酔人日月抄

東京下町に暮らす写真とPENTAXとスキーと時代小説とお酒とプジョーを愛するある男の日常

207SW発注しました

 突然と思われるか、やっぱりと思われるかわかりませんが、車を買い換えることにしました。ちなみに私自身は「やっぱり」と思っています。306の車検を通したばかりなのになぜ今?という疑問はもちろん本人的にもあるのですが、今ここで乗り換えることにした理由の多くは、感情的というか情緒的というか精神面の作用によるものでして、グダグダになること必至なのでこのブログに書くのは遠慮したします。でも、306のエンジンがかからなくなったとか、ぶつけて壊したということはありません。ナビがない以外は今まで通り快調に動いています。

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 とにかく乗り換えると決めたからには、車種選定なわけですが、実はあれこれ悩むまでもなく、すでにほとんど決まっていました。もし乗り換えるとしたら何にする?と具体的に考え始めたのは年明けくらいから。一度はシトロエンに浮気しようかと思ったりもしたのですが、結局のところ次の車もやっぱりプジョー。現在正規輸入されている中では一番サイズ的に小さくて古いモデルの207。しかしある程度の室内サイズがほしいのでワゴンタイプのSWにしました。

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 207SWを買おうと決めて、まずは原工房さんにメールで試乗車の手配をお願いしました。決めたとはいっても一応乗って触って走らせてみたり、念のため駐車場に出し入れしたりして、大きな問題がないことを確認しておこうと。試乗車の手配とは別に「買うとしたら何色がいいですか?」と質問され、「絶対に白です」と答えたりして何度かメールのやりとりした後、重大な懸案事項が伝えられてきました。
 先方曰く、7月にマイナーチェンジされた2011年型の207SWは、その前の2010年型と比べてフロントグリルが格子模様のメッキになり、シートがファブリック&レザーになっていたりと、細かい変更とともに、リアゲートのガラスハッチ開閉機構がなくなっていると言うのです。さらに、2010年型の在庫がまだ数台残っていて、中でも白は1台のみ。さぁどうする?さぁさぁどうするお客さん!状態に。

 メールではまどろっこしくなって、電話をかけていろいろ確認。旧型と言ってるのは所謂フェイスリフト前の牙フォグではないこととか、値段差だとか、その他の細かい仕様だとか、納期とかとか。ガラスハッチは絶対に必要ではないのですが、是非あった方が便利でうれしい機能。SWだったら当然できると思っていましたし、ハーフレザーのシートよりも重要。
 で、いろいろな条件を考えると在庫車の旧型の方がお得だろうと言う結論となり、結局そのまま電話で「その旧型の白、押さえておいて!」と言ってしまいました。最初のメール出してからここまでわずか数時間の出来事です。

試乗

 順序が逆になってしまったものの、結局試乗はしました。土日は試乗車の手配が難しいとのことでしたので平日の夕方に。もちろんどこへ行こうがコースは自由。時間もその日の常識的な範囲で制限なし。そのまま一度家まで乗って帰って自宅駐車場への出し入れのし易さを確認し、帰りは短い区間ながらも一応首都高の湾岸線に乗ってみたりして、たっぷり2時間ほど乗り回してみました。

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 試乗車は走行距離40km程度のおろしたてのほぼ新車でした。それなのになぜか2011年型ではなく2010年型。まさに私が買おうとしているガラスハッチが開く旧モデルです。ただし色は白ではなくてトリウムグレー。ナビを取りつけるための作業中だったらしく、オーディオスペースには何もついていませんでした。なので音楽はなし。おかげでじっくりと車の音が聞けました。

 207SWに搭載されるエンジンは、最近のプジョーおよびシトロエンで猫も杓子も使っている、BMWとPSA共同開発の1.6Lエンジン。直噴ターボではなくて自然吸気のほうです。最大出力は120PS/6,000rpm、最大トルクは16.3kg-m/4,250rpm。全長は4,165mm、全幅1,750mm、全高1535mmで車重は1,320kgと、306よりも少しずつ大きく、重く、しかしエンジンは小さくなっています。
 で、もちろんATなわけですが、これが今時4速しかありません。しかも306にも搭載されているAL4のなれの果てだそうで。うむ、11年つきあった後にまた新品でAL4の車に乗るとは思いませんでした。いや、このAT大好きなので私としては大歓迎ですけど。

 以下、試乗記を交え、207SWのどこがいいと思ったのか?をまとめておきます。

207SWの良いところ

 まずはなんと言ってもサイズがお手頃。207SWに決めた要因のほとんどはこれです。306と同じように使いこなせてサイズ制限の厳しい駐車場にも入れられること。情緒的な理由で買い換えるわりには、かなり実用本位なことを条件にしています。そういう意味では正直言って、306の時のように「とにかくこの車が欲しい!」というほどの熱烈な何かを感じたわけではありません。

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 12年ぶりの新車を買うに当たっては「306とは違う車が欲しい」という方向性もアリですし、そのほうが健全であるとさえ思いますが、今この歳で、この時点で私自身の"車"というものに対するスタンスを考えると「306と同じように使える車が欲しい」以外の条件は思い浮かびませんでした。

