酔人日月抄

東京下町に暮らす写真とPENTAXとスキーと時代小説とお酒とプジョーを愛するある男の日常

2014年のお正月はアルツ磐梯で新春初滑り

 お正月休み最後の土日に福島県のアルツ磐梯スキー場へ出かけてきました。ここは何度も来たことがあって、思い出のたくさんある大好きなスキー場のひとつです。昨年は訪れていないので2年ぶり。日帰りも不可能ではないのですが、やはり歳をとってくるとスキーは泊まりで行きたいものです。

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 と言うことで、気軽さとゆったりのバランスを取って今回は1泊することにしました。宿泊はゲレンデの目の前、センターハウスと一体になったアルツ磐梯温泉ホテルです。

1日目

 今回の移動手段はクルマです。最近はクルマでスキーに行く回数がガクッと減りましたが、一応冬になるとスタッドレスタイヤに履き替えてあります。出発は日帰り並に午前4時半。ガラガラの都内を抜けて、やはりガラガラの東北道を北に向かいます。

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 東北道は郡山JCTまで雪はなく、むしろ福島県内に入ると小雨がぱらつくくらいでしたが、磐越道に入りトンネルをいくつか抜けるといつの間にかあたりは路肩まで真っ白。雪が降っていました。まさに「トンネルを抜けるとそこは雪国だった」状態です。この急激な景色の変化も懐かしいです。そして磐越道を降りる直前に休憩で入った磐梯山SAは上の写真のような状態。建物がほとんど雪に埋もれてしまっています。ここがこんなに雪に埋もれているのは初めて見ました。

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 ホテルに到着し、準備をしたら早速ゲレンデへ。時刻は午前9時過ぎです。第4クワッドを経由してとにもかくにも猫魔ボールへ。ここはアルツ磐梯の奥に位置するもう一つのスキー場と言ってもいいエリアです。

 しかし深い霧が立ちこめ、視界は10mもなさそう。まだ本格的に滑る前、移動中に同行友人達とあっという間にはぐれて、一人ぼっちになってしまいました。でもまぁ、一人で滑るのも悪くないと気を取り直し、そのままさらに奥の猫魔ボールIIを目指します。

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 お昼頃に少し雲が切れて青空が覗いたりしました。そうこうしているうちにはぐれた友人達とも再会できました。

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 そうかと思えば、また雲がやってきて視界が閉ざされたり。風はないものの、天気がめまぐるしく変わります。猫魔ボールはIもIIもあまり人がおらず、空いていました。それなりに雪面は荒れているものの、とても滑りやすいコンディションです。

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 左からSkilogikのRockstar(176cm)、真ん中はARMADAのNorwalk(179cm)、そして右端はARMADAのVJJ(165cm)。いずれもセンター幅115mm級で、ロッカー&ツインチップのパウダー用スキー板です。こんな板をアルツ磐梯で履いている人は、この二日間で我々以外に一人しか見かけませんでした。なぜなら、アルツ磐梯にはこういうスキー向きなパウダーコースはないから。いえ、あるのかもしれませんが、このスキー場の醍醐味は綺麗に整地された、幅の広い緩急あるロングコースにあります。もちろん、これらのパウダー用スキーでもそういう普通のコースで十分に楽しく滑ることができるので問題ありません。

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 アルツ磐梯のど真ん中にある第4クワッドリフト。乗車整理用の色分けされたゲートも健在です。とは言え、これが役立つほどこの日は混んでいませんでした。隣にある第3クワッドは震災以降、運転されていません。どうやら暫定措置ではなく、復活させるつもりはないようです。第3クワッドでアクセスする厩岳山のコースは、今年からキャットツアー専用エリアになっています。

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 そうこうしているうちに時刻は4時を過ぎ、ナイターの時間帯に入ってきました。最盛期からは縮小されてしまったアルツ磐梯ですが、全長2km以上に及ぶ8コースのナイター営業は健在です(特定日のみですが)。

 今日は朝からたっぷり滑ったので、ナイター照明が灯った中を1本だけ滑って満足し、上がることにしました。

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 夕食はホテル内のレストランでバイキングです。お正月休み中途あって混んでいました。しかも子連れの多いこと多いこと。時期的なものなのか、あるいはアルツ磐梯自体が、ファミリー客の誘致に積極的になったのかわかりません。大人だけでビールを飲んで、飲み会しているのが肩身が狭く感じられるくらいのファミリーレストラン状態でした。いえいえ、これはスキー場の未来にとっては良いことです。

2日目

 翌日も早起きして午前8時半にはゲレンデへ。雲の流れは相変わらず早いですが、昨日から一転して今日は天気が良さそうです。ただし残念ながら夜のうちの降雪は殆どなかったようです。

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 山の上に上がると少しガスっていましたが、基本的に視界は悪くありません。時折雲の切れ目から猪苗代湖が見え隠れします。朝一の1本目は第4クワッドの終点から猪苗代湖方面にまっすぐ降りていく9コースを滑りました。ほとんど滑走痕がなく、綺麗にピステンされたままの状態です。パウダー用のファットスキーで滑ってもとても気持ちの良いコースです。ここではNORWALKのオールラウンダーぶりも満喫することができました。グリップはあるもののデモ板ほどではないので、踏みすぎると暴れてしまいますが、キレと緩さのバランスは絶妙で、とても楽ちんです。

