酔人日月抄

東京下町に暮らす写真とPENTAXとスキーと時代小説とお酒とプジョーを愛するある男の日常

都内でも楽しめる紅葉&黄葉の絶景! 国営昭和記念公園の銀杏並木を散歩する

 最近のエントリーでは何度も愚痴のように書いていますが、今年は10月中の週末は荒天続きで、紅葉見物&撮影に遠出することが出来ませんでした。ならば、せめて今年はこれから最盛期を迎える東京周辺の紅葉を楽しもうと思っているのですが、なんだか都内の木々の色づきを見ていると、例年より1〜2週間ほど見頃が早まっているような気がします。

 と言うのも、先の週末は全国的に強い冬型の気圧配置になり、風が強いものの東京地方はお天気にも恵まれたわけですが、そんな中「国営昭和記念公園」の銀杏並木が早くも散り始めたというニュースを見かけました。えっ?銀杏はこれからじゃないの?もう散ってしまうのか? と、ちょっとビックリ。明日が最後のチャンスかも? 的な煽り気味のニュース記事に乗せられて、だったら今しかない!と急に思い立ち、日曜日の朝一に出かけてきました。

 昭和記念公園には見事な(インスタ映えしそうな)銀杏並木があることは知っていましたが、見に行くのは初めてです。真っ黄色な銀杏と青空のコントラストも良いですし、散って地面が黄色い絨毯になるのも見応え撮り応えがあります。銀杏は真っ黄色なので「黄葉」になりますが、昭和記念公園内ではもちろん銀杏以外の「紅葉」も楽しめるようです。

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 さて、とにかく行けば何とかなるだろうと、気楽に事前調査もあまりしないまま出かけてしまい、現地に着いてから驚いたのですが、国営昭和記念公園とは恐ろしく巨大な公園です。「国営」つながりということなのか、ネモフィラで有名な国営ひたち海浜公園と同じくらいの規模感でした。つまり一日あっても園内をくまなく回るのは無理です。時間はあっても足が持ちません(^^;

 そんな広大な公園なので、入り口も立川口や西立川口始め5カ所もあります。駐車場は立川口、西立川口、そして砂川口の3カ所。とりあえず一番便利そうで収容台数の多い立川口駐車場を目指しました。目的によっては、入り口を間違えると入場してから死ぬほど歩くことになります。(銀杏並木と駐車場の位置関係をまとめた地図は末尾で)

 朝は9時半開園ということなので、少し早めの9時到着を目指しました。我が家は東京の東端にあるので、立川までは首都高で都心を横断し中央道を少し使いましたが、高速道路は順調でほぼ予定通り。駐車場は公式には開園の9時半開場となっていますが、週末など混雑が予想される日は少し早めに開いています。この日も9時過ぎに到着したときには、すでにゲートは開いており、駐車場に入ることが出来ました。料金はちょっと高めで普通車は820円/日です。

カナールの銀杏並木


 園内に入るには410円かかります。チケットを買って入場するのにまた行列が出来ることもあります。開園直前は少し並んでいましたが、大したことはありません(お昼頃に帰るときにはすごい並んでいましたが)。

 有料エリアに入らずとも、ゲートの正面広場に銀杏の木が並んでいます。

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 ですがこの日はすでにほとんど葉っぱが落ちてしまっていました。本数も少ないですし、こうなるとちょっと見た目にも写真に撮っても寂しいです。一本だけまだ頑張ってる木があったので、それだけ撮っておきました。バックが青空だと何とでもなります。なお、フィルター嫌いな私ですが、今回はDFA24-70mm F2.8にC-PLフィルターを付けていきました。順光側なので空は真っ青と言うよりは濃紺ですね。どぎつ過ぎる気もしますがこれは楽しい!

 さて、チケットを買って立川口から有料エリアに入場すると、カナールという噴水のある細長い池があるのですが、その両脇には2筋の銀杏並木がさっそく広がっています。

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 こんな感じです。雲一つない快晴で空は本当に綺麗。銀杏も太陽の光を浴びて黄色く輝いています。C-PL効果で水面の反射も抑えられてリフレクションも綺麗に出るし、相変わらず空も青いです。

 銀杏の木は全部で100本以上あるそうですが、通路が2本で計4列に植えられているので、だいたい1辺あたり25本程度、長さは約200mに渡っています。なお、この並木の銀杏はかなりがっつり剪定され形が整えられているようです。自然のまま放っておけば良いのに。

