖かい千葉県南部とあって、最盛期はもう少し先になります。しかしその分空いてるだろうし、この連休中は「紅葉祭り」をやってるとのことで、そこそこ紅葉も見られるだろうと、都合の良いポジティブ思考で出かけてみました。

 電車を乗り継いでも良いのですが、結構時間がかかりそうなので車にしました。朝7時に都内を出発。途中休憩しながら、時折ミスコースしながら、養老渓谷に着いたのは朝9時過ぎです。目立った混雑もなく駐車場も空いていました。

 カメラは久々にPENTAX K-3を持ち出しました。やはり使い慣れた相性の良いカメラを持つと気分が良いです。そしてレンズは手に入れたばかりの下HD DA16-85mm F3.5-5.6ED DC WRです。

中瀬遊歩道


 小湊鐵道の養老渓谷駅から少し先に進んで、出世観音そばに車を停めました。駐車場でもらった地図を頼りにその場で行き先を決めるという大ざっぱさ。とりあえず養老川沿いの中瀬遊歩道を歩いてみます。

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 観音橋付近はいきなりそこそこ綺麗な紅葉。夜はこの辺りはライトアップされるようです。

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 朝は霧が立ちこめていたらしく、まだこの時間でもモヤが残っていました。

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 こんなワイルドな橋(?)を渡っていきます。川は「清流」というほど綺麗ではありません。

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 それほど早い時間ではありませんが、深い谷間に斜めに差し込む日の光が、強いコントラストを生んで、ほんのり色づきはじめた木々をよりいっそう引き立てているようです。

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 遊歩道は所々ワイルドな箇所があるものの、基本的には歩きやすく整備されていて、大人も子供も年寄りでも楽しめます。

 このレンズ、HDコーティングのおかげでしょうか、こういう光線状態でもとても抜けが良いです。それに結構繊細で解像しますし、色乗りも他のPENTAXレンズと揃っていてとても自然です。

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 途中に小屋みたいなものがありました。この小さな実はなんでしょう?

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 猫もいます。人慣れしていて、写真を撮らせてくれました。

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 弘文洞跡にやってきました。その昔、明治時代に掘られたトンネル跡だそうですが、今から35年ほど前に上部が崩落し、このような深い谷間になったそうです。なんだか日本ではないみたいな風景です。

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 その後は穏やかな養老川沿いにずっと遊歩道は続きます。流れがなくなって水面に山肌が映り込むようになり、とても綺麗です。

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 ということで、最後は共栄橋のたもとに出て中瀬遊歩道は終了です。距離にしてわずか1km程度です。ということでこれはまず足慣らし。

 県道に出て駐車場に一度戻ることにします。すると養老渓谷沿いの道路は急に交通量が増えて渋滞気味になっていました。駐車場も軒並み満車。ちょっと遅れていたら結構面倒なことになったかも。なので、ここから車を動かして栗又の滝方面へ移動するというプランもあったのですが、それは却下して、徒歩で梅ヶ瀬渓谷方面へ行ってみることにしました。

バンガロー村


 すぐ上で「梅ヶ瀬渓谷へ行く」と書いておきながら、なぜ「バンガロー村」なのか?と言えば、ミスコースしたから。駐車場でもらった地図を見ながら歩いたつもりなのに、だいぶ歩を進めてから、間違った道を進んでいることに気がつきました。間違ったものは仕方ありません。最後まで行くことにしましょう。

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 道中のほとんどは特に何もありませんでした。杉か何かに囲まれて一本だけあった銀杏の木が、そこだけ日が差し込んでいてなにやら良い雰囲気でした。上手くその雰囲気を撮れてないですけど。

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 しかし「奥養老バンガロー村」に到着してみたら、そこは見事な紅葉が広がっていました。緑と赤の補色のコントラストが綺麗です。

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 日の光もしっかり届いていて色も鮮やか。思わずこうしてアップにしてしまいますが、こういうのは条件さえ合えばどこでも撮れるって言えば撮れるんですよね(^^;

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 なのでワイド端でも撮ってみました。バンガロー村はこんなところでした。色鮮やかな小屋がたくさん建っています。というか、これがバンガロー?

