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酔人日月抄

東京下町に暮らす写真とPENTAXとスキーと時代小説とお酒とプジョーを愛するある男の日常

東京の満開宣言は早すぎる? K-1とK-mとQ-S1でようやく咲き始めた近所の桜を撮る

写真 散歩 PENTAX K-1 PENTAX Q-S1 FA77mm F1.8 Limited DA★55mm F1.4 SDM

 先週末はまだ一輪も咲いていなかった近所のソメイヨシノですが、一週間経ってどうなったのか? またもや散歩がてら偵察に行ってきました。4月ともなれば例年花見の最盛期を迎えているはずで、場合によっては既に終わってることもあり得ます。しかし今年は東京に開花宣言が出されてから早10日。この日曜日には東京の桜は満開になったと発表されましたが、都心から10kmと離れていない江東区内の桜は、まだまだ見頃に達していない様子です。

 土曜日は雨が上がった後も雲がしつこく残り、空はスッキリしません。しかも寒気が上空に入ってるとかで、気温も4月とは思えない寒さです。日曜日になって何とか晴れたものの、スッキリ快晴というわけではなく、何となく雲が多いです。このまま花見の最盛期は来週末に持ち越しとなりそうです。

 一気に咲いて一気に散ってしまうのもあっけないですが、こうして焦らされるのもなんだか落ち着かないですね。一方で長く桜を楽しめると思えばいいことなのかも知れません。

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 さて今回はいつものK-1だけではなく、ちょっと気分転換のためにいつもと違うカメラも使ってみようと思いつき、友人からお古をもらったまま試し撮りしていなかったK-mと、最近は飲み食いの席でしか使っていない、Q-S1を持ち出してみることにしました。

 先週末はこんな状況でした。一週間も経てば一気に満開になっていてもおかしくないですが、果たしてどうでしょうか?

ファインダーに映るものが全て美しい:PENTAX K-1 + FA77mmF1.8 Limited

 まずはメインカメラPENTAX K-1です。最近DFAズームばかり使っていたので、久々に単焦点レンズを使ってみましょう。

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 桜向きなレンズと言えば、いろいろ意見はあるかと思いますが、私的にはやはりFA77mmです。というか、何を撮るにもこのレンズが大好きです。


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 何しろこの圧倒的なボケですからね。

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 ごみごみした下町の街角に咲く桜を撮る場合、やはり背景の殺風景な建物を何とかしたいわけですが、絞りを開けて溶かしてしまえば何とでもなります。このカットも背景はけっこう雑然としていて、スマホはもちろんコンパクトカメラなんかでも残念な感じになるはずです。

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 花が咲くと同時に葉っぱが出てきて遠目に見ると、全体的に緑色に見えるのはオオシマザクラ。青空に映えます。

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 FA77mmは最短撮影距離が約70cmで、そんなに寄れませんが、桜を何となくアップで撮るにはちょうど良い距離感です。K-1になってAFとの相性も良くなったので、安心して近距離でも絞りを開けられます。と言いつつ、このカットはちょっとピンぼけしてしまいました。自分が動いてしまったのかも。

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 アップばかりではなく少し引いた写真も撮りたいのですが、こういうレンズ付けるとなかなかそうもいきません。

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 肝心の桜の開花具合ですが、咲いてる木でも概ね3〜5分咲きくらいでした。が、日当たりのせいなのか、咲いてない木はまだ1分咲きか、場合によってはまったく開いてない木もたくさんあります。今週中から次の週末までが見頃になりそう。どんなにひいき目に見ても満開からほど遠い状態です。冒頭にも書いた通り、上野公園や千鳥ヶ淵は満開になってるようですが、いったいこの差はどこから来るのでしょうか?

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 公園内の遊歩道はこうして桜のトンネルになっているのですが、まだちょっと寂しいです。満開になると素晴らしいピンク色の散歩道になるはず。

Kマウント最後のCCD機PENTAX K-mは壊れていて絞り開放専用

 さて、手に入れてしばらく放置していたのですが、K-mを使ってみることにしました。

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 レンズはDA★55mm F1.4を付けてみました。こうするとK-1にFA77mmを付けた場合と、画角的にもボケ量的に似たような感じになりそうです。それにしてもK-mのボディがかなり小さいのでDA★55mmF1.4が巨大に見えます。実際はそんなことありません。

 ちなみにこのK-m、後ダイヤルが壊れています。なので絞り優先とか後ダイヤルを使う機能は封印して、プログラムモードで撮ることにしました。


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 で、撮ってみるとこんな感じなんですよね。うむ?これがCCDの味か? もしくは8年前のデジタル一眼レフはこんな感じだったっけ?

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 と訝しんでいたら、たまにこんな写真が撮れてしまいます。これは絶対に「味」ではなく、完全に露出オーバーです。

 となると、露出計が壊れているのか、もしくはシャッターか? といろいろ調べていたら...

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 どうやら絞りレーバーの駆動系が壊れているようで、絞りが正しく動かせないことが分かりました。ならば絞り優先で開放固定しようかと思ったのですが、どうもそれもうまくいきません。苦肉の策で、シャッタースピード優先で、絞らなくていい程度に適当に高速シャッターを選んでおくと、そこそこ撮れることが分かったので、その状態で撮影しています。なのでJPEGではなくRAW記録にして、多少の露出のズレは現像で救済することにしました。

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 そんな状況でも上手く当たれば普通に綺麗に写ります。ただし絞れないので、全て開放。

 ちなみにAFのピント精度はかなり怪しいです。ファインダーもPENTAX機でありながら、この時代の普及機はペンタミラー式の低倍率仕様で、視野率も96%しかありません。そしてこのなで肩の超小型ボディを採用したK-mとK-xには、スペースの都合でAFポイントのスーパーインポーズも省略されています。AFポイントは5点ありますが、事実上中央固定でしか使えません。

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 背景の青空の淡い感じとか、全体的な発色はK-1とちょっと違うかも知れない、という気がしてきました。単にとった場所の問題かも知れないですし、あるいはホワイトバランスなのか、レンズの発色なのか、あるいはCCDによるものなのか?

