門前仲町の風情に溶け込むカジュアルだけど本格派な「すし処 匠」で絶品寿司を食べる

投稿者: | 2017年1月25日

 久しぶりに寿司を食べに行ってきました。今回のお店は下町の門前仲町にある人気のお寿司屋さん「すし処 匠」です。門前仲町は古くからの繁華街で、今でも裏路地は色んなお店が雑多に並んでいます。深川の古き良き風情を残す下町ですから、そんなに肩肘張るような高級店とか、オシャレなお店が並んでいるわけでは七区、どちらかと言うと酒飲みな人達が好む渋い大衆居酒屋の街。そんな中にあるお寿司屋さんですから、とても気さくな雰囲気で家族連れなどもいるのですが、そこで出てくるお寿司は超本格派です。

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 店内はカウンター席と、テーブルが二つ。そして小上がりの小さな座敷が一つと、こじんまりしています。土曜の夕方に一応予約していきましたが、私たちが入った時点でほぼ満席でした。常連さんも多いようで、とても賑やかで居心地の良いお店です。

 勝手が分からないので、手探りしつつ注文を出していきましょう。

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 お通しは小鉢が二つ。鮪の角煮ともう一個のサラダみたいなやつは何だったかな?

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 お酒はやめたつもりでしたが、ちょっと精神的に弱っていてビールを一杯だけ飲んでしまいました。ま、いいか。

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 まずはお造りを頼んでみました。この日入ってるネタの中から完全カスタムで好きなように作ってくれます。ヒラメ、ツブ貝、寒ブリ、サヨリの昆布じめ、シメサバです。ヒラメとツブ貝が塩で、それ以外は山葵醤油で頂きます。塩で食べるお刺身ってのが良いですね。超美味いです。

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 続いて穴子の白焼きです。これもはじめて食べたかも。さっぱりしていてふんわり。ピリッと薬味が乗っていてタレも付いてるのに、でも塩味がするという不思議で複雑な味わいでした。日本酒が欲しいですねぇ、これは。

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 焼き魚が欲しいな、ということで定番ですが銀ダラの西京焼きです。もう、想像通りの見た目通りの美味しさ。御飯があったらたっぷり一杯いけてしまいそうです。

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 ってことで、我慢できなくなってお酒も一口だけ。いや本当に一口だけですよ。

 実際、この後はハッと正気に戻ったのか、口がアルコールを受け付けなくなってお茶にスイッチしました。

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 でも、あん肝とか良いお酒のおつまみが続きます。ぐぬぬ…

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 そしてこの日一番のヒットはコレ。見た目はグロいですが食べると超おいしい、白子焼きです。これ、今まで食べた白子の中で一番おいしかったです。えぐみが全くなくてひたすら旨味だけ。しかもかなり巨大でした。この手のプリン体系が苦手な人でも行けると思います。というか、是非食べるべきです。

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 ここからいよいよメインのお寿司へ。寿司は並、上、特上、おまかせと、4種類あります。お任せだと握りが10貫に巻物付きで、さらにお好みの1貫が追加できるという仕組み。ここまででもかなり食べてしまったのですが、もちろん「おまかせ」にしました。

 で、いきなり出てきたのがこの上の写真。大トロです。大トロなんて口にしたのは何年ぶりでしょう。その刺しと赤身のマリアージュ(って言ってみたかっただけ)が美しいです。

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 そしてこれは「うまづらはぎ」。はじめて食べる寿司ネタです。と思ったら「はぎ」とは「かわはぎ」の「はぎ」なんですね。生食できるんだ! 上に乗ってるのは肝でしょうか? これが初めて口にしたせいもあって、すごくおいしかったです。

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 この美しいピンクのグラデーションは、金目の昆布じめ。赤身より白身のほうが好きかも? って自分で思えてきました。

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 続いての3貫。赤貝、ヤリイカ、ちびボタン海老。甘海老じゃなくて”ちび”ボタン海老というのが良いですね。プリプリで3尾にもなるとかなりのボリューム。甘海老のように甘くておいしいです。

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 さらに3貫!これで9貫揃いました。まずは鮪漬け。色だけでなく味もしっかり染みています。

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 そしてバフンウニ。あぁ… 何という幸せでしょう。

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 そしてアジです。味わいの変化というか緩急が絶妙で、素晴らしいおまかせコースでした。

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 いや、まだ終わっていません。続いて巻物が来ました。鉄火は定番だから良いとして、手前の白身が巻いてあるやつはなんとコハダ! しそと一緒に巻いてあります。なんという贅沢な細巻きでしょう。

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 ここまでで握り9貫と巻物が出てきましたが、あと1貫あるはずです。ということで、大トリで出てきたのは穴子です。江戸前の寿司ネタと言えば穴子ですよね。もはや江戸前では獲れませんけど。

 なお穴子はタレか塩が選べます。私は珍しい方の塩を選びました。というか、何でも塩のほうが好きなんですよね。さっぱり具合が素晴らしいです。穴子のホクホク感が素晴らしいです。

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 これで本当に最後の最後。おまかせコースに付いてくる最後のお好み1貫です。これまでに出てきた10貫のなかからお代わりしても良いし、他のものを頼んでも構わないとのこと。そこで私は寒ブリを頼んでみました。おいしい鰤は脂が多くて鮪トロに負けない味わいが楽しめるんですよね。と、期待していたのですが、ちょっと想像していたのとは違いました。鮪っぽいのではなく、あくまでも鰤の美味しさが研ぎ澄まされている感じ。うん、これが正しいのでしょう。私の期待が何か間違っていたのだと思います。

 いずれにしてもこの姿の美しさには言葉もありません。ずっと眺めていたい…

 ということで、おいしい上に居心地が良くてかなり長居してしまいました。夜が更けると家族連れに変わって大人の少人数のグループやヒトリストがやってきます。大将も割烹着の下にはジーンズをはいていたりして気さくな方でした。


 門前仲町は江戸前寿司の激戦区で、良いお店は他にも一杯ありそうですが、ここはお客さんの入りが示している通りの良店です。お値段もリーズナブルでした。また一つ良い寿司屋さんを開拓できて良かったです。

門前仲町の風情に溶け込むカジュアルだけど本格派な「すし処 匠」で絶品寿司を食べる」への4件のフィードバック

  1. hisway306

    nikonity (id:Nikon1J2dejicame) さん、
    大変申し訳ありません(^^)

  2. hisway306

    id:kentaro-takano さん、
    ここはお勧めのお店です。是非!

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