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酔人日月抄

東京下町に暮らす写真とPENTAXとスキーと時代小説とお酒とプジョーを愛するある男の日常

O-FC1をK-3以外のカメラで使ってみる

カメラ PENTAX K-30 PENTAX Q7

 昨日に続き今日もカメラとWi-Fiについての話題です。先月「FLUCARD FOR PENTAX」ことO-FC1がリコーイメージングから発売されましたが、現時点でこのPENTAXブランドのWi-Fi機能入りSDHCカードに正式に対応しているカメラはK-3のみとなっています。しかしこのカードはベースがFLUCARD Proですし、K-3以外のカメラでも使うことができるはず。

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 ということで、公式に対応をうたっていないカメラで使おうとするとどうなるのか、試してみることにしました。

 とは言え、説明書には「非対応のカメラで使用する場合」という項目がわざわざあるくらいなので、それほど難しくはありませんし、自己責任というほどリスクがあるものでもありません。

K-30で使ってみる

 まずは私が持っているもう一台の一眼レフ PENTAX K-30に差し込んでみます。K-30はO-FC1はもちろんEye-Fiなど他の通信カードにも正式対応はしていないカメラです。

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 ですが、当たり前のように使えてしまいます。初期状態でK-30に差し込んで電源を入れるだけで、O-FC1は自動的にWi-Fiの電波を飛ばし始め、K-3の時と同じようにスマートフォンやタブレットから接続するだけ。O-FC1はWEBブラウザで操作するようになっているわけですが、初期メニューはこのように表示されます。

 一番上の「リモート撮影」はグレーアウトしておりタップしても何も起きません。K-30十の組み合わせで使用可能なのは画像閲覧のみとなります。

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 その画像閲覧を実行するとこの通り。K-3の場合と全く同じことができます。リモート撮影はできなくても、カメラ内の画像閲覧と転送ができるだけで十分にWi-Fi機能入りカードとしての意味はあります。

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 設定メニューを開くとこうなります。リモート撮影時のライブビュー画像の解像度を設定する「カメラ設定」はやはりグレーアウトしています。また、K-3で開いたときには表れなかった「制御画像作成」という項目が一番下に追加されています。

 K-3ではカメラ側にO-FC1の通信機能をON/OFFするメニューがありましたが、K-30には当然ありません。そういう非対応のカメラで基本的な操作をするために使用するのが制御画像です。説明書で仕組みを理解して、なるほど!と思ってしまいました。

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 制御画像については次に説明するとして、その前に「通信設定」を開いてみます。これもK-3で使う場合と微妙に変わっています。SIDはK-3で使うために設定したものと変わっており、初期値に戻っています。どうやら、通信設定については対応機種と非対応機種用に別々の設定を内部に持っているようです。

 また新たに加わっているのが一番下の「自動起動」という項目。K-3で使用する場合には表示されません。デフォルトは「ON」になっています。この場合、K-30のような非対応カメで電源を入れると、自動的にWi-FiがONになります。面倒がなくて良いのですが、普通に撮影してる間にもWi-Fiが入りっぱなしになるので、電池を消耗してしまいます。なので、通常は「OFF」にしておいた方が良いでしょう。

 でもそうしたらどうやってWi-FiをONすれば良いのか? K-30には通信カード用のメニュー項目はありません。電波が飛ばなければスマートフォンやタブレットから設定変更することもできません。

制御画像

 そこで登場するのが「制御画像」です。設定メニューから「制御画像」をタップすると、カード内に特別な画像ファイルが生成されます。

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 K-30の再生メニューからO-FC1内に生成された制御画像を表示してみたところです。こんな感じのグラフィック画像が保存されています。

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 この画像のプロテクトを設定または解除することで、O-FC1のWi-FiをONにすることができるのです。

 なので、カードの設定で「自動起動」はOFFにしていて、通常はただのSDHCカードとして使用し、撮影済み画像の確認と転送をするときには、この制御画像のプロテクト設定を変更することで、Wi-Fi機能を使うことができるようになります。作業が終了しカメラの電源をOFFして、次にカメラを使うときはまた自動的にWi-FiはOFFになっています。なので電池を無駄に消耗することもありません。理解してしまうと、なかなか良くできた仕組みだと思います。

