酔人日月抄

東京下町に暮らす写真とPENTAXとスキーと時代小説とお酒とプジョーを愛するある男の日常

今年の紅葉狩りは近所の散歩で手軽にすませる:清澄庭園と浜離宮庭園の小さな紅葉を撮ってきた

 写真を趣味とするものとして、桜と並んで紅葉は撮らなくてはならないという強迫観念に取り憑かれている気がするのは私だけでしょうか? シーズン中に一度くらいは遠出をして紅葉スポットにカメラを持って出かけるようにしていたのですが、今年は特に行きたいところも思いつかず、どうにも気が乗りません。

 だいぶ昔のことになってしまいましたが、今年はひたち海浜公園で真っ赤なコキアも見たし、最盛期ではなかったけれども車山から霧ヶ峰のドライブも快晴だったし、そして紅葉は関係なかったけど美しい四万十川と沈下橋の風景も見られたし、まぁ今年の紅葉はもういいか、とすっぱり諦める... と言いたいところですが、名所まで出かけるのは諦めてもやっぱり少しは撮っておきたいなと言うことで、自宅からすぐにいける東京都内で、しかも空いてるところに出かけてみることにしました。

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 行き先はいずれも東京都が管理する庭園で、江東区にある清澄庭園と港区にある浜離宮庭園です。特に見頃かどうかも調べることなく、天気が良さそうと言うだけの理由で日取りを選び、それぞれおよそ1時間くらいカメラを持って散歩してきました。

浜離宮庭園


 まずは浜離宮庭園です。春は菜の花畑、秋はコスモス畑の名所でもあるのですが、そう言えば今年はコスモスも逃してしまいましたっけ。

 しかし浜離宮庭園は非常に広大で、まだまだ行ったことのないエリアがたくさんあります。きっと紅葉も見られるはず。ちなみに訪れたのは実は3週間ほど前のことなので、まだ都内では紅葉が始まったばかりの時期です。

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 色づき過程でちょうど最盛期直前の銀杏。近づきすぎて50mmではどうしたら良いのかよく分かりませんが、F8まで絞ったら結構綺麗に光条が出てくれました。

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 浜離宮は汐留の高層ビル街に隣接しています。この立派な銀杏の木も巨大なビルに負けず劣らず存在感があります。

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 このカエデの木もちょうど色づきはじめでした。まだ歯が若いし緑から赤という補色間のグラデーションは、なんだかとても賑やかです。

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 ハゼノキみたいな葉っぱと色づき方ですが、やけに巨木だったので違う木かも。それにしても変わった色付き方で、不思議な感じでした。

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 こっちこそハゼノキだと思われます。そしてこれもまだ色づきはじめ。青空と雲によく映えます。

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 「潮入の池」と「中島の御茶屋」という日本庭園の典型的風景と、その背後に立ち並ぶ高層ビルのコラボは浜離宮の見所の一つです。お茶屋の奥にある森は結構良い感じに紅葉しているようですが、残念ながら時間を外してしまい日陰でまったく映えませんでした。午前中に来ないとダメかな?

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 その後「海手お伝い橋」の方へ抜けてみたのですが、あまり紅葉らしい風景は見当たらず。それよりもやはり庭園と高層ビル群と青空と雲と晩秋の低い太陽の取り合わせが良い感じだったので、レンズを超広角に付け替えてみました。

 あー、やっぱりこのくらいの画角は面白いですね。四万十に持って行けば良かったか...。

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 サザンカが咲いていました。こんな群生してるのは初めて見たかも。落ちている花もある一方で蕾もたくさんあったので結構長く楽しめそうです(とは言えもうこの写真から3週間近く経ってますが)。

 ということで、浜離宮庭園の散歩は以上です。適当に思いつくまま一周しただけでしたが、なにしろ巨大な庭園なので良い運動になります。時期的にちょっと早めだったこともありますが、紅葉見物という点では六義園のような見事さもないし、ライトアップをしているわけでもないですが、その分混雑もないし、なかなか地味だけど味わい深い庭園です。

 なお、今回使用したレンズはDFA★50mmF1.4とDFA15-30mmF2.8の2本のみ。標準ズームも望遠も持って行きませんでした。この組み合わせも結構相性良いと思います。

PENTAX 超広角ズームレンズ HD PENTAX-D FA 15-30mmF2.8ED SDM WR 21280

PENTAX 超広角ズームレンズ HD PENTAX-D FA 15-30mmF2.8ED SDM WR 21280

清澄庭園


 浜離宮庭園の翌週(つまり先々週)には清澄庭園に行ってみました。ここも何度も訪れたことがある場所ですが、特に秋は規模が小さいながらもなかなか良い風景が広がっています。

