酔人日月抄

東京下町に暮らす写真とPENTAXとスキーと時代小説とお酒とプジョーを愛するある男の日常

2009年F1 日本GP観戦記(前編)

 10月1日の木曜日から4日間、F1日本グランプリを観戦するために三重県の鈴鹿サーキットまで出かけてきました。鈴鹿でF1日本GPが開催されるのは2006年以来3年ぶりで21回目となります。また個人的には鈴鹿でのF1観戦は今回で3回目で、10数年ぶりのことです。

 レース日程としては金曜日のフリー走行が初日となるのですが、今回は事前に応募してあった、木曜日午前のピットウォークに当選したため、急遽日程を一日に前倒しして、木曜日から鈴鹿に乗り込みました。宿は敢えて名古屋方面とは逆側の松阪にとり、10月4日日曜日の決勝まで3泊4日間たっぷりと生のF1観戦を楽しんできました。

 ということで、これからF1日本GP観戦記を数回にわたりお送りします。浮かれ気味で長文かつ写真多めになるかと思いますが、興味があれば以下お付き合いください。まずは前編(木曜日/金曜日編)です。

○10月1日木曜日(くもり):ピットウォーク 

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メインストレートのスタートシグナルのあるフジテレビゲート。

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ピット出口から1コーナー方面の眺め。

 東京から始発の新幹線に乗り、関西本線、伊勢鉄道と乗り継いで鈴鹿サーキットに到着したのは午前9時半頃。ピットウォークの3rdセッションは10時15分から始まりました。私達と目的を同じくする多くのF1ファンの人々とともに、メインストレートのちょうどスタートラインのあたりを横切り、ピット出口からピットロードに入っていきます。信号やピットウォール、各チームのウォール脇の司令室などなど、TVで見る設備が目の前に並んでおり、既に周囲の人々同様に興奮が高まってきます。

 ピットウォークとはいえ、当然自由にピットに入れるわけではありません。ちょうどピット前から5mくらいのところに柵が張られ、そこから各チームのピットの様子を眺めたり写真を撮ったりすることになります。フェラーリなどの人気チームの前は黒山の人だかりが出来ますが、順序を守って並んでいれば柵までたどり着くことは出来ます。

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フェラーリF60のノーズ。後ろにぼけているキミは本物ではありません。

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マクラーレンMP4/24。緻密な構造のフロントサスまわりがむき出し。

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レッドブルのピット。リアカウルが外に出ていました。超薄です。材質は何だろう?

 木曜の午前中はまだ各チーム準備中でのんびりした雰囲気ですが、マシンは既に用意されエンジニア達が丹念にマシンの組み立てと調整を行っていました。思ってた以上に見所満載です。さすがにピット内にドライバーの姿はありません... と思ったら、一部の若手ドライバーはコース下見などをしてピット周辺もうろついていました。

 スーティル、リウィッツィ、グロージャンは"すれ違った"と言えるほどすぐ近くで見られました。バトン、ベッテル、中島一貴は、コース上を歩いているところを遠くから見ることが出来ました。ドライバーのような有名人でなくともTV中継で見たことのあるメカニックなどもうろうろしていたり。F1マニアにはたまらない目くるめく1時間です。

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フォースインディアVJM02のフロントサス。上のマクラーレンと比べるとかなり構成が違うことが分かります。

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今シーズンのチャンピオンチーム(になるはず)のブラウンGP。たくさんのメカニック達が働いていました。

 ピットウォーク参加者の中からさらに一部の人は、お昼と夕方に行われるドライバーサイン会に参加できるのですが、残念ながら同行した仲間達も含め抽選に外れてしまいました。でも十分満足です。

 ピット出口で再集合した仲間達と、ピットウォークの余韻を楽しみながら、グランドスタンド裏でビールを飲んで乾杯。早朝に東京駅でサンドイッチを食べただけだったことを思い出し、おつまみ類を大量に買い込んで、立ち飲みしながらのお昼ご飯です。その後開放されていたグランドスタンド(V1/V2席)を探検したりしてしばし休憩。写真を撮るには不向きですが、レース観戦にはやはり良い席です。

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セーフティカーとメディカルカーも間近に見られました。ポルシェのカップカーとほぼ同タイムで周回できるそうです。

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生ベッテル!コースの下見をしていたようです。

 この日の午後は特に鈴鹿サーキットでは大きなイベントがないため、当初は鈴鹿を後にしてどこかに観光に行こうと思っていたのですが、その後もF1グッズを売っているテント街を見て回っていたら、ずいぶん時間が経ってしまいました。ということで白子駅までバスに乗り、この日はこのまま松阪のホテルに直行することに。松阪牛の焼肉などを食べ(多分後日番外編でアップします)、午後10時ごろにはバタリと倒れて寝てしまいました。