 背面液晶も2.7インチというサイズはいいとして、LCDパネルの画素数は23万画素しかなく、ポストビューを見ても細かいことはわかりません。なお「CCDだから」と言うのは正しくないのかも知れませんが、世代的にライブビューは搭載されていません。

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 さて、デジタルカメラのセンサーと言えばCMOS全盛の時代、CCDによって描かれる絵はやっぱり違いますね〜... と言いたいところですが、実のところ良く違いは分かりません。上で発色のことに少し触れましたが、この程度の違いは機種やメーカーが変われば良くあることですからね。

 逆に言うと、光りがたっぷりあって低感度で使う限り、8年前のカメラでも解像度(画素数)意外の面で最新のカメラとそれほど遜色ないと言うことが、なかなかすごいことではないかと思います。

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 露出コントロールに不安がある中で撮った写真ですし、桜の花は日が当たってるところなど白飛びしやすい条件です。しかしRAW現像する限りにおいては、白飛びしてるかな?と思う状況でも、しっかりと階調が残っていたりしますし、それはシャドウ側についても同様。もちろん、しっかりベンチマークとれば、K-1など最新のフルサイズ機と比べると、ダイナミックレンジは全く違うのでしょう。

 ということで、今回は無理矢理使ってみましたが、このカメラは残念ながらこのままお蔵入りさせるしかなさそうです。

PENTAX スターレンズ 望遠単焦点レンズ DA★55mmF1.4 SDM Kマウント APS-Cサイズ 21790

PENTAX スターレンズ 望遠単焦点レンズ DA★55mmF1.4 SDM Kマウント APS-Cサイズ 21790

事実上ディスコンとなり放置されているナノ一眼 PENTAX Q-S1

 もう一台は久しぶりのQマウントです。いえ、実はQ-S1はけっこう使っていて、焼肉など食べ物に関するエントリーの写真は、Nikon 1とQ-S1を半々で使っています。ですが、今回は久々にQマウントの交換レンズを持ち出してみました。

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 と言っても全部ではなくて、今回持ち出したのはこの3本。01 STANDARD PRIMEと06 TELEPHOTO ZOOMと08 WIDE ZOOMです。特に06 TELEPHOTO ZOOMを中心に使ってみました。Q-S1と組み合わせると画角的に70-200mm相当になります。絞りは全域でF2.8。と言っても焦点距離が15-45mmですからボケ量はそれなりです。


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 ですが、これ結構いけるんですよね。立派な望遠レンズとして十分に遊べます。前ボケは特に使えそう。

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 後ボケだって十分。しかも綺麗。200mm相当くらいなら小さな背面液晶でもそれなりにフレーミングできます。

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 桜のトンネルも、望遠の圧縮効果で撮ればかなりいい感じになります。センサーサイズ小さいとこういう場合にあまりピント位置を気にする必要もありません。一応絞ってみましたが、このクラスはすぐに回折ボケするので絞らない方が本当は良いのかも。

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 久しぶりの08 WIDE ZOOMです。超広角でグッと寄ってみました。このようにこの桜並木の周囲にはこうしてマンションが建ち並んでいます。なので、勢い望遠で切り取るばかりになりがち。

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 こうだとどうですかね? 端っこにビルが入ってしまいましたけど。それにしてももう少し咲いてくれないとちょっと寂しいですかね。でも、この下では楽しげなお花見宴会が開かれていました。

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 こうして屋台も出ていたりして、桜の咲き具合なんてお構いなしにすっかり花見モードです。もともと土日が一番の見頃で人出を予想しますよね。お花見の計画だって一番多い週末だったはず。

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 というわけで、今回3台のカメラを取っ替え引っ替え写真を撮っていて、実は一番面白かったのはQ-S1 + 06 TELEPHOTOでした。Qマウントは02 STANDARD ZOOMを使ってると普通のコンパクトカメラと見分けがつきませんが、01とか03とか06とか08みたいなミニチュアサイズのちょっと変わったレンズを使うと、本当に楽しめるし面白い写真が撮れると思います。もちろんいわゆる「画質」はそれなりですけど。

 Qマウントの後継機がでないのは本当に残念です。

PENTAX 望遠ズームレンズ 06 TELEPHOTO ZOOM Qマウント 22157

PENTAX 望遠ズームレンズ 06 TELEPHOTO ZOOM Qマウント 22157

PENTAX 広角ズームレンズ 08 WIDEZOOM Qマウント 22827

PENTAX 広角ズームレンズ 08 WIDEZOOM Qマウント 22827

撮影場所

 撮影場所は江東区の縦横に貫く仙台堀川公園です。細長い公園を自転車で流していると、ところどころに桜並木があります。運河を埋め立てて作った地元民のための公園です。総延長は3km以上あるのでゆっくり歩いて行くと、それなりの時間がかかります。屋台が出ているのは北砂町の清洲橋通りと交差するあたりです。