 閑話休題。207シリーズは欧州Bセグメントの小型車ですが、サイズとユーティリティ的には、ほとんど306と同じクラスの車といえます。それでもハッチバックだと車内の広さ、特に荷室の容量がちょっと物足りません。これは買い換え候補にも挙がっていたシトロエンC3も同じ。たとえばスキーに車で行く場合は板を中に積んでしまいたいのです。現在使用している駐車場は高さ制限があるのでルーフキャリアは使えません。6:4の分割可倒式のリアシートは306同様にフルフラットになるし、リアオーバーハングが延長された207SWなら積載量は必要にして十分です。

 さらにスキーのことを考えると、15インチの185/65タイヤが履けることも大きなポイントです。標準装着は16インチですが、207SWは15インチに落とすことができます。これなら14インチだった306並とはいきませんがホイールもスタッドレスタイヤもそこそこ現実的なコストで済みそう。逆に15または16インチの普通の扁平率のタイヤを履けると言うことで、夏タイヤの選択肢も大幅に増えるはずです。

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 外観的にはSW含め207シリーズには導入された当初からあまりピンときていなかったのですが、数ヶ月前のある日、高速道路で白い207SWが右側を追い抜いていった姿を見て「白い207SWってかっこいい!」と思ったことがあります。ころんとした塊感あって今までの印象よりも、バランスよくて綺麗にまとまっているなぁと再認識。で、色を白にしたのもこのときの目撃経験があるからです。
 顔つきについては賛否両論あると思いますが、私は牙をむいてるよりもニカッと笑ってるフェイスリフト後のとぼけ顔のほうが好きです。本当だったら初期の207styleと同じにして欲しいくらい。

 走りですが、306よりも大きくて重たい車体に、小さなエンジンの組み合わせになるわけですが、短い試乗で感じた限り、普通に町中を走る分には全く問題ありません。出足も良いしある程度速度に乗ると、街中では十分すぎるほど速いです。
 乗り心地は306の柔らかさとは違うのだけどもとても良くて、言葉で表すと「固い」のかもしれませんが、ドイツ車のような不快感(個人の感想です^^;)は全く感じずまったりできます。
 電動ステアリングは低速時に妙に軽くなったりしてそれっぽさがあるのですが、通常速度域では違和感を感じません。むしろアンダーになったりオーバーになったり敏感だった306に比べて、すごくニュートラルで簡単に曲がっていくように思います。

 AL4についてはまるで別のATのように大人しくて普通になりました。AL4でもやればできる!と旧世代AL4乗りとしては感心することしきりです。これなら何の問題もありません。

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 で、こんな便利で格好良くてかわいくてよく走る車に、パノラミックガラスルーフがついてるのです。シェードの開閉は電動。試乗中ももちろん開けてみましたがこの開放感と明るさは一度体験するとやめられなくなりそう。でもバスとかトラックとか大型車と併走することもあって、落ち着かなく感じることも。意外に乗ってみると閉めっぱなしにしたりするのかも知れません。

 その他、左右独立設定のオートエアコンとか、クルーズコントロールとか、バックソナーとか、オートライトとか便利な機能がたくさん。私はミラーの折りたたみが電動なだけで感心してしまうレベルなのですが。安全装備についてもESP(姿勢制御・スピン防止)も搭載していますし、6エアバッグなどのパッシブ・セーフティもさすが最新の車です。

207SWのイマイチなところ

 妥協したところはいくつかあったはずなのですが、書こうと思うとなかなか思い浮かびません。すでに発注した後となっては「あばたもえくぼ」になってしまったのかな?

 確実に思いつくのはリアのコンビランプ。リアハッチのガラスと一体でデザインさており、遠目にはそこそこ良いのですが、近くで見たときのこの「ホラ貝&複眼」デザインがなんとも。これだけは207SW登場当初から今ひとつ好きになれません。

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 あ、あともう一つ試乗していて気になったのは、メーターの視認性。シートのポジションの取り方と、ステアリングの位置設定が悪かったのかと思いますが、どうしても上のほうがステアリングに遮られてしまうのです。これは実は207登場直後に試乗させてもらったときも感じたことです。
 ちゃんとメーターが見えるようにステアリングを上げることはできるのですが、なんかしっくりきません。これは納車されたらもっといろいろ研究して、じっくりとシートとステアリングのポジションを調整したいと思います。

 そのほか、確かに冷静に考えればやっぱりATは今時の6段くらい欲しいよな、とは思います。燃費などを考えても多段ATのほうが有利なはずですし。エンジンはパワーは十分ですし振動もないのですが、音が気になることがあります。なんかちょっとガサツなんですよね。また、ファンが全開になっていたので仕方ないのかもしれませんが、停車時に車外で聞くノイズも今時の車にしてはかなりうるさいなぁ、と感じました。

オプションと今後の予定

 発注済みのオプションはナビとHID。あ、あとETCももちろんつけます。すべてメーカー純正で。その方がメンテナンス考えると楽ちんですし、作業への信頼感もありますので。
 ナビはいくつか種類が選べたのですがPioneerのメモリーナビにしました。HIDは勢いです。東京は明るいのでいらないかもしれませんが、これまで306の暗いヘッドライトを使っていた反動ですかね(^^;

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 在庫車なので船便を待つ必要はなく、納車はかなり早そうです。今のところ今月中にはやってくる予定です。さて、306とのお別れの準備もしなくては...