 ちなみに16mm(フルサイズ換算24mm相当)は、こういう場合には画角不足です。感覚的には相当広角なつもりでいたのですが、自然の雄大さを撮ろうと思うと、もっとワイドなレンズが欲しくなってきます。

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 場所もほとんど同じだし、標高差などは全くないのに、このバンガロー村周辺は中瀬遊歩道辺りよりもずっと色づいています。

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 とはいえ、まだまだ最盛期ではありません。やはりこの辺りはあと1週間か、2週間くらい先が一番の見頃でしょう。

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 バンガロー村から、結局またまた共栄橋に出ました。さっきも通ったばかりでこの日二回目。同じところを最初は小回り、2回目は大回りした感じになります。その帰り道には手彫りのトンネルを抜けていきます。昼間で人が一杯いるからいいですが、薄暗くなって人影がなくなるとかなり怖そうです。

再度、梅ヶ瀬渓谷へ挑戦(そして失敗)

 三度、駐車場に戻ってきました。時刻はちょうど12時を過ぎてお昼時です。道路の渋滞はよりいっそう激しくなってきました。今度こそ梅ヶ瀬渓谷を目指そう!と言うことになったのですが、その前にお昼ご飯です。

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 出世観音の参道前にあった食堂に入ってみました。混雑して待ち行列が出来ていましたが、何とか入れました。おなかが空いていたので、同行友人達が注文した「とんかつ定食」にも惹かれたのですが、せっかくなので渓谷らしく「鮎の塩焼き定食」にしてみました。養老渓谷で捕れた天然物... かどうかはわかりません。もちろん美味しかったです。

 さて、改めて地図をじっくり見てみると、梅ヶ瀬渓谷まではかなりの距離があります。そして大福山展望台付近に駐車場があるとのこと。なので、車でそこまで移動してから梅ヶ瀬渓谷を目指すことにしました。大福山を登る道は結構細く、しかもハイキングの人がたくさんいるので、車を走らせるのは結構気を遣いますが、何とか到着。

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 大福山の山頂付近から谷を下っていきます。ここへ来てかなり本格的な山道になってきました。

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 道はひたすら下っていきます。車を山頂に置いてきてしまったので、来た道は戻らないといけません。ということで、途中まで来てどうやらこの作戦は失敗だったことに気づきました。梅ヶ瀬渓谷まで降りてしまうと戻るのはかなり苦労しそう。ということで、協議の結果途中で引き返すことにしました。

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 最初は紅葉の気配も全くなかったのですが、谷の奥へ進むに従ってだんだん色づいて来ました。梅ヶ瀬渓谷まで下るとさぞかし綺麗な光景が見られることでしょう。

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 養老渓谷は思ったよりも広くて、いずれにしても1日では回りきれません。滝も撮りたかったし、小湊鐵道やいすみ鉄道の撮り鉄もしたかったのですが、それらは梅ヶ瀬渓谷と合わせてまた次回以降の宿題としたいと思います。

HD DA 16-85mm F3.5-5.6ED DC WRについて

 この日一日、ほとんどこのレンズ一本で撮ってみました。FA Limitedが恋しくなるかな?と思っていたのですが、そうでもありません。やはりズームレンズはとても便利で、これ1本あれば何でも撮れて満足してしまいます。焦点距離レンジに関して、望遠好きの私はもう少し寄りたくなるかと思っていましたが、望遠側はこれで十分。むしろワイド側がもっと欲しいと感じました。欲張るとキリがないですね。

 今回はほとんどF8の絞り優先に設定し、レンズ補正は全てONで撮りました。描写性能に関しては最新のレンズらしくキリッとしていて、細かい葉っぱのエッジもくっきり解像していますし、コントラストも十分。そして何より逆光に本当に強いです。太陽が画面端に入るとさすがにゴーストが出ますが、それも気にならないし、何なら後処理で消せる程度の小さなもの。フレアっぽさは全くありません。

 AFは静かでとても高速です。恐らくDA18-135mmより速いです。ということで、このレンズはK-3と組み合わせる標準ズームとして、相性はとても良いと思います。もう少し色々撮って使い込んでみたいと思います。