酔人日月抄

東京下町に暮らす写真とPENTAXとスキーと時代小説とお酒とプジョーを愛するある男の日常

洋上迷彩のRF-4EファントムIIを百里基地へ撮りに行く

 およそ1年半ぶりに百里基地(茨城空港)へ行ってきました。目当てはスカイマーク... じゃなくてもちろん航空自衛隊です。しかし1年半前とは様子がすっかり変わっていて、百里基地にいたF-15EJの部隊は、昨年中に宮崎県の新田原基地に移動してしまいました。これは昨今の防衛情勢の変化によるものなので仕方ありません。

 その結果百里基地に残っているのは、航空自衛隊の航空機の中でも老兵中の老兵、F-4EJ/RF-4EファントムIIだけとなっています。コレはコレで退役待ったなしの名機ですから、今のうちに目とCMOSセンサーに焼き付けておかなくてはなりません。

 とは言いつつ、今回百里基地へと赴いた大きな目的は、F-4EJ/RF-4Eだけではなくて、三沢基地のF-2が出張してきていると聞いたから。三沢基地の滑走路改修に伴いしばらく滞在しているらしく、百里基地でF-2を見られるのはとても珍しい、ということで写真仲間に誘われて、平日に出かけてきました。

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 ですが... 残念なことに日取りが良くなかったらしく、何とも間の悪いことにF-2は飛ぶどころかハンガーを出ることもなく、1機たりともお目にかかることは出来ませんでした。残念!

 代わりに1年半前には見られなかった、RF-4Eの洋上迷彩バージョンに出会うことが出来たので、今回はコレを見に、撮りに来たと思い込んで納得することにしました。

午前:北門前


 百里基地周辺にはいくつもの見物&撮影ポイントがありますが、前回行くことが出来なかった北門前にまずは行ってみました。ここはかなり有名ポイントで、多くの見物客がいます。

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 しかしこういう状態でした。この日の天候は、日は差しているものの空には雲が多く、空気は靄っています。しかも午前中は逆光とかなり条件が悪いです。これは滑走路の西側にある撮影ポイントは軒並み同じ状態と思われます。その代わり湿気が高くてもう少しヴェイパーが出るかと思ったのですが、それもほんのちょっとだけでした。

 滑走路は朝のうち北向きに運用されていましたが、風は微妙な状況でどうなるか分かりません。

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 離陸機と同時に着陸機もやってきます。手前側の滑走路に降りてくるとかなり近いところまでやってくるので大迫力。

 F-4シリーズはエアブレーキの代わりにこうしてお尻からパラシュートのようなものを展開するんですよね。その姿が面白いです。

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 望遠レンズとはいえこの近さ。パイロットの表情まで分かりそうです。というか、こっちに向かって手を振ってくれています。北門ポイント近くを通るときは、ほとんどのパイロットがこうして挨拶してくれるというサービスぶりでした。

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 で、ブレーキ代わりのパラシュートを引きずったまましばらく地上をタキシング。これ、ちゃんと切り離すポイントが決まっていて、そのポイントではややエンジンを吹かし気味にしてロックを解除し、吹き飛ばしてしまいます。あとで回収して折りたたんで再び装着するのでしょうね。

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 百里基地にはF-4だけでなくT-4もいます。この日2機編隊で離陸してきたのはこのT4のみ。

 北門には常連のおじさん達がたむろしていて、楽しそうでした。少し会話したのですが「午前中は逆光で写真にならないよ~」とか「手前の滑走路に降りてきたヤツはパイロットが見えるから撮るべき」とか、指導を受けました。おじさん達の撮った傑作も見せてもらったりして、なかなか面白かったです。

 で、当初の目的のF-2の姿が全く見えないのですが... おじさん達曰く「今日は飛ばないね。金曜だから3連休にして三沢に帰ったみたい」なんて言ってました。本当か嘘か分かりませんが、全体的に金曜日は低調で、火曜日か水曜日辺りはたくさん飛ぶのだとか。

 話半分ながら、今後の参考になる話をいろいろ聞いておきました。

昼:アラートハンガー前


 北門の様子は分かったので次は前回も訪れた、アラートハンガー前にやってきました。北門は名前の通り滑走路の北側ですが、アラートハンガー前ポイントは滑走路の南端側に当たります。

 ここも人気スポットで、離合のできない未舗装路をしばらく進んでいった奥地というアクセスの悪さながら、多くの人が訪れています。

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 ちょうどF-4EJが降りてきました。背景に見えているのがアラートハンガーです。2機のF-4EJが格納されているのが分かります。アラートハンガーはスクランブル発進用ですから、あの2機も待機状態なのでしょう。幸い私が見ている間は何事もなく、アラートハンガーの2機が動くことはありませんでした。

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 そうこうしているうちに、いつの間にか風が南寄りに変わり、ランウェイチェンジが行われました。午前中とは逆に南に向けて離着陸していきます。

