PEUGEOT 308SWメンテナンス記録:今冬あまり活躍の機会がなかったスタッドレスから夏タイヤに戻した

投稿者: | 2018年4月9日

 PEUGEOT 308SWで初めて迎えた冬が過ぎ去りました。12月にスタッドレスタイヤに履き替えて約3ヶ月半ほど使ってきましたが、3月の終わりには早くも夏タイヤに戻してしまいました。

 東京在住の私がスタッドレスを使うのはスキーに出かけるときだけ。例年になく雪が多かった今シーズンでしたが、結局車でスキーに出かけたのは1回だけでした。元を取るとかそういう話ではないのですが、これだったら17インチのスタッドレスはちょっと過剰な投資だったかもしれません。

 とは言え買ってしまったものはもったいないので、このタイヤは寿命が来るまで使い続けるとして、この先数シーズンを過ごしてから雪道を走る頻度を見て、次にスタッドレスを新調するかどうかは考えることにしましょう。

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 今まで車に関して、あまりこの手の細かいことは書いてこなかったですが、メンテ記録としてつけていこうと思います。

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 タイヤ交換くらい自分でやれよという声もあるかとは思いますが、今回も全て原工房さんにおまかせです。相変わらずフランス車が一杯に詰まっています。

サスペンションとブレーキを観察する

 今回はタイヤ交換作業中に少し見学させてもらいました。

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 これは見ての通りフロントです。何も変わったところはないようですが、こう見えてもブレーキディスクとキャリパーは標準の308よりも強化されています。そのおかげで17インチ以下のホイールは履くことが出来ません。

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 ディスクはもちろんベンチレーテッド。ドライブシャフトが見えています。サス形式はごく普通のストラット式。ロワーアームはよく見えませんでした。ストラットの途中から伸びている銀色の棒はスタビリンクかな? 意外に細くて頼りない感じですね。

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 上を覗き込んでみるとバネが見えました。ダンパーはブーツを被っています。プジョーは伝統的にダンパーを内製してきたと言われていますが、この308ではカヤバ製と何かに書いてありましたっけ。

 しかしホイールハウスとあって、さすがに汚れています。

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 つぎはリア側。ブレーキはディスク式ですが、さすがにフロントよりはあっさりしています。

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 リアサス形式はこれもごく普通のトーションビーム式。ちょっと後から覗き込んでみると、トレーリングアームとクロスビームが何となく分かります。で、リアダンパーが直立していて、その後ろにバネがあると…。

 306は純粋なトレーリングアーム式で、ダンパーも横に寝ておりバネはコイルバネじゃなくてトーションバーでした。あれが異常に広い荷室と独特の乗り心地、操縦性を醸し出していたことを思い出します。さすがに現代の車である308は普通になりましたよね。

夏タイヤの方が圧倒的に乗り味が良い

 ということで、3ヶ月半ぶりに夏タイヤが戻ってきました。

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 フロントと…

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 リアです。もちろんホイールもタイヤ自体も納車時のままなので、特に以前と変わりはありません。

 207SWの時は正直言ってスタッドレスと夏タイヤの違いをほとんど感じませんでした。車の性格もあるし、夏タイヤがそもそもエコタイヤだったこともあるのかも。でも306に乗っていた時代から比べると、最新スタッドレスは大幅に進化したはずで、308SWにおいても普通に道路を走る限りそんなに違いを感じないだろうと予想していました。せいぜい5kmも走れば慣れてしまう程度だろうと。

 しかし実際にはこの冬の間中ずっと違和感を感じ続けていました。車重とパワーがあって脚も比較的硬く、そしてインチダウンしたとはいえ、45プロファイルの薄っぺらいタイヤでしたから、色々無理があったのかも。スピードにかかわらず、常にどこかに曖昧さと頼りなさ出てくるのが気になって、あまり運転していて気分が良くありませんでした。

 どうやら308SW GTはタイヤの特性にすごくシビアな車なんじゃないかと思います。少なくともBSのブリザックVRX2とはあまり相性が良くないと思います。それでも雪道をバンバン走ってその威力を感じていたならまだしも、乾燥路ばかりでネガティブな面ばかり感じていたので、早く夏タイヤに戻したくて仕方ありませんでした。

 そんなこともあってか、夏タイヤに戻してから戻ってきたフラットライド感に再び感動しているところです。うん、やっぱりこの車はこうでなくては!

今冬のスタッドレス走行距離は約3000km

 さて、冒頭にも書いた通り今シーズンスタッドレスが活躍したのは1回だけ。福島県は裏磐梯までスキーをしに行ったときです。

 雪が多かった1月でしたので、磐越道を降りるあたりからずっと山登りの雪道でした。積雪は多かったですが、気温も十分低く雪道としては走りやすい条件だったこともあり、トラクションや操縦性には何も問題はありませんでした。

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 取り外したスタッドレスタイヤの溝はこんな感じ。見ての通り溝はほとんど減っていません。

 結局今冬の走行距離は3000kmに留まりました。距離があまり伸びなかったのは、上で書いた通りスキーに1回しか結局行かなかったことと、乗り味が気に入らなくて遠出をしたいとあまり思わなかったことが原因かと思います。

 とは言え、雪道を走る可能性がある季節には必須なタイヤですから、このまま大切に保管してまた来冬に備えたいと思います。

ちなみにここまでの燃費状況

 308SWは納車以来9ヶ月が過ぎ、走行距離は約9000kmです。ほぼ1ヶ月1000kmペースですね。せっかくのディーゼルはもっと走らないと意味がないと言われていますが、私にとってはここ数年の中では一番距離を稼いでる方です。1年で1万キロを超えれば十分かな?と思っています。

 そして現時点までの燃費は満タン法で 17km/リットル となっています。だいたい高速でカタログ値通りの20km/L、街乗りでは概ね15~16km/L程度と思われます。一夏一冬越しているので、季節要因も含んでいると考えれば、この数字は恐らく私の走行パターンにおいてはだいたい今後も維持できるのではないかと思います。

 これだけの車格で、パワーもあって速いのに、こんなに燃費が良いなんて素晴らしい!

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