酔人日月抄

東京下町に暮らす写真とPENTAXとスキーと時代小説とお酒とプジョーを愛するある男の日常

X20と散歩

 箱を開けて電池を充電してSDカードを入れたら、説明書を読むのもそこそこに何はともあれ写真を撮ってみることにしました。ということで、X20だけ肩にぶら下げて近所の散歩コースを巡回です。休日の午後、この日も冬晴れの良い天気でした。

DSCF1057.jpg
FUJIFILM X20, F4.0, 1/1200sec, ISO100, Velvia, 7.1mm
 冬の間は何もなかった花壇に小さな黄色い花がぽつぽつ咲き始めています。もしかしてもう菜の花? 本当は解放で撮りたいのですが、シャッタースピードの制限で晴天の屋外ではなかなか思うようにいきません。内蔵NDフィルターがあると良いのに。もしくはISO50くらいまで感度が下げられればベストかも。


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 元は4:3のLサイズ(1200万画素)、JPEGのFINEで撮影しています。Lightroomで3:2にトリミング&縮小してFlickrにアップロードしています。色やコントラストの調整、NR処理はしていません。

DSCF1007.jpg
FUJIFILM X20, F2.8, 1/550sec, ISO200, -2EV, PROVIA, 28.4mm
 川に枝を張り出す桜。蕾はまだ固そうです。でもあと1ヶ月もすれば咲き始めるはず。今年も楽しみです。川面は日陰になっていて暗いので、ダイヤルをめいっぱい回してマイナス補正しました。最近のデジカメは±5EVくらいの補正レンジがあったりしますが、よほどのことがない限り±2EVで足りると思います。ちなみにダイヤルのクリックは1/3EV刻みです。

DSCF1016.jpg
FUJIFILM X20, F5.6, 1/900sec, ISO100, -1EV, PROVIA, 10.4mm
 橋のトラスが路面に作る陰が何となくおもしろかったので。最初は白黒モードにして撮っていたのですが、そもそも色のない景色なので素直にカラーに戻しました。強い逆光ですがわずかにゴーストが出ています。それと、背景の建物に出ている太い虹色の模様は何でしょうか?

DSCF1025.jpg
FUJIFILM X20, F2.2, 1/300sec, ISO100, PROVIA, 7.1mm
 どんぐりがたくさん落ちていました。ワイド端で中途半端に少しだけ絞ってしまいましたが、わりと思った通りにボケてくれます。レンズは35mmフルサイズ換算で28mm〜112mm相当の4倍ズーム。解放F値はワイド端でF2.0、テレ端でもF2.8です。

DSCF1026.jpg
FUJIFILM X20, F2.5, 1/600sec, ISO200, PROVIA, 16mm
 冬は椿がたくさん咲いています。PENTAX機で撮るのとは花の色の出方がかなり違います。もちろん同時に同じ花を撮り比べたわけじゃないので印象に過ぎませんが。望遠端でマクロ的に切り取りたくなるのですが、ズームによってかなり最短撮影距離が伸びるらしく、ここぞというところでピントが合わないことがしばしば。スペック上望遠端で50cmまで(マクロモード時)と聞くとそこそこ近づけるような気がするのですが。
 マクロモードに切り替えると光学ファインダーには何も表示されなくなり、アイセンサーも機能しません。

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FUJIFILM X20, F2.8, 1/340sec, ISO200, -0.3EV, Velvia, 28.4mm
 足下には枯れ葉の上に椿の花びら。コントラスト高めのVelviaモードですが、FUJIFILMのカメラらしくハイライトもシャドーも粘ります。こういう何でもないシーンでも、フィルムシミュレーションや露出をいじって、ああでもない、こうでもないと色々撮ってみたくなります。

DSCF1010.jpg
FUJIFILM X20, F5.6, 1/1250sec, ISO100, -0.67EV, Velvia, 7.1mm
 これもまだ蕾だけの桜の木。背景は青空のグラデーション。こういうシーンなのでシャープネスの処理が強く感じられますが、細い枝の1本1本がきっちり解像しています。普通のコンパクト機よりは大きな2/3インチサイズとはいえ、小型センサーであることに変わりはありません。さすがTrans-CMOSと言ったところでしょうか。F5.6くらいなら回折の影響もあまり感じません。

DSCF1037.jpg
FUJIFILM X20, F5.6, 1/1600sec, ISO200, -0.67EV, モノクロ, 7.1mm
 日が傾いてくる時間帯は影の形がやたらに気になります。今度は公園の木が作る影をモノクロモードで。レンズフレアというのでしょうか、画面上部に光漏れが見られます。レンズ性能や鏡胴の仕上げが悪いわけでは決してなく、これは仕方のない状況と言えると思います。ドレスアップ的な意味だけでなく実用面でもフードが欲しくなりますね。

DSCF1079.jpg
FUJIFILM X20, F2, 1/120sec, ISO400, Velvia, 7.1mm
 日没直後、マジックアワーの街角。ISO400くらいなら全く問題なし。解放F値の明るいレンズはボカすばかりではなく、こういう場合にも効いてきます。これ以上の高感度はまだ試していないのですが、かなり期待できそうです。

DSCF1083.jpg
FUJIFILM X20, F2.2, 1/30sec, ISO320, -0.67EV, Velvia, 8.9mm
 こういう厳しい条件ではISO320でもやや粒状感というか、NR処理の存在を感じます。フレアもやっぱり出てしまいましたし。でも思わずカメラを向けたくなったときの気持ちがちゃんと写真になってるように思います。
 気がついたら何でもかんでもVelviaモードで撮っていました。ぱっと見鮮やかでキレがあるので、つい使いたくなるのですが... このカメラはもっと奥が深いはず。本当はネガモードとかちゃんとわかって使いこなしたいです。


 以上まずは使ってみてのファーストインプレです。気になった点ばかり書き連ねてしまった気もしますが、実際に使用感は素晴らしくてとても気に入りました。特に光学ファインダーを覗きながら、ほとんどタイムラグを感じないシャッターと、シャッというわずかな音をたてて切れるシャッターの感覚は癖になりそうです。「写真を撮る」楽しさが存分に感じられ、何にでもレンズを向けたくなるカメラです。