富岡八幡宮の例祭にお参りして蝉の声を聞く

投稿者: | 2013年8月13日

 私が住む町の氏神様、富岡八幡宮のお祭りの季節がやってきました。と言っても本祭りの「例大祭」は去年やりましたので、今年は普通の「例祭」が行われています。お祭りの本番は15日ですが日曜日から色々と行事は行われているようでして、ちょっと思い立って様子を見に行ってくることにしました。

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PENTAX K-5, FA77mmF1.8 Limited, 1/80sec, F2.8, ISO100, AWB
 自転車でカメラ片手に出かけたものの、この日は日本全国あちこちで40℃以上を記録した灼熱の日。人間はあまりの暑さにぐったりしていますが、蝉は相変わらず元気に鳴いていました。

※以下、虫(蝉とその抜け殻)が苦手な方はご注意ください。

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PENTAX K-5, FA31mmF1.8AL Limited, 1/4000sec, F1.8, ISO100, -0.3EV, AWB
 八幡様の本殿前には御旗が掲げられていました。しかし12日の月曜日は例祭期間中ながらも何も行事がない中休みの日だったようです。境内は祭の飾り付けがあちこちにされているものの、開店休業といった感じでがらんとして空いていました。

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PENTAX K-5, FA31mmF1.8AL Limited, 1/1000sec, F2, ISO100, +0.7EV, AWB
 俳句が書かれた蟷螂みたいなものもありました。普段は見ないのでこれもお祭りのために作られたものでしょう。句の内容がお祭り一色です。

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PENTAX K-5, FA77mmF1.8 Limited, 1/200sec, F4, ISO100, AWB
 蝉の声は最近私の地元ではめっきり聞かなくなったような気がしていましたが、いるところにはちゃんといるようです。八幡様なら大木のうっそうとした森があるし、もちろん地面はほとんど土ですから、蝉には暮らしやすい場所でしょう。

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PENTAX K-5, FA77mmF1.8 Limited, 1/1250sec, F2.8, ISO400, AWB
 探すまでもなく、あちこちに蝉の抜け殻があります。3匹仲良く羽化したのでしょうか。

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PENTAX Q7, 02 STANDARD ZOOM, 1/320sec, F4.0, ISO200, AWB
 そしてふと足下の地面をみてみれば、小さな穴ぼこだらけです。それこそあちこちにあります。やっぱり蝉が育つには土が必要ですよね。我が家の周囲は公園と言ってもたかがしれてますし…。

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PENTAX K-5, FA77mmF1.8 Limited, 1/125sec, F2, ISO100, AWB
 もちろんあたりは蝉の大合唱。抜け殻だけでなく蝉自身を見つけるのも簡単です。そこら中の木の幹にへばりついて鳴いています。この写真、玉ぼけは良い感じですが、ピントが目に行ってなくて残念な感じ。ポートレート鉄則は蝉にも当てはまりますね。

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PENTAX Q7, 02 STANDARD ZOOM, 1/100sec, F4.0, ISO200, AWB
 富岡八幡宮はとにかく御神輿で有名です。境内には日本一の大きさを誇る大神輿が飾られています。その昔、紀伊国屋文左衛門が富岡八幡宮に奉納したと言われる、総金張りの御神輿三基は関東大震災で焼失してしまいましたが、平成に入ってから佐川急便の創始者がその紀伊国屋文左衛門の代わりにとばかりに、総金塗り大神輿を奉納しました。これはあまりにも重たすぎて担ぐことができない代物になってしまいました。普段はガラス越しにしか見られないのですが、この日は扉を開け放って直に見ることができるようになっていました。

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PENTAX K-5, FA77mmF1.8 Limited, 1/400sec, F2.8, ISO200, AWB

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PENTAX K-5, FA77mmF1.8 Limited, 1/640sec, F2, ISO200, AWB
 どこを見ても金ぴか。豪華絢爛で眩しいです。一度だけ担がれたそうですが、その姿をもう一度見てみたいものです。

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PENTAX K-5, FA77mmF1.8 Limited, 1/1600sec, F2, ISO200, AWB
 今年は例大祭ではないので御神輿連合渡御はないのですが、八幡さまのお膝元、宮元はいつも通り大鳥居脇に小屋を構えて御神輿を出していました。奥が本神輿で手前は子供神輿です。

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PENTAX K-5, FA77mmF1.8 Limited, 1/40sec, F2, ISO100, AWB
 境内の東側にもいくつかのお社があります。そのひとつが永昌五社稲荷神社。京都の伏見稲荷ほどではありませんが、赤い鳥居がずらっと連なっている姿は壮観です。

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PENTAX K-5, FA77mmF1.8 Limited, 1/640sec, F2.2, ISO100, AWB
 そして一番奥の弁天池には七渡神社の小さなお社があります。真っ赤で格好いいです。
 
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PENTAX K-5, FA77mmF1.8 Limited, 1/400sec, F2, ISO100, -0.7EV, AWB
 七渡神社の手水場には都会の嫌われ者、烏がいました。お水を飲んでいたようです。池の水より手水のお水のほうが綺麗なことを知っているんですかね。人を警戒しつつもギリギリまで知らんぷりをする図太さはまさに烏です。でも神社の境内なのでちょっかいは出さずに見逃してやりました。

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PENTAX K-5, FA77mmF1.8 Limited, 1/40sec, F2.2, ISO100, AWB
 そしてやはりそこら中、蝉の抜け殻だらけ。朽ちた枝の裏はグリップが良さそうです。

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PENTAX K-5, FA77mmF1.8 Limited, 1/100sec, F2.2, ISO100, AWB
 抜け殻があるとなれば、やっぱり蝉はたくさんいます。こっちはそこそこピントきたでしょうか。ちなみに蝉もいろいろ種類があると思うのですが、都会人なのでまったくその辺のことは分かりません。しかしなんでこんなに小さな体からあれだけの音が出せるのでしょう? おなかをモコモコさせてるだけにしか見えないのに。

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PENTAX Q7, 02 STANDARD ZOOM, 1/125sec, F4.0, ISO200, AWB
 境内の西側には三つのお社に六柱の神様がまつられています。富岡八幡宮はここに来るだけで日本中の著名な神様に参拝することができます。

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PENTAX K-5, FA77mmF1.8 Limited, 1/160sec, F2.8, ISO100, AWB
 もちろんいつも通り狛犬も撮りました。今回は子供も入れてみました。

 ということで、何もお祭りらしい行事は見ることができませんでしたが、結構写真は撮ってしまいました。浅草寺もそうですがどうしても神社仏閣に行くと色々シャッターを切ってしまいます。しかも今回はほとんどFA77mmワンパターン。まだこの望遠寄りの画角と綺麗なボケが物珍しいのもありますが、これ一本で何でも撮ってしまうってのはどうかと思います。でも、FA77mmは力業で撮ることができるだけに、こうなると改めてFA31mmって難しい… と気づいてしまいました。Q7を手にして01 STANDARD ZOOMが難しくなったのと同じ感じです。昔はFA31mm一本勝負とかしてたのに… また初心に返らなくてはと思い始めています。


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