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酔人日月抄

東京下町に暮らす写真とPENTAXとスキーと時代小説とお酒とプジョーを愛するある男の日常

夕暮れの伊丹空港で飛行機を撮る

 飛行機を撮るのに恐らく最も条件の良い日本国内の空港と言えば、伊丹空港をおいて他にはないと思います。街中にあり騒音やいろいろな問題の多い空港ですが、飛行機見物、撮影スポットには事欠きません。しかも滑走路まで近くて他にはないようなアングルで写真が撮れてしまいます。利用したことはあっても写真を撮りに行ったことはない伊丹空港ですが、先日ようやくチャンスが巡ってきました。
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 色々あって伊丹空港にやってきたのは午後6時頃、夏真っ盛りですのでまだ日が出ている時間帯です。そこから日が暮れてすっかり夜になるまで、写真を撮ってきました。

 関東在住なれども伊丹空港経験がある写真仲間に連れられて行ってきたのですが、色々見込み違い、勘違いをして、伊丹スカイパークと千里川土手を徒歩ではしごするという強行軍になりました。

 カメラはいつも通りのPENTAX K-3、荷物を軽くするためにバッテリーグリップはつけず、レンズもDA★60-250mmのみ1本勝負です。

伊丹スカイパーク

 JR福知山線の伊丹駅からはタクシーに乗ってほんの10分ほど。まずは伊丹空港の南西、滑走路すぐ横にある伊丹スカイパークへ。噂には聞いていましたが本当に滑走路に近いです。B767クラスの機体が離陸するポイントは本当に目の前で、100mmクラスの中望遠レンズでも機体がフレームアウトするほどです。

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 JALのB767-300が目の前を離陸していきます。これでワイド単に近い75mmですからフルサイズ換算すると115mmくらいです。さすがに旅客機といえどもこうなると追いかけるのがなかなか大変です。

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 この日は地表付近には大きな積乱雲がいくつも見えていましたが、上空は晴れていてそこそこ空気は澄んでいました。地上はすでに暗くなってきましたが、上空の雲は綺麗に焼けています。

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 上はJALのCRJ-200ER、下はANAのDHC-8-400。伊丹空港は平行滑走路2本が運用されているというのは初めて知りました。主に小型機はターミナルビルに近いほうの滑走路が使われます。長さは1800mだそうですが、A320/B737クラスはそちらが使われることもあるようです。

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 滑走路に近いので、距離の変化が大きく、ピントもさることながら、フレーミングも変化が大きくていろいろ大変です。DA★60-250mmは鏡胴手前にズームリングがあるのが大きな欠点。ズームしながら追いかけようとする場合、ホールディングが不安定になりぶれやすくなってしまいます。なので、一度構えたらズーミングは諦めるようにしています。このカット、実は着陸機なのでスピードがそれほど速くないのでまだ何とかなります。

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 いや、離陸機も頑張って望遠端で追いかけてみました。まさにエアボーンした直後のJALのB737-800です。
 ちなみに今回は、以前から気になっていたことを試してみました。というのは、手ぶれ補正をOFFにしてみたのです。PENTAXのボディ内手ぶれ補正は流し撮りに対応していないようで、手ぶれ補正ONのままこうやってカメラを水平に振ると、むしろ被写体がぶれてしまうことが多いような気がしていました。まだハッキリと確信はしていませんが、やはり手ぶれ補正は切った方がこういう場合、歩留まりは上がるような気がします。

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 着陸したばかりのANAのB777-200とB737-500。スポイラーを上げたまま滑走路を離脱していきます。このあたりからちょうど日の入り前後のマジックアワーとなります。

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 離陸していくJALのB767-300とB737-800。伊丹スカイパークの北端あたりがちょうど離陸ポイント。離陸後は後ろ姿を見送ることになります。夕日を反射した機体が綺麗です。

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 ANAのB777-200。このクラスの大型機になるとワイド端の60mmでフレーム一杯に。何度も言いますが本当に近いです。

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 北西の空は夕焼けが残り、雲も良い表情をしていました。ファインダーで見ていてもとても綺麗で、トップのカットも含めて何枚もこのシリーズを撮ってしまいました。

千里川土手

 伊丹空港の撮影ポイントとして一番有名なのはこちらの方でしょう。滑走路の南東端に位置する千里川の土手は誰でも出入りできて、滑走路のすぐそば。文字通り頭の上を着陸機がかすめていきます。

 実は同行者とともに適当にiPhoneで地図を見て、20分くらい歩けば行けるんじゃない? と気軽な気持ちで伊丹スカイパークから徒歩で千里川土手を目指しました。...結果、40分ほどかかりました。日が暮れた後でしたが暑かったです。

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 しかしそこからの眺めは本当に素晴らしいです。目の前にはまっすぐ3,000mの滑走路が延びています。あちこちで見かける伊丹空港ののすばらしい写真は、ここで撮ったのか!と。実際この日もたくさんの見物客、カメラを抱え、でっかい三脚を据え付けた人たちがいました。

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 B767やB777クラスの機体が頭の上をかすめるとすごい迫力です。飛行機の通過後は猛烈な風圧を全身に感じます。ここに立ち入れて本当に良いのだろうか?と不思議になるほど。
 夜空をやってくる飛行機は機体がほとんど見えず、ライトが煌々と輝いているだけ。闇雲にシャッターを切ってみました。さすがにこれだけ強烈な光源があるとゴーストが出まくりです。

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 スカイパークにいるときからターミナルにその姿があったモヒカンジェットが離陸するためにやってきました。この機体、まもなく重整備に入り、塗装は元に戻されてしまうそうです。これが見納めかも知れません。なぜか垂直尾翼を照らすライトが点灯しておらず、機体がよく分かりません。

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 夜空に向けて飛び立っていきました。写真ではうっすらとモヒカン模様が写っていますが、肉眼では(というかファインダー上では)翼端のライトしかよく見えず、適当にシャッターを切りました。

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 また何か大きなやつがやってきました。JALのB777-200のようです。

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 この日は少し風が強くて左方向からの横風状態。なので機種をかなり左に向けた状態で滑走路に進入してきます。

 しかしテレ端250mm付近を使い、ISO3200で1/30secという状態は非常に難しいです。ここはカメラを横に大きくは振らないので、もちろん手ぶれ補正はONにしました。それにしても私の腕ではブレブレになってしまいます。見た目以上に暗いのですがAFは何とか追従していました。

おまけ:B787-9

 この日はANAにデリバリーされたばかりのB787-9初号機が初めて営業飛行を開始した日。伊丹にもやってきました。残念ながらその時間帯は伊丹空港までは行けなかったのですが、幸い着陸コースの真下あたりにいたので、少しだけその姿を見ることができました。

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 B787-8に比べると6mほど全長が伸びているはずですが、これだけ見てるとよく分かりません。

 と言うことで、伊丹空港はすばらしい撮影スポットでした。近ければ通うのに。またいつか訪れたいと思います!


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