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 制御画像はもう一つあって、こちらは設定をすべて初期設定に戻すためのもの。SSIDとセキュリティキーを初期設定に戻すためのものだそうです。普通は使わないでしょう。

 撮影画像が溜まってくると、再生モードからこれらの制御画像を探すのが面倒になってきますが、PENATAXのカメラの場合は、日付ごとにフォルダ分けされて記録されるので、コマンドダイヤルを回してフォルダ選択画面に飛んでしまえば、多少の手間はかかっても何百枚もスクロールしたり小さなサムネイル表示から探し出す必要はありません。

 ちなみにカードをフォーマットしてしまうと制御画像も当然消えてしまいます。自動起動をOFFにしたまま制御画像を消してしまうと、二度とWi-FiをONできなくなってしまう... と言うこ心配はありません。カードをフォーマットすると自動起動が「ON」に切り替わるようになっており、フォーマット後、次に電源を入れるとWi-Fi接続ができる状態に戻っています。

オートパワーオフ

 K-30のような非対応カメラで使う場合には、オートパワーオフの時間設定に注意が必要です。

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 正式対応しているK-3の場合、Wi-Fi接続してiPadなどから操作している間は勝手にカメラの電源が切れてWi-Fi電波が止まってしまうことはありませんが、K-30はそもそも通信カードを使うようにできていないので、O-FC1でWi-Fi接続中だろうと何だろうと、オートパワーオフで設定した時間が経過すると、勝手に電源が切れてしまいます。

 K-30のオートパワーオフはデフォルトで1分に設定されていますが、これだとちょっと短すぎます。Wi-Fiの接続を確認して、アプリ(=ブラウザ)を立ち上げて、撮影済み画像から必要な画像を選んで転送する... と言う作業をしていると、最低3分、余裕を見て5分は欲しいところ。

 私は撮影中もいちいちカメラのスイッチを切る癖があるので、オートパワーオフは長めに設定していても実使用上の影響はありません。ただ、メインスイッチはONのままで使うというスタイルの人は、電池の消費が増えてしまうと言うトレードオフが発生します。

その他のカメラで使ってみる

 ここまで、O-FC1非対応カメラの代表としてK-30で使ってみた場合を説明しましたが、私が持っているそれ以外のカメラでも一通り試してみました。

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 まずはPENTAX Q7です。Q7はK-30と違ってEye-Fiには正式対応しており、メニューからEye-FiカードのON/OFFが設定できるようになっています。実はK-3もO-FC1だけでなくEye-Fiに対応しています。なのでもしや?と思って確かめてみましたが、やはりQ7はO-FC1には対応していませんでした。ファームウェアはO-FC1が発売されるずっと前のものなので当たりまえですけど。

 ということで、Q7の場合も使い方はK-30と全く同じとなります。だったらEye-Fiを使った方が良いでしょう。ちなみに防水タフネスコンパクト、WG-3 GPSもQ7同様にEye-Fiには対応済み。O-FC1を入れた場合の動作もQ7と全く同じでした。

 では、PENTAXブランド以外のカメラではどうか?ということで、FUJIFILM X10にも入れてみました。結果的に問題なく使えます。また制御画像を表示し、プロテクトを操作することでWi-FiをONに切り替えることもできました。画像ファイルのプロテクトはファイルにRead Only属性を付けているだけなので、操作方法はメーカーごとに違ったとしても、記録されるファイル仕様としては変わりがありません。なので、当然ではありますがPENTAX機以外でも普通のFLUCARD Proとして使うことはできるようです。

まとめ

 ということで、O-FC1は非対応機種でもちゃんと使えます。ただ、コスト的なこともあり、やはりK-3ユーザー以外がわざわざこのカードを選ぶ意味はありません。あくまでもK-3を持っていることを前提に、場合によってはそれ以外のサブ機などでも使えるよ、ということになるかと思います。

 私としても、K-3のデュアルスロットでの運用があまりにも便利なため、わざわざこのO-FC1をK-30やX10などで使うことはないのではないかと思います。

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