酔人日月抄

東京下町に暮らす写真とPENTAXとスキーと時代小説とお酒とプジョーを愛するある男の日常

PENTAX K-7 + DA21mmF3.2AL

 先日、秋までにPENTAX K-7をお店に見に行ったから。デモ機を触って一撃でやられてしまいました。スペック的に気になっていても、手に取ると「ふぅ~ん...」で終わる製品も少なくないのですが、これはまさに期待通り。いや期待以上の手触り。

 そこでお店の人に「ざ、在庫はあるんですか?」と訪ねると、「ボディのみですか? いや、今日は厳しいですねぇ...。レンズキットならありますけど。」と言いつつ裏に回って確かめてくれたところ、「予約のキャンセル機が一台だけ今ならありますよ。」というお言葉。これは買わせるための決まり文句かもしれないと、頭の隅では分かっていつつ、でも買う気がある自分には関係ないやと、そのままクレジットカードを突き出してていました。初期ロットも初期ロット、人柱も良いところです。

画像
プレミアム・スモール PENTAX K-7。レンズはDA21mmF3.2AL。意外に重くて塊感があります。

 レンズはこの際ズームは後回しにして、当初からPENTAX買うならコレ、と決めていたパンケーキサイズのDA21mmF3.2AL Limitedを同時購入。フルサイズ換算で32mm相当の標準レンズになります。明るさは今ひとつですが、なにしろ小型軽量でK-7向きのレンズではないかと思います。このスペックはPENTAXならではですし。

 説明書を読むのもそこそこに、電池の充電が終わってから、実機を触りつつ試し撮りしてみました。PENTAXの一眼レフカメラは、フィルム時代を含めちゃんと使うのは初めてなのですが、なぜか操作系の想像がつきやすく、基本的なことは戸惑うことはありません。ただし、最近のカメラらしく非常に多機能で、詳細まで使いこなすには説明書の熟読が必要です。

 ということで、まずはファーストインプレッション&試し撮りサンプルです。以下のサンプル写真はどれも、JPEG/プレミアム/14Mで撮影したものを、PCで縮小リサイズし、アンシャープマスクだけかけてあります。PC上のレタッチは一切していません(が、JPEG再エンコードはしています)。とりあえずあくまでも雰囲気だけということで。クリックすると1.5M(1505x1000 pixel)の少し大きなサイズで開きます。

画像
1/1000sec, F4.0, ISO100 梅雨の晴れ間の青空。

画像
1/200sec, F3.2, ISO200, +0.7EV 近所の公園に咲いていた花。ピントが奥に行ってしまった。

画像
1/25sec, F5.0, ISO100, 近所の旧い民家。モノクロモードももちろんあります。

 実機を手にしてます感じたのは「意外に大きくて重たいな」ということです。と言ってもそれほどネガティブな感じではありません。大きいと言っても嵩張るという意味でもなく、他のデジタル一眼レフと比べたらコンパクトなのは間違いありません。重量感も含め塊感があってむしろ良い感じです。特にグリップの形状は秀逸で非常に良く手に馴染みます。マグネシウム合金のボディは剛性感も高く、高級感があります。でも全体的にサイズが小さいのでそれほど、物々しくはありません。

 そしてレンズを取り付けてファインダーを覗いて感じたのは「意外に暗いな...」ということ。実際に過去の機首より暗くなっているそうです。明るさだけを追求してスカスカなファインダーよりは、この方がずっと良い感じです。なにしろ、ピントがよく見えるファインダーなのです。一眼レフはこうでなくては。ただし、眼鏡ではファインダー内表示まで隅々をしっかり見渡すのは少しつらいかも?と感じました。アイポイントが短いのでしょうか。まぁ、私はコンタクトを半常用しているので問題ありませんが。

画像
1/320sec, F3.5, ISO200 近所の犬。すましてポーズを取ってくれました。

画像
1/60sec, F4.5, ISO400 富岡八幡宮の横綱の碑。薄暗くて深い森の中のよう。

画像
1/60sec, F8.0, ISO200 近所の公園の獣道とPacific-18。パンフォーカスし損ない(A^^;

 基本的な露出モードは左肩のダイヤルで設定しますが、昔ながらのP/A/S/Mモードに加え、Sv(感度優先)やTAv(=絞りとシャッター固定で感度可変)という、デジタルカメラならではの露出モードがあるのには感心してしまいました。最近では当たり前なのかもしれませんが、少なくとも4年前のD70sにはなかった露出モードです。使うかどうかは別にして...。TAvモードは使い道が意外にあるかもしれません。