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 しかしながら、写真を見ていただければ分かるように、もうかなり散り始めていて、木によっては枝が目立つ状態でした。前日の土曜日は北海道に嵐をもたらした低気圧のせいで、東京でもかなり強風が吹き荒れました。その風にかなり散ってしまったようです。

 この日(11月12日)時点でもギリギリな感じでしたので、ちょっと月末までは持たないような気がします。

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 でもそれはそれで黄色い絨毯ができるので、銀杏並木の見頃としてはベストな一日だったかもしれません。落ち葉も乾いているので子ども達は大はしゃぎ。大人も手にすくった落ち葉をぱーっと空にまいて、インスタ映えしそうな写真を撮ってる人たちがたくさんいました。うん、やりたくなる気持ちは分かります。やりませんけど。

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 それに、こうして望遠レンズでぎゅっと圧縮してしまえば、画面中真っ黄色になります。望遠好きとしてはこればかりやってしまいます。

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 いや、でも「木」のボリューム感を撮るにはやっぱり超広角かな?とか。

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 こうなると青空をもっと青くしたいということで、標準ズームのワイド端で思い切りC-PLフィルターを効かせると、こんなことになってしまいました。嘘くさい青空!でも別にLightroomでマスクかけてスライダーをガーッと動かしたわけではないのです。

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 結局望遠に戻ってきてしまいます。うん、この距離感は落ち着きます。

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 日当たりの関係なのか、どちらかというと入り口ゲートに近い東側の木はすでにかなり散っていたのに対し、奥の方西側の木はまだ頑張っている感じ。完全に黄葉してない木もあったりします。

 それにしても見ての通り大変な人出でした。そりゃみんな見に来ますよね、こんなに良い天気でこんなに綺麗なのだから。

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 さて、昭和記念公園の銀杏並木はここだけではなく園内にもう一つあると言うことなので、ぶらぶら散歩がてら行ってみましょう。

園内はどこもかしこも紅葉絶景


 漫然と歩いているだけでは、どこに何があるのかよく分からず、無駄に疲れてしまいます。もう一つの銀杏並木の位置は、なんとなく分かっていたのですがなぜか案内表示がほとんどありません。たまらずGoogleで調べてもイマイチ要領を得ません。

 とりあえずカナールから西へ向かい、ふれあい広場、水鳥の池、花木園、わんぱく広場...と歩いてみました。半分道に迷ってるとはいえ、その道中の景色と紅葉も見事なものです。

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 ウロウロしてると池の畔に出ました。上手く撮ればどこか山奥の絶景ポイントに来たっぽくなるかな?と思ったのですが、背景に山がない時点で都内の公園っぽさからは脱せません。でも水面も青空を映してとてもきれい。周辺の木々も微妙に色づいてます。

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 でもこんな葦の群生地があったりしてなかなか本格的な自然の風景が楽しめる池です。

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 「水鳥の池」と言うからには鳥が一杯いるのでしょうか?とりあえずカルガモはたくさん浮かんでいました。あと、時間が経つと湖上はスワンボートだらけになります。

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 水上から陸地に目を移すと、湖畔の木々は綺麗に紅葉していました。真上を見上げて同じような写真を撮りまくってしまいました。

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 もちろん望遠ズームで葉っぱを切り取るのもやります。葉脈までバッチリ。

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 園内にはボランティアの方がいて説明付きツアーみたいなものも行われていました。たまたま近くにその集団がいたので、こっそり聞き耳を立てていたのですが、そのときいたガイドの方が一押ししていたのがこのメタセコイア。かなり遅い時期に紅葉の最盛期を迎える木で、赤く染まる姿がとても綺麗だとか。一時は絶滅したと思われていた木ですが、確かに葉っぱの姿は繊細で色合いも綺麗です。

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 さて、さらに歩いて行くと所々に見事な黄色っぷりを見せる銀杏の木がポツポツとあります。これなんか変な姿してますよね。銀杏というと、背が高くて尖ってるイメージがありますが、横に枝が伸びています。銀杏にも色々種類があるのでしょうか?それとも育ちの違いかも。

 さて、もう一つの銀杏並木はどこにあるのやら? たしか昭島口のほうにあるはずなのですが... 周囲は巨大な木に囲まれていて、見通しが利かないのでよく分かりません。園内マップを見ても銀杏並木があるかどうかは書かれていません。

かたらいの銀杏並木


 もう少しで諦めて引き返しそうなところまで迷ったあげくに、ようやく発見しました。通りかかった小道の向こうから、あきらかに尋常ではない数の人達が出入りしているのです。あそこに何かあるに違いない!