 この9コースは私がまだやっとまともに滑れるようになった初心者時代に、スキーを心の底から好きにしてくれた思い出のコースです。その気持ちよさは健在でした。

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 その後やはり猫魔ボールへ。昨日気になっていたものの時間がなくて滑らなかった16コースへ行ってみました。するとこの急斜面!最大斜度33度はアルツ磐梯の中で一番の急斜面です。感覚的には45度はあろうかという壁のような斜面でした。何とか横になりながらズリズリと降りてきましたけど。ここを縦に数ターンで滑り降りたら格好いいだろうなと思いますが、到底無理です。せめてふかふかの積雪が欲しいです。

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 猫魔ボールは、長さこそそれほどないものの、最大斜度30度クラスの厳しい斜面がそれこそあちこちにあります。かっちりしたグリップのある基礎板ではむしろどうにもならなかったこれらの斜面も、ある程度のグリップである程度ルーズで、自由自在に振り回せるファットスキーだと、ヨロヨロしながらもなぜかそれなりに楽しく滑れてしまうから不思議です。

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 そうこうしているうちにいつの間にか晴れて、磐梯山がその姿を現しました。これぞアルツ磐梯の景色です!

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 猪苗代湖も金色に輝いてました!

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 そしてこっちは会津若松市街。昨年の大河ドラマ「八重の桜」前半の舞台となった地です。

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 ちなみに昼食はゲレ食の王様、カレーを頂きました。アルツ磐梯のカレーはおいしさ保証付き。トッピングも組み合わせ豊富で辛さも3段階から選べます。飽きずに二日ともカレーを食べてしまいました。なお、ホテル宿泊者にはリゾートセンター内に専用ラウンジが用意されており、そこではドリンクバーが無料でした。そしてゴンドラの終点にも宿泊者専用の天空カフェが用意されています。リゾートセンターの専用ラウンジはともかく、天空カフェはゆったりできるし、猪苗代湖の眺めも綺麗なので是非お勧めです。

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 ということで、2日目は午後2時過ぎまで滑り、その後はクルマで帰途へ。お正月休みの最終日とあって渋滞を心配していたのですが、むしろ普通の週末よりも空いてるような気がするくらいの状態。全く渋滞には遭遇せず、順調に東京へ帰ってきました。ちなみに、車載燃費計の表示で今回は往復600kmで燃費は15km/リットル越えを記録。設計の古いたった4速のATですが、AL4は高速走行ではロックアップして滑りがないので、燃費的は結構伸びますね。

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 2年ぶりのアルツ磐梯は、今までに感じたことのない独特の雰囲気を持ったスキー場となっていました。パウダーとかファットスキーとか、あるいはパークとか、そういうこととは縁遠いスキー場でありながら、かといってクラッシックでもありません。そして、これほど子供連れとスノーボーダーと若者が多いスキー場を他には知りません。その景色やコースのすばらしさは90年代からほとんど変わらない一方で、運営や経営やサービスが(特に震災以降)年々変わっていくことも実感します。
 残念ながらそれは私にとって心地の良い方向ではないかもしれません。しかし、私にとってのスキーの原点であることには変わりなく、また今後も滑りに訪れたいと思います。


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動画

 今回もADIXXION GC-XA2で動画を撮ってみました。

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 ゴーグルマウントは諦めて、標準付属のマウントをそのまま何も考えずペタッとヘルメットに貼り付けてみました。角のように大きく出っ張りますが、おもったほどかっこ悪くありません。
 で、動画はたくさん撮ったのですが、素のままではダラダラと長いだけなので、2〜3分くらいのやつを二つだけ貼ってみます。


 朝一の9コース。ほぼファーストトラック状態の長いダウンヒルです。視界が開けていてとても気持ちの良いコースです。

 もう一つは友人が滑る後をぴったり付いていって撮影したもの。コースは何でもない初心者コースです。

 この二つは1080/30pで撮影したファイルをそのままYoutubeにアップロードしたもの。Youtube側で加工されているかもしれませんが、見た感じはまぁそこそこオリジナルに近いです。ヘルメットに直にマウントしたことで、妙なカメラの振動はなくなりましたが、そもそもガタガタ揺れながら滑っているので、動画もガタガタです。そのせいかビットレートの低さも感じます。そしてこれらは見ているとすぐに目が回って酔ってしまいます。


 そこで、上の二つ目と同じ動画ファイルをYoutubeにてブレ補正したものがこちら。ガタガタとした細かい揺れはかなり補正され、酔いにくくなりました。しかし妙にコンニャクになってたりしますし、再エンコード時のビットレートがかなり低いのか、解像感と階調の滑らかさはかなり失われてHDの意味はなくなっているように見えます。

 撮影時から、編集、加工、そして公開方法に至るまで、色々工夫の余地がありそうです。動画は難しいですね。しかしその分、面白さがあるのかも。ただ、撮影した素のファイルを見てるとすぐに目が回ってしまうのが何とも。このままでは編集することもできません...。撮り方が悪いのか、私の目と頭が動画向きではないのか...。