酔人日月抄

東京下町に暮らす写真とPENTAXとスキーと時代小説とお酒とプジョーを愛するある男の日常

原岡桟橋の電柱列と富士山の夕暮れに再挑戦!...しかし電球は点灯しなかった

 養老渓谷で滝めぐりと紅葉狩りをしたあと、そのまま帰るには少し惜しい時間と天気だったので、少し房総半島南部をドライブすることにしました。養老渓谷から山道を下り、鴨川に抜けて外房の綺麗な海岸線沿いにプジョー308を走らせていたのですが、遙か水平線まで綺麗に見通せる太平洋と、小さなナビの画面を交互に眺めていた時にふと思いついてしまいました。

 「今日は富士山が綺麗に見えるかも知れない...」と。もちろん富士山があるのは外房海岸線の反対側です。しかし館山に近くて、チーバ君の足下あたりにいるので、房総半島を横断して内房へ抜けるのは簡単。山もなく平地をひたすら行くだけです。

 慌ててナビを再設定し、目的地を原岡海岸に設定します。所要時間は20分ほど。時刻は16時前。うん、これなら日没に間に合うぞ!

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 ということで、急遽原岡海岸をめざし、夕焼け空に浮かぶ富士山のシルエットを撮りに行くことにしました。

7月のおさらい


 原岡海岸は、砂浜から沖合に延びる桟橋とそこに立つ電柱列が特徴的な風景なのですが、それに加えて電柱列には電球が灯り、海上の遙か彼方には富士山が見えるというのが、ここを人気スポットにしている理由です。

 そんな原岡海岸には今年の7月にはじめて訪れています。夏は夕日の沈む方向が桟橋の延びる方向にほぼ一致するので、原岡桟橋的にはベストシーズンとなっています。

 この日も綺麗に晴れて、薄い雲の表情も美しかったのですが、残念ながら水平線付近には雲が残り、富士山の姿は見えずじまいでした。

 なので、いつかリベンジをしようと思っていたところでした。

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 だって、これに富士山のシルエットが写っていたら、完璧な景色ですよね?

雲一つない快晴


 と言うことで、冒頭に書いたように養老渓谷を堪能した日は、絶好の好天と言うこともあり、日没時刻に合わせて原岡海岸を目指しました。

 到着してみるとすごい人出! どうやらここは富士山絶景ポイントとして観光バスのルートに組み込まれているらしく、国道127号線に観光バスが路駐し、多くの人がそこから徒歩で海岸に向かって歩いていました。乗用車は細い路地を抜けて海岸沿いの駐車場に入れます。

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 日没の少し前。期待した通り、桟橋の向こうに綺麗に富士山が見えています。望遠で引き寄せてみましょう。

 この時期の日の入りポイントはずっと南よりなので、むしろ富士山はシルエットになりきらず、左の方から光を浴びて山肌もうっすら見えています。

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 日の入り直前には数分おきに空の色と富士山の様子はめまぐるしく変わっていきます。絞り込んでシャッター速度を遅くしてみたり、やはり普通に設定してみたり、色々やってみました。この日は波が高くて海が荒れていたので、早いシャッターを切って波を止めてみても迫力があります。

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 ほぼ日没を迎えました。シャッター速度を10秒にして海を溶かしてみます。うん、あとは電柱列の電球が点いてくれたら完璧なのですが...

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 空のグラデーションが綺麗なので標準ズームに付け替えました。

 でも... あれ? もうかなり良い時間になったのに電球は点きません。7月に訪れた時は、かなり明るいうちから点灯していたのですが。電柱列の電球が点灯しないままマジックアワーがどんどん過ぎていってしまいます。

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 おかしいな?と思っていると、気付いてしまいました。なんと、陸地側の電柱に送電線が通っていません。電気がなければ電球は点きません。なんと!!

 周囲で同じように写真を撮っていた見知らぬ人達も電球が点くことを期待していたようで、「電線が通ってませんね... 前に来たときは点いていたのに...」と言う話をして、ひとしきりみんなで残念がりました。

 どうしたんだろう?とネットで調べてみると、↓こんなニュースが見つかりました。

 一部以下に引用しておきます。

夕日の海岸に伸びる木製桟橋としてテレビや雑誌で紹介されて以降、観光名所になった南房総市富浦町の「原岡桟橋」の床板の一部が台風21号による高波の影響で流され、立ち入り禁止になっている。市は補正予算で修復作業に取りかかる。

 どうやら10月に関東を直撃した台風で破損してしまったようです。当初は桟橋自体も壊れ、電柱も一部倒壊していたようですが、私が行ったときは桟橋は修復され、電柱も新しいものが立てられていました。あとは電気を通すのみという状態に見えました。

 見物客や写真を撮りに来る人を地元の人が嫌がって、わざと電気を消してしまったのかも?と一瞬心配したのですが、そうではなくて天災によるものであって、修復される予定ということで少し安心しました。

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 ということで、電気の点かない少し寂しい原岡桟橋でしたが、一応そのまま居残りしてマジックアワーの写真も撮ってきました。うーん、電球が点いてくれたら完璧なのに。

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 こちらは7月に撮ったもの。電球は点灯していますが富士山がありません。うーん、富士山があれば完璧なのに。

 いやいや、上手く行かないものですね。だから写真は楽しいのですが(A^^;

 また電球が復活し、綺麗に晴れ渡った日を狙って出かけていきたいと思います。あるいは、電球はともかく、冬の空気が澄んだ朝に桟橋と東京湾と朝日に輝く富士山、という絵も良いかも?と思います。