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 ほら!あった。いかにも絵に描いたような風情の銀杏並木です。

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 この景色を一目見た途端、カナールの銀杏並木は前座で、こっちが本番だなと思いました。うっかり引き返さなくて良かった!

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 「かたらいの銀杏並木」と名前の付いてるここは、1本の通路の両側2列で約100本、長さにして300mほどだとか。しかし1本1本の木の大きさが先ほどとは比べものになりません。

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 しかしこの並木の銀杏も軒並み半分くらいは散っていました。しかし木が大きい分、散った葉っぱの量も多いのか、カナールの並木と比べると、地面の黄色さが圧倒的です。

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 こうなるとローアングルやりたくなりますよね。カメラを地面すれすれに付けてしゃがみ込んでる人だらけなので、私も心置きなくローアングルを楽しみました。怪しい写真撮ってるんじゃないかと疑われることはありません。


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 わざと思い切り絞り開けてピントの薄さを写してみたり。ちなみにこういう、地面すれすれアングルの写真は #地撮り写真 とか言うらしいです。

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 で、トップに貼った一枚も #地撮り です。こういう有名観光地では良くあることですが、普通に撮っていたら無人の写真は撮れません。地面にカメラを置いて這いつくばっていても、そのカメラの前にさらに別の誰かがしゃがみ込んでくるのが落ちです。だから人が写り込むことを気にしていても仕方がありません。

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 もちろん、心の中では「そこどいて!」とは思ってますけど、こういう人気観光地はむしろ人が重要な被写体要素の一つと思うしかないし、むしろ無人だと味気なくてどう撮ったら良いのか分からなくなりそうです。

 ちなみにモデル撮影らしきことをやってる人も沢山いました。そういうのも楽しいだろうなぁ、と思います。

他の季節にも訪れたい


 ということで、はじめて訪れた昭和記念公園の銀杏並木を堪能してきました。冒頭にも書いた通り公園はさらに広大で、北の方にはモミジなどが美しい日本庭園もあるそうですが、そういうのは六義園とか地元の近くでも見られるだろうということで(実物見てないのでなんとも言えませんが)パスしてしまいました。

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 もちろん銀杏だけではなく、季節ごとに見所があるそうです。とりあえずコスモス畑とかどんな感じなのか見てみたいなと思っています。ほとんど1年後のことですけど。

 あと、銀杏について言えば都内では神宮外苑も有名ですし、上にも少し書きましたが今年も六義園とか行ってみようかな?と思っています。近所の清澄庭園のハゼノキもまもなく見頃を迎えるそうですし。まぁ、天気を睨みながらその日の気分で決めることになりますけど。

 ということで、とりあえず今年の紅葉見物的には、今回の昭和記念公園の黄葉だけでもかなりの部分満足することができました。


 上の地図で青いピンが駐車場、黄色いピンが銀杏並木です。赤いピンはそれ以外の紅葉を撮った場所。半日だけでしたが、広大な敷地の極々一部しか見ておらず、特に北半分は完全に未開拓です。また別の時期に訪れてみたいと思います。

使ったカメラ

 今回使ったカメラはおもにPENTAX K-1と大三元3本セットです。初めての場所はこの3本があれば安心だし、ほとんどのシーンに対応できるので便利です。カメラバッグはかなり重たくなりますが、真夏じゃなければ背負って歩くのもそんなに気になりません。

 そして一応買ったばかりのLUMIX GX7 Mark IIも少し使いました。レンズは20mmだけなので使い処がちょっと難しいです。上に貼った中にも何枚かGX7で撮ったカットがあります。しかし、当たり前なんですが発色とか色々とPENTAXとは全く違いますね。RAW現像でも合わせるのがなかなか難しいです。

 やはりライブビューよりもEVFのほうがずっと写真を撮ってる気分が盛り上がってきますし、とてもフレーミングしやすくピントも確認しやすいです。ライブビューとの切り替えやら横から日が差している中での見やすさとか、以前のEVFと比べるとずいぶん進化しているなと思いました。そう考えるとGX7 Mark IIはこんな小さなボディに決して「おまけ」ではない、使えるEVFが入ってるのは素晴らしいことだと思います。

 ただそういう意味で言うと、やはりフルサイズの一眼レフファインダーは別格です。OVFは日が当たった葉っぱの葉脈から、日陰の土のテクスチャまで一度に全てが見えます。それに意味があるかどうかはさておき、ファインダーを覗いていて楽しし、どう撮るか?という想像力が掻き立てられます。GX7 Mark IIでEVFを語ってはいけないのかも知れませんが、ちょっと比較にはならないな、と今の時点では思っています。(※個人の感想です)