 百里基地は民間共用空港で、またの名を茨城空港とも言います。スカイマークが主に運航していますが、JALやANAは飛んでいません。

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 F-4もこっちに向かって離陸してきます。ようやく順光になって雲も切れてきましたが空気は相変わらずモヤモヤ。

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 離陸時はアフターバーナー炊いて上がっていく場合があります(炊かない場合もあります)。しかも離陸後早々に捻ってくれたり。古いとは言えF-4のフォルムは綺麗ですね。最新のステルス機には絶対にない優雅さが感じられて好きです。

 この姿を見ると「ファントム無頼」を思い出す人も多いのではないかと思います(^^;

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 相変わらずF-2は飛んできません。アラートハンガー前に集まった人達もその話で持ちきりです。北門前のおじさん達の説では隊員達は帰省中とのことでしたが、こちらでは東北沖の演習エリアの天候が悪いから今日のフライトはキャンセルになった、という説がささやかれていました。こっちのほうが本当っぽい気がします。

午後:アラートハンガー前


 天気予報では午後になると雷雨の可能性が高いと言われていたのですが、天気はどんどんと回復してきて、気がついたら雲一つない快晴になっていました。

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 風は南寄りのままなので滑走路は南向き。なので着陸機もこっちに向かって降りてきました。午前中の北門で見ていたのとちょうど左右逆になった感じです。熱気で陽炎メラメラなのですがやはり光がたっぷりあって空が青いと見栄えがしますね。。

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 でもさっきと違って手を振ってくれません。あれは一日一回だけのサービスなのかも。いや、訓練に真剣なだけか。

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 離陸機も真っ青な青空バック! これでこっちに向かって捻ってくれたら最高なのですが。

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 と思ったら、再びランウェイチェンジ。またもや北向き運用に変わりました。見込みが狂うのですが、同じ場所にいながらいろんなシーンが撮れるのはありがたいです。

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 スカイマークの他に茨城に就航している春秋航空。A320と言えどもこれだけ近くまでくると大迫力です。やっぱりパイロットが手を振ってます。というか、影に隠れてしまったRF-4Eが目当てなので邪魔なんですけど(^^;

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 F-4は真横からの姿も美しいです。周囲の人達の話によると、F-4が現役で運用されている国もそんなに多くないので、海外の航空ファンが、時々この百里基地周辺のスポットにやってくることもあるのだとか。気持ちは分かります。

洋上迷彩のRF-4EファントムII


 ということで、いよいよタイトルに書いた洋上迷彩のファントムです。朝に北門前に着いた時点から、遠くのハンガー前にブルーの機体がいるのは見えていたので、飛ぶのを期待していました。F-2が期待はずれに終わったからには、せめて洋上迷彩くらいしっかりと拝みたいものです。

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 やったー!キタ! これはこの日1回目のフライトから戻ってきてちょうど着陸したところ。

 実はお昼ご飯を買いつつ北門からアラートハンガー前に移動している間に、1回目の訓練に飛び立ってしまいがっかりしてたところ。そのうち戻ってくるはず、とじっと我慢して待ちわびていました。

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 そして午後になって天気が良くなってきたときに、2回目の訓練に飛び立っていきました。本当は南向きに離陸した直後の姿を撮りたかったのですが、直前にランウェイチェンジしてしまいましたが、F-4は地上を転がる姿もかっこいいから許します。

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 そしておよそ1時間ほどの訓練の後、戻ってきました。脚が出ている着陸直前の姿ですが、なんとか飛んでる姿もカメラに収めることが出来ました。

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 おや、アラートハンガーはいつの間にかシャッターが閉まっています。とは言ってもスクランブル待機状態であることに変わりはないはず。

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 ちなみにRF-4は大体3機セットで、この日はこの砂漠色入りの迷彩機仕様と...

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 この深緑迷彩機が飛んでいました。ちなみにこの335はF-4EJを偵察機に転用したRF-4EJタイプです。

 この日は全体的に訓練回数は低調で、午後の早い時間帯で終了してしまったようです。プレミアムじゃなくても金曜日はやはり週末モードで早じまいなのでしょうか。北門前にいたおじさん達の言葉が思い出されます。「百里基地へ来るなら週の前半」というアドバイスは次回に生かしたいと思います。

 あと、夏はやはり陽炎の影響が酷くて地表付近はまともに撮れません。ブログに貼った縮小画像はなんとかなりますが、拡大するとレンズの性能も高解像なセンサーも台無しな状態です。また涼しくなった頃に再訪したいと思います。


使ったカメラとレンズ

 撮影データにあるように、今回使用したカメラはK-3IIとK-1の両方を持って行って、時々取り替えながら使ってみました。レンズはもちろんDFA150-450mmの1本だけです。
 K-1とK-3IIの差はすでに何度か書いたとおりです。連写に強くファインダーの抜けが良いK-3IIはDFA150-450mmで動体を撮る目的にはぴったりです。が、撮れる画像は圧倒的にK-1のほうが綺麗... と。今回特にその結論に変わりはありませんが、K-1も要は使いようだな、と再確認しました。

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