 感心したと言えば、RAWボタン。普段はJPEGで撮っていても、これを一押しするだけで次のカットはRAWまたはRAW+JPEGで撮れます。JPEG常用だけど仕上がりが心配なときや、ホワイトバランスなどに迷うときには、このボタン一押しで一時的にRAW記録ができてしまいます。これで記録モードに迷うことはありません(通常はJPEGのままでOK)
 その他、感度設定と露出補正、フラッシュ、ホワイトバランス、ドライブモード、イメージ設定などは、一押しでアクセスできる独立のボタンがついています。この辺の割り当てもよく考えられています。その他色味やトーン、シャープネスやダイナミックレンジ補正など、デジタルカメラならではの細かくて多彩な機能設定は、メニューから背面のボタン類と右側の前後のダイヤルで設定します。液晶画面には操作すべきダイヤルやボタンが直感的に分かるアイコンが表示されたりして、多機能を使いこなす工夫が上手くされています。多機能に合わせて、ボタン類も数が多い割りに、何をするにも操作性が一貫しています。

画像
1/100sec, F5.0, ISO100, +0.7EV 近所の公園の大きな木。逆光気味でも抜けは良いです。

画像
1/200sec, F3.2, ISO200 梅雨の花紫陽花。雨でも降った方がむしろ風情があるのですが。

画像
1/20sec, F3.2, ISO1600, NR中, 梅雨空の暮れなずむ街。高感度はこんなものか?。

 シャッター音は非常に柔らかいのですが、ショックは意外に感じます。シャッター切った瞬間に手が少し振られる感覚が伝わってきます。ネットでの口コミはシャッターショックは非常に小さい、という感想が多いのですが、レンズ重量とのバランスの兼ね合いかも。ただしタイムラグとファインダーの像消失時間はとても短く感じます。全体的に、撮影感覚は非常に静かで軽快です。

 AF駆動は最近主流のレンズ内超音波モーターではなく、ボディ内モーターによるカプラーを通しての駆動。DA21mmF3.2AL Limitedは全体が小型軽量なこともあって、ボディモーターの駆動音も昔のAFカメラに比べると非常に静かですし動作も高速ですが、とはいえ総合的に超音波モーターにかなうはずもなく。まぁ、このくらい小さいレンズなら、コレはこれで良いのかもしれません。

 DA21mmF3.2AL Limitedは、小さい割りにホールディングもしっかりでき、一方でピントリングも邪魔になりません。MFでの使用にも十分耐えますし、このレンズはボディモーター駆動にもかかわらず、AF後のMF操作が可能な、クイックシフトAF機能にも対応しています。写りについてはまだ色々撮ってみて... というところですが、やはりこのくらいの無理のないスペックの単焦点は、歪みがなくてクリアです。今まではズーム派だったのですが、すっかり改宗してしまいそうです。次は70mmあたりか... (A^^;

画像
背面液晶は情報量豊富。これがあれば右肩の液晶は要らない気がします。

 ボディとレンズ以外に同時購入したものは、ストラップ(標準添付されてはいますが...)と予備電池とマウントキャップだけです。あとはレンズ以外特に欲しいと思ってるものはありません。バッテリーグリップは私には不要ですし、外付けストロボも使わないし、ファインダースクリーンも標準のままで良いし。ま、どうなるか分かりませんが。

 カスタマイズ機能については、まだ色々と調整中です。起動直後のガイド表示や、右肩液晶の照明などはOFFしました。その他はこれから少しずつ詰めていきたいと思います。

 ということで、欠点はじめ、詳細機能については何も書いていませんが、まだよく分かってないというか、ちゃんと触れていない状態です。そのうち撮影を重ねつつ、欠点も含めもうすこし正確で詳細で冷静なインプレッションをエントリーできればと思っています。

○K-7関連エントリー
 SIGMA 18-250mmF3.5-6.3 DC OS HSM (2009/07/31)
 高倍率ズーム選び(18-250mm/F3.5-6.3) (2009/07/20)
 PENTAX K-7 高感度ノイズ特性 (2009/07/18)
 PENTAX K-7 補正機能いろいろ (2009/07/12)
 PENTAX K-7 + DA70mmF2.4 (2009/07/06)