○10月2日金曜日(雨):フリー走行1回目/2回目
 明けて金曜日。いよいよF1日本GPの開幕です。事前の天気予報のとおり、朝から三重県地方は雨。ホテルを出るときから雨対策をしっかりしていきます。近鉄特急に乗って白子駅に着いたのは午前8時ごろ。シャトルバスは待ち時間無しで乗れました。バスは昨日と違い、途中から簡易舗装の専用道路に入り、鈴鹿サーキットの第8パーキングへ。所要時間は20分ほどです。

 以下、写真は250mmのレンズを使い、1/80secシャッター優先、ISO200程度で撮影しています。ブレている失敗流し撮りばかりですが、私の腕では比較的成功したと思えるカットから選んだものです。席が固定されているため同じような写真ばかりでスミマセン(ちなみに後編も同じような写真ばかりうです^^;)

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フェラーリF60/キミ・ライコネン

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レッドブルRB5/セバスチャン・ベッテル

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ブラウンBGP001/ルーベンス・バリチェロ 路面にマシンが映り込んでいます

 この日はいよいよF1マシンがコースを走るとあって、昨日とは比べ物にならない人出です。でも明日明後日はさらに増えるはず。まだ買い物するにも食事するにも行列を気にするほどではありません。とはいえ朝のうちに買い物は済ませ、10時から始まるフリー走行に合わせて席へ向かいました。場所は2コーナー立ち上がりにあるC2席です。過去の経験から、とりあえず観戦するにも写真撮るにも間違いがないと思って取った席です。

 C2席からはメインストレートエンドから、1,2コーナーを通過し、S字コーナーを抜けていくところまでの広い範囲が見渡せます。フェンスも低く北向きなので常に順光。ピット脇のリーダータワーも見えます。が、1コーナーの飛び込み以外、特に何かが起きやすい場所ではないし、ゲートからアクセスが悪く通路が狭いこと、国際映像が映し出される大画面スクリーンが見にくいのが欠点です。

 午前10時ぴったりにいよいよフリー走行が始まりました。開始直後は少し雨が降っていましたが、その後止んで、次第にラインが乾いていきます。周回タイムも1分40~50秒くらい。とはいえドライタイヤで走れる状況ではなかったようです。

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フェラーリF60/ジャンカルロ・フィジケラのドアップ(※トリミングしています)

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マクラーレンMP4-24/ルイス・ハミルトン この頃には路面がだんだん乾いてきました

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2コーナーを立ち上がるトロロッソSTR4/セバスチャン・ブエミ(※トリミングしています。しかもかなりブレています。雰囲気だけでもと言うことで^^;;)

 天気予報では雨が降るのはこの金曜日だけ。予選やレースに向けてウェット状態でセッティングをする意味はありません。が、やはり初日ですし全体的なマシンのチェックやコースチェックなどは欠かせるはずもなく、ウェットコンディションの中でも各車積極的に周回を重ねているようでした。

 1時間半に及ぶセッションが終了し、お昼休みを挟んで午後2時からはフリー走行2回目が始まります。しかし午後になると再び雨が降り出し、しかもかなり強い雨。午前中はスタンダードウェットタイヤで走れましたが、この状況になるとヘビーウェットが必要です。コースオープン直後にトロロッソの2台が1周しただけで、他のチームは全くマシンを動かす気配がありません。リスクを冒してまでヘビーウェットでテストする意味はないので、仕方のないところです。

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ブラウンBGP001/ジェンソン・バトン

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ウィリアムズFW31/中嶋一貴

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中嶋一貴はウェットでは好調で、一時はトップタイムを出していました。最終的には2位になりましたが。

 このフリー走行2回目では場内放送で佐藤琢磨氏が解説をやっていました。マシンが1台も走らない中でしたが、とても話が的確で面白かったです。彼は解説者にとても向いてると思います。1時間ほど粘ったのですが、結局その後1台も出て来ることがなかったので、残り30分ほどありましたが、雨脚も一層強くなってきたのでそのまま引き上げることに。

 帰りも第8駐車場から近鉄白子駅行きのバスに乗りました。待ち時間はほぼゼロ、所要時間は15分くらいでした。心配された交通事情には全く問題がないようで一安心です。この日も早めに夕食(もちろん松阪牛!)をとって、日付が変わる遙か前に就寝。明日こそは晴れることを祈って。

 後編(土曜日/日曜日編)に続く