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酔人日月抄

東京下町に暮らす写真とPENTAXとスキーと時代小説とお酒とプジョーを愛するある男の日常

今年の夏も鰻を食べて乗り越えよう!

 東京地方もいよいよ梅雨入りしていきなり大雨が降っていますが、先週末あたりは真夏かと思うような灼熱の日が続いていました。そこで暑くなってくると食べたくなるのが鰻です。稚魚の不漁から価格高騰が心配されていた昨年から一転、今年は豊漁とのニュースも流れてきています。それが実際私たちの口に入る鰻料理にどう影響があるのか、今ひとつ実感がわかないですが、そんなニュースからもそろそろ鰻の季節だなぁと急に思い立ち、居てもたってもいられなくなります。

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 向かった先は毎年いつも訪れる、浅草の外れにある鰻屋さん「さんしょ」です。夫婦で切り盛りしている小さなお店ですが、雰囲気、味ともに最高の鰻屋さんのひとつ(なぜか英語的表現^^;)だと思います。

 いつもは予約してから行くのですが、今回は思いつきだったために、適当な時間にお店に行ってみたのですが、店先には「貸し切り」の札がかかっていました。しかし店内では貸し切り宴会が開かれている様子はありません。恐らく食材とか時間とか考えてお客さんの数をコントロールしているようです。でも、結局の所交渉の末に、テーブルに着くことが出来ました。ちなみに渋られたわけではありません。快く迎えてもらいました。

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 何でもないこんなお通しも気が利いています。生姜も効いています。

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 鰻専門店らしく、それほどメニュー数は多くありません。4人くらい集まれば丼以外のメニューは右から左まで全部頼んでも大丈夫なくらい。まずはうざくを頂きました。サッパリしていて美味しいし暑い日向きです。

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 次はう巻き。ただの玉子焼きに見えますが、中に鰻が入っています。特製のタレが付いてきたので、ザッと全体にかけようとしたら女将さんに止められました。ちゃんと一人ずつ小皿にとってからかけなさい、と。はい、スミマセン。

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 ビールはたっぷり飲んできた後だったので、いきなりお酒から入ります。特別な銘柄品ではありません。が、十分以上に美味しいし、鰻には良く合います。結局一人一瓶以上飲んだ気がします。でもそれほど酔わないのは鰻効果でしょうか?

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 いよいよ核心に迫ってきます。まずは上白焼き。白焼きって美味いですよね。わさびだけで食べられます。鰻の脂でわさびはすっかり辛さが打ち消され、サッパリ上品な風味だけ残る不思議な食べ物です。

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 それから蒲焼き。これは王道です。ご飯に載せて「丼」にするのは、芝居小屋への仕出し弁当用に考案されたもので、本来はこうやって単品で食べるものだったとか、鰻は江戸の川で獲れたものでそれほど高級食材ではなかったとか、何かの時代小説で読んで得た蘊蓄を思い出します。本当かどうかはよく知りませんが。

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 常設メニューにはないのですが、壁に掛かったメニューに気になるものがありました。それがこのドジョウの柳川。そういえばドジョウも最近は食べに行っていません。東京の三大どぜう屋さんのうち、高橋の「伊せ喜」が閉店してしまったんですよね。駒形と飯田屋くらいしか選択肢がなくなってしまいました。
 久々にドジョウを頂いて、今更ながら数々の思い出のある「伊せ喜」を偲んで寂しい気持ちになってしまいました。

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 さて、味の濃いものが続いたので、しばしお新香で箸休め。

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 そして最後にはどーんと、鰻重です。ご飯と鰻の量によってランクが決まるのは鰻重の仕来りですね。真ん中の「いちょう」を頂きました。だいぶ飲み食いした後ですがペロッと食べられてしまいます。良い具合に脂が多すぎも少なすぎもしないのか、しつこさも全くなくて本当に鰻の旨みだけがする上等な鰻重です。

 ということで、これで夏への準備は万端です。夏バテしそうになったら、また食べに訪れたいと思います。


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 浅草 うなぎ さんしょ
 東京都台東区西浅草2-25-7
 電話 03-3843-0344
 営業時間 11:30~14:30 16:00~21:00(木曜定休)