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酔人日月抄

東京下町に暮らす写真とPENTAXとスキーと時代小説とお酒とプジョーを愛するある男の日常

中華料理の概念を覆す最高の中華料理を「老虎菜」で体験する:焼肉の日2016 番外編

 焼肉の日イブイブの27日土曜日、昼間は三つも城攻めをして十分お腹を空かせておきました。当然この週末中は焼肉三昧かと思えば、今年は少し趣向を変えて焼肉以外の番外編を間に挟むことにしました。神戸のグルメな友人が提案してくれたのが中華料理です。神戸で中華とはなかなか渋い選択。今までもあまり食べに行った記憶がありません。と言うことで、期待に胸を膨らませ、お腹を凹ませて行ってきました。

 お店の名前は「老虎菜(ラオフーサイ)」です。JR神戸線の摂津本山駅が最寄りで、徒歩15分くらい。甲南本通り商店街の南端にあります。周囲は基本的に閑静な住宅街で、元町や三宮のような繁華街ではありません。そこにひっそりとある中華料理... といえば昔ながらの街の定食中華屋さんを想像しましたが、そんなことはありません(いえ、そういうお店も良いですよね)。

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 そして出てきた料理の数々は想像を遙かに超えるものばかりでした。こんな中華は見たことも食べたこともない!という絶品料理ばかりで、久々に食べ物で言葉を失うくらいに感動しました。

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 お店の看板。「まちかど中華」というからには高級店ではなく、地域に根ざす庶民的お店ではあります。じっさい、ちょっと夕飯でも... という感じでやってくるお客さんもいました。

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 店頭には外からも見える場所にこんなものがぶら下がっていたり。

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 さて、我々一行はメニューにはない特注のスペシャルコースをいただきます。全て幹事さんが手配済みでありがたいことです。まずはCAVAで乾杯!

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 いきなり登場したのは岩牡蠣。島根産だそうです。超大粒。ピリ辛の味付けで茗荷と長芋が添えてあります。牡蠣自体はほとんど生ですが、もしかしたらちょっと火を通してあるのかな?

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 お次は一見和風なものが来ました。夏の旬、鮎の燻製。こんなの食べたことないですね。皮はパリパリで身はホクホク。骨も頭も食べられます。

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 次は前菜がドドッとやってきます。野菜は紅芯大根とか...

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 大粒のブドウ。何かに漬けてあるって言ってましたが失念。酸っぱくもなく甘すぎもせず、爽やかさだけが口に残ります。

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 でもってこれですよ。これでも前菜だそうです。牛肉、ナッツ、唐辛子、豆鼓の炒めもの。お肉をこんなに細切れにするのはすごいですね。ご飯が欲しくなるような旨味に溢れています。

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 さらにこれ!牛タンと牛ハチノスの四川麻辣ソース。中華になっても我々にはやはり肉は外せません。

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 この辺りになるとお酒はこれ。中華と言えばステレオタイプに紹興酒を思い出します。香りとアルコール度数だけで押し切ったような紹興酒は砂糖を入れたり、ホットにしたりしないと飲めませんが、これはフレッシュな甕出し紹興酒です。ロックがオススメと言うことなのでこうして飲んでみました。あまりに美味しくてペースが上がってしまい、途中で意図的に我慢したほど。でも悪酔いは一切しません。紹興酒がこんなに美味しかったなんて!

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 前菜はまだ続きます。ロールキャベツみたいなこれは、甘酢漬け白菜ロール。粒マスタードがのっかっています。

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 この辺りからはもはや前菜とは言えないお皿がやってきます。もう一目瞭然、何も言うまい... アワビですね。中華らしいトロトロのソースに浸かっています。

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 そしてドーンとすごいものが出てきました。冬瓜のスープ! というか器が冬瓜になっています。蟹に鴨、松茸にキクラゲなどが入ったスープ。なにこれこんなの見たことない! そして見所は冬瓜の周囲の彫り物。これもちゃんとお店の人が加工してくれました。滅多に出るものではないそうですが、慣れてきたのでそんなに時間かからずに彫れるそうです。これはすごい!

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 取り分けてもらったスープ。中身はこんな感じです。冬瓜は内側からごりごり削りながらいただきます。最後には冬瓜の器はフニャフニャになります。

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 ここから怒濤のクライマックスへ。まずは魚料理。これはアコウだったかな? 味付けはいかに中華。身がたっぷりで食べ応えあります。

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 次が肉料理。仔羊のキャレ 十三香粉炒めです。大きな長い唐辛子と丸い唐辛子は香り付け、味付けで食べるものではありません。色合いもとても綺麗。もちろん食べても素晴らしい美味しさです。

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 この日は見たことないものばかり出てきましたが、これもその一つ。丸い巨大なパンみたいですが、お餅だそうです。煎堆皇(チントイウォン)と言う名の広東料理で、大きく丸く膨らませるのはかなり修行がいるそうです。

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 パリパリと割るとこんな状態になります。焼き上がった直後は内側に柔らかい部分が残っています。そして時間をおいて冷えてくると、パリパリの煎餅のようになります。止められない
止まらない状態になります。

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 そして〆です。いや、何でしょうねこれ。パスタって言われたら信じます。が、お店の人によるとソバ(そば粉を使ってという意味ではなく)だそうです。見た目よりもずっと中華風味。いや、今日食べた者の中では一番中華らしい味付けでした。でもこの麺の食感は中華ソバでもなくうどんでもラーメンでもなく、パスタに一番近かったように思います。

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 デザートもいただきました。中華と言えば杏仁豆腐という刷り込みがありますが、ここではそんなことはありません。ちゃんとパティシエがいるそうで、デザートは下手なカフェよりもよほど本格派です。

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 店内はこんな感じで清潔でオシャレです。4人テーブルが三つにカウンター席だけというこじんまりしたお店です。

 いやいや、予想を超える素晴らしい料理の数々に驚きの連続でした。とても良い経験をしました。

 焼肉の日2016を祝う旅はいよいよ最終日へと続きます。