ThinkPad X40 メンテナンス

投稿者: | 2010年4月15日

 昨年のちょうど今頃にThinkPad X40をSSD化しました。非常に快適になったものの、このPC自体やっぱりそんなに使用頻度は高くなく、家庭内限定のモバイル機(≒布団の中専用機)として使っていました。そんな低稼働率なのに先日(と言っても1ヶ月以上前)突然起動しなくなってしまい、OSから再インストールすることを決意。あまり使っていないPCなだけに、作業をずるずると先延ばしし、このたびようやく復活させました。その際、すこし設定や環境を見直してみました。
DSCF0748

OCZ製1.8インチPATA SSD 32GB

 私のX40に搭載したSSDはOCZ製のOCZSSDPATA1-32G18という製品。PATA I/Fの1.8インチHDDサイズで容量は32GBのMLC。コントローラはSM2233Gというマイナー品でキャッシュメモリを持っていません。旧世代の製品と言うことで、すでにあまり流通していないようです。
 このSSD、何故かランダムライトがとても遅いのです。元の1.8インチHDDよりも遅いくらい。シーケンシャルリードとランダムリードの速さが効いて、全体的な使用感は高速に感じる場合が多いのですが、書き込み集中時(アプリのインストール時など)に、時折「これがプチフリか!」と思うような瞬間に出会ったりもします。ということで要対策です。

EWF使用中止

 これまではランダムライトの遅さ対策としてEWFを使っていたのですが、これはやめることにしました。EWFによる高速化の恩恵は非常に大きいのですが、メインメモリが十分にない(私のX40は1.25GBしかメモリーを搭載していない)と、EWF用のバッファがすぐに一杯になってしまったり、アプリが使用できる物理メモリが減るなど、逆に色々とペナルティも大きく、何となく全体的な使い心地が良くないし、起動不能に陥った原因ではないかとの疑いもありますし。と言うことで、別の手を考えなくてはなりません。

FAT32化

 まずはNTFSではなくFAT32フォーマットしてみました。これはコントローラにJM602を搭載したSSDで発生する”プチフリーズ”の軽減策として良く言われている方法です。ファイルシステムの変更で何が変わるのか?と半ば眉唾だったのですが、実際やってみるとこれはかなり効果が大きいのです。ベンチマークでは大きな改善は見られないのですが、実使用上はかなり快適になります。これだけでも十分と思えるくらい。

FlashFire導入

 さらに、念のためにSSD高速化ツールとして人気のFlashFireも導入。これはFAT化とは逆に実使用感はあまり変わらないものの、ベンチマーク上ではランダムライト(特に4K)がかなり改善しました。それでもやっとHDD並ですけど。CrystalDiskMark 3.0で計測した結果を貼っておきます。
20100413_2

SSD最適化設定

 最適化と言っても設定変更したのは「自動デフラグの停止」と「システム復元の停止」だけ。前者はSSDでは無意味だし無用な書き換えを発生させないため。後者は主に容量面の理由です。前回はNTFSだったこともあり、インデックス作成を止めたり色々いじったのですが、今回はこれ以上特にいじらないことにしました。多分これで問題ないはず。

バッテリー交換

 バッテリーは大容量タイプではなく、4セルの標準品92P0998を使っていたのですが、それほどヘビーユースはしてないのに流石に4年以上経過するとかなり劣化してしまったようです。省電力マネージャーでチェックすると、定格で27.36Whのところ実容量は14.17Whしかなくなっています。リフレッシュしても回復せず。
 これは要交換と思ってネットを探してみると… X40/41用の純正バッテリーはもうほとんど流通していません。互換品はいくつかあるのですがそれも品薄気味。それにPC用ほどの容量になると、互換品はどうも心配です。ならばいっそ本体ごと新しくするか… と一瞬思ったのですが、ならむしろダメ元でとりあえず互換電池を買ってみようということに決定。
 色々探して結局noteparts.comのこれにしました。ちょっと他より高かったですけど。
DSCF0749
 右が古い純正品。左が新しい互換品。スペック上互換品は純正品よりも5%ほど容量が多いことになっています。サイズ形状はもちろん同じ。表面の質感も純正品と変わりません。取り付け具合も問題なし。
 早速充電しながらPCを起動してみると、省電力マネージャからもちゃんと認識され一通りの情報も表示されます。それによると満充電容量は27.38Whとなっていました。5%増加したという分はどこへ?という気がしなくもありませんが、実容量で純正品スペックを超えているのだから良しとしましょう。あとは突然死したりせず、長持ちしてくれれば(一番心配なのはそこなのですが)PCも電池は互換品で十分、ということになりそうです。

 と言うことで、購入以来4年が経過したX40。まだまだネットブック並には使えそうです。こんなに長いこと使ったPCは始めてかも。もちろん時々しか使わない(=なくても困らない)PCだからなのですが(A^^;

カテゴリー: PC

ThinkPad X40 メンテナンス」への4件のフィードバック

  1. katsu

    こんにちは、以前書き込みましたkatsuと申します。いつも見させて頂いております。ありがとうございます。私のx40も今なお愛用中で、先日バッテリーを新調しました。劣化防止のために古い電池の中身を廃棄、ケースだけで普段は使っています。こじると簡単に開ける事ができます。お試し下さい。

  2. Hi

    ○katsuさん、
     コメントありがとうございます。やはりX40/X41世代はもう電池交換が必須な歳頃のようですね。で、劣化した純正電池の使い道ですが、中身のセルを外してACアダプタで使用するときは空の電池パックを付けている、と言うことでしょうか?
     セルだけ交換してしまう、という手立てもあるのは知ってるのですが、何となく怖くて手を出していません。簡単に空けられるとのことなので、トライしてみて考えたいと思います。情報ありがとうございました。

  3. katsu

    説明が悪くてすみません。ご推察の通りです。中身を廃棄しただけです。電池ケースをタオルを絞るようにこじると、すきまができますので、少しずつ広げていくと2つに分解できました。

  4. Hi

    ○katsuさん、
    了解、納得です。爪らしきものは見つけました。どうせ要らないものですし、ダメ元で分解に挑戦したいと思います。

コメントは停止中です。