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 ちょっと逆光気味ですが、清澄庭園名物のハゼノキ。ちょうど見頃を迎えていました。その後ろにあってやはり紅葉してるのは桜かな? そう言えば春には来たことがないですが、この木に花が咲くとそれはそれで見事だろうなぁ。

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 順光側に回ってちょっと引いて撮ってみるとこんな感じです。この木は池の中の小さな島に生えています。木の下に人がいることから分かるように、島には橋(土橋)が架かってるので自由に渡ることが出来ます。

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 ということで、私もハゼノキの真下まで行ってみました。近くで見るとまだちょっと緑が混ざってました。紅葉した葉も何となく朱色っぽいし、本当の最盛期にはもう数日後で、もっと真っ赤になるのかも(と言っても、これも2週間前なので今はすでに終わってると思います)。

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 ハゼノキと並んで目当てにしていたのが、池の畔に立つ大きな銀杏の木でした。一本だけぽつんとある銀杏は非常に目を引くし、池の水面に映る姿も含めてとても綺麗です。

 ...ですが、見ての通り今年は無残な姿をしていました。これ、時期を外してすでに枯れてしまった訳ではありません。

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 近くでわずかに残った葉を見ると、まだ概ね緑色なのです。つまり黄葉する前に枯れてしまったようです。同じように黄葉する前に散って枯れてしまった銀杏の木は都内ではちらほら見られていて、これは10月に来た台風24号がもたらした塩害によるものと言われています。

 木が死んでしまったわけではないはずなので、また来年綺麗な姿を見せてくれるのを楽しみにしたいと思います。

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 さて、気を取り直してさらに奥の方、菖蒲棚があるあたりには立派なカエデの木があります。いろいろ良い感じの場所にあって綺麗なのでわりと毎年楽しみにしている木です。

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 同じ木ですが撮る方向を変えると、明るくも暗くも、鮮やかにも渋くも、どっちにでも出来ます。

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 基本逆光なんですけどね。しかも実は背後はビルだったり、周辺は全然黄葉とは関係のない木や草むらがあったりするので、望遠で切り取るしかありません。

 そしてやはりこの木も全体的にまだ最盛期の手前という感じで、緑が多く残っていました。でも上でも書きましたが、アップで撮るならこのくらいの方が葉が痛んでないし、グラデーションも綺麗で悪くありません。

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 ほらね。

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 なお、清澄庭園は水鳥の宝庫でもあります。この写真の中にアオサギが3羽、鴨は5羽くらい写ってますが、フレーム外にもこのくらいの密度でわんさかいました。

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 あとはカモメも。餌の餌を鯉と鴨とカモメが取り合ってたりします。なお、水面の左半分が赤いのはハゼノキが映ってるためです。

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 アオサギはわりと人慣れしていて、普通に遊歩道脇の松の木にじっと佇んでいたりして、人間の方がむしろ驚かされます。背後はやはりハゼノキ。前ボケは松です。

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 同じアオサギさんですが、位置を少し変えて逆光バージョンです。

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 亀も沢山います。そろそろ冬眠するんでしょうね。今回は見なかったですが、普通のアカミミガメ以外にスッポンもいます。


 清澄庭園は浜離宮庭園よりもずっと小さくて、写真撮りながらでもあっという間に一周してしまいます。大人のクラブ活動みたいな感じで、写真撮りに来てる人もいっぱいいました。たまたまかもしれませんが、特に何かすごいものがあるわけでもないのに人気あるんだな、と自分のことを棚に上げてちょっと意外に思いました。そしてここもまた混雑とは無縁です。

 昔はライトアップもやっていたのですが、ここ数年はやらなくなってしまいました。最近はちょっとしたブームですし是非またライトアップも再開して欲しいです。

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 なお清澄庭園に持ち出したのは、望遠ズームのDFA★70-200mmF2.8のみ。本当にこれ一本だけです。ここではあまり広角系は使わず、アオサギを狙うにも望遠系の方が使い道があると思います。

PENTAX スターレンズ 望遠ズームレンズ D FA★70-200mmF2.8ED DC AW 21330

PENTAX スターレンズ 望遠ズームレンズ D FA★70-200mmF2.8ED DC AW 21330

おまけ


 秋は日の入りが早いし、良く晴れた日は夕焼けが綺麗です。清澄庭園に出かけた日もよく焼けました

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 ホワイトバランスをCTEにしただけで、そんなにゴリゴリ現像したものではありません。実際目で見た印象もこんな感じでした。