酒庵 酔香

投稿者: | 2011年8月15日

 浅草で鰻を食べたあと、浅草寺にお参りして浅草リトルシアター(←なかなか良い”ホームページ”です。音が鳴ります!)で爆笑したり、最後は浅草界隈を散歩しつつ夕暮れを待ちます。タクシーに乗って向かうは十間橋の袂。タクシーの運転手さんは「スカイツリー見物ですか?」と聞かれてしまいました。そりゃカメラぶら下げて浅草から押上に行くとなれば、どう見ても観光客です。まぁ、半分あたっていますが。「いいえ、飲みに行くんです」と答えると、運転手さん大はしゃぎ。かなり行ける口のようで、おすすめのお店や武勇伝を語ってくれました。

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 そんなこんなで到着したお店。古い酒屋を改装したという日本酒メインの居酒屋さんです。昨年オープンしたばかりながらも、すでにかなりの人気店。席はカウンターのみ8席です。ここも完全禁煙。強い香水も禁止という念の入れようです。



 先に断っておきますが、飲み食いネタとしては多分過去最高の15枚も写真を使ってしまいました。でもそれほど長文ではありません。写真の多さにこの店のお気に入り度が表れています。(が、少ないからと言って気に入らないわけでもありませんが)

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 お店の入り口には杉玉までぶら下がっていますが、ここでお酒を造っているわけではなさそうです。もともと古い建物とあって、昭和の香りが色濃くする店内は落ち着きがあります。壁一面日本酒の瓶で飾られていて眺めていて飽きません。あれ飲んだことある、これも飲んだことある… と。

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 とりあえずのビールはなしで、ここはいきなり日本酒で乾杯します。まずはお試しと言うことで「夏酒3種飲みくらべセット」を頂きました。小さなグラスですが、けっこうたっぷり入っています。1/4合はありそう。左から栃木の仙禽、群馬の巌、島根の蒼斗七星です。特に仙禽はさわやかというかなんというか、ジュースのような甘い後味のすごい変わったお酒でした。

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 料理も日本酒に合うおつまみが各種揃っています。まずは鯨の珍味二種盛り。ベーコンと味噌漬けです。ベーコンは食べているうちになんだか牛肉と思えてくるから不思議です。

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 エシャロットと茗荷の味噌添え。同行友人が食べてました。私はこの手の野菜が苦手なので食べません(A^^;

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 先ほど飲んだ夏酒セットの中から、巌に似た感じのヤツでお勧めなもの、という注文で出てきたのがこれ。静岡の白隠正宗。お米も静岡で取れる誉富士で造ったお酒です。スッキリさっぱりしていてキレもあって、暑い夏に冷やで飲むにはピッタリです。

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 塩辛。かなりベタなおつまみですが、ゆずが入っていたりして、ちょっと気が利いています。それにしてもゆずと塩辛って合いますね。これは新発見かも。実は食べかけの写真です。

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 次もベタなおつまみで、冷や奴。ただし「山形のだしとろろ」が乗っています。写真はさらにその上の海苔にだけピントが合ってしまいました。醤油はかけずにこのまま食べられます。こう見えてもけっこうボリュームあります。

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 さて次のお酒はこれ。写楽という福島のお酒。これ、今年限りの限定品だそうです。というのは、このお酒は宮城県で震災の被害に遭い、お酒を造ることができなくなった酒蔵から、今年仕込み予定だったお米を福島の酒蔵で引き取って造ったお酒だそうです。先月できたばかりのお酒です。甘みと酸味が程よく混ざったしっかりした味わいの濃いお酒でした。

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 お酒だけではなく、おつまみも魅力的なメニューがたくさんあって目移りしてしまいます。ちょっと目先を変えて洋風なおつまみへ。三色レーズン入りクリームチーズとクラッカー。チーズとクラッカーはどんなお酒にもあいますよね。レーズンの甘さも口直しにちょうど良い感じです。

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 何度も言いますが「ポテトサラダがおいしいお店に外れは無し」です。これ、メニューにはなくてお任せコースを選ぶと出てくるヤツだったらしいのですが、隣の人のお皿にあつのがあまりにもおいしそうだったので発注してみました。えっと、ただのポテトサラダじゃなくて、何かが入っていて変わった味がしました。見た目通り、美味いことに変わりはありません。

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 最後に頂いたのは岡山の大典白菊。造酒錦という他では使われない幻のお米を使って造られたお酒です。岡山県も兵庫県と気候や風土が似ているので、良いお酒があるんですよね。これがまた旨い。良いお酒をかなり飲んで、良い気分になってきていますが、それでもまた一口含んだお酒の味わいが新鮮に感じられます。さっぱりスッキリなのは大分飲んだあとだからかも知れません。暑い夏の夜の〆には良いお酒でした。

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 まだ日が出ているうちから飲み始めて、気がつけばすっかり夜になっていました。常連さんがたくさんやってくる中で、隅っこでチビチビ飲んでいた我々ですが、気がつけば2時間半ほど経過していました。この勢いだとこのまま永遠に飲み続けられそうでしたけど。
 ちなみに、ちょっと気取った店のようでお値段を心配したのですが、、お酒は1/2合でどれでも400とリーズナブル。料理も1品あたり300〜600ととても安いです。これだけ飲み食いしてもかなりお安くすみました。これは素晴らしいです。人気が出るのも頷けます。


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 酒庵 酔香
 〒131-0045墨田区押上1-51-6
 電話 03-6657-0140
 営業時間 平日:17:00〜23:00 土日祝日:15:00〜22:00 火曜、第2,第4月曜定休

酒庵 酔香」への2件のフィードバック

  1. ながしま

    こういった日本酒そのものをじっくり味わえるお店はあまり無かったと思います。またがっつり飲みに行きましょう!

  2. Hi

    日本酒通な常連(かつMayor^^;)になりたいですね。

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