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酔人日月抄

東京下町に暮らす写真とPENTAXとスキーと時代小説とお酒とプジョーを愛するある男の日常

第2弾が登場した「写ルンです」30周年アニバーサリーキットで再び撮ってみた

 今年は「写ルンです」が発売されてから30年目だそうです。4月に「写ルンです」30周年アニバーサリーキットなるものが5万本限定で発売され、思わず買ってしまったのですが、なんと7月になってそのアニバーサリーキットの第2弾が発売されました。これもまた5万本の限定品。もちろんポチッと発注してしまいました。

 もはや趣味の世界を除いては風前の灯となりつつある銀塩写真の世界にあって「写ルンです」は静かなるブームを最近迎えているとか。確かにInstagramをはじめとする写真SNS界隈では、クッキリ綺麗に撮れたはずのデジタルの写真にわざとフィルターをかけて、色が転びボヤッとしてノイズまみれなフィルム風の写真を作ることが多々あるわけで、だったら手軽に使える本物のフィルムがあるよ!ということなのでしょう。

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 最新のデジタルカメラを使っていると、ブレだのピントだの露出だので消耗しがちですが、究極のトイカメラである「写ルンです」で写真を撮ってみると、とても良い息抜きになります。

30周年アニバーサリーキット第1弾おさらい

 この春に使ってみた「第1弾」のアニバーサリーキットに関するエントリーです。

 そして恐らく20年ぶりくらいに使ってみた「写ルンです」による撮影結果は以下の通りでした。

 今回も同様に現像と同時にスキャンしてCD化してもらうことにします。

30周年アニバーサリーキット第2弾

 その前にまずは「第2弾」のアニバーサリーキットはどんな商品なのか見てみましょう。

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 外箱はこんな感じ。30周年記念限定品のロゴはありますが、「第2弾」とは書いてありません。「第1弾」は既に流通在庫も売り切れてるのでしょう。では、さっそく中身を見てみましょう。

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 キット構成は第1段とほとんど同じ。本体は現行品の「写ルンです」シンプルエース(27枚撮り)です。これに着せ替えカバーとストラップと小冊子が付属しています。

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 新しい着せ替えカバーを装着。勝手に開いてしまわないように差込口などが固くなってるような気がしますが、新しいだけで気のせいかも。

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 ストラップはこんな感じで金属ベースの凝った造りになっています。キーリングみたいなものがついてますが、どうやって使うことを想定しているのでしょうか?

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 こうかな? 軽いし壊れる心配がほとんどないのですが、歩くにはちょっと邪魔。第1弾に付いていた実用性に徹したゴム製のストラップのほうが好きです。

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 ということで、右が第1弾で左が第2弾です。着せ替えカバーとストラップが違うだけで中身は同じ。なので撮り比べるも何もありませんが、そこは気分ということで改めて第2弾のアニバーサリーキットを使ってみました。

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 今回は2本分撮って、1枚のCDに書き込んでもらいました。CD1枚に複数本分を書き込む場合、2本目以降は割引になると思っていたのですが、どうやら勘違いでした。同時CD作成は常に540円/本(現像代別)で、CDを分けてもまとめても変わらないそうです。

実写!

 以下実写結果です。まずは撮って出し(と言うのは変ですが)です。

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 暑い夏の日差し。豆粒レンズなのに、シンプルである故か、変なゴーストとか出なくてとても素直に感じます。

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 草野球場もあまりの暑さにこの日の試合はなし。逆光でもちゃんと写るのはカラーネガ故の懐の深さでしょうか。

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 ほら、日陰の草むらと明るい真夏の空がちゃんと写ります。下手なスマホだとこの辺は怪しいですよね。なんかデジタルで撮ってフィルム風に仕上げた写真ってやたらにコントラストが高い場合が多いですが、カラーネガって本当はこんなに柔らかいですよね。嘘くさいHDRとも全然違いますし。特に同時プリントって、白飛び上等で明るく薄く仕上げられることが多かったと思います。

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 不忍池の蓮の葉っぱ。1mくらいの距離を取ったつもりでしたがボケてますね。パンフォーカスとは言えデジカメの感覚で近寄りすぎるのは禁物です。でもこのボケ具合もまた「写ルンです」風味がします。

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 おや、このカブリは何でしょうか? 密閉された「写ルンです」ですから光漏れではないと思うのですが。内面の反射ですかね。

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 青空にぽっかり浮かんだ雲。トリミングしたわけではないのですが、この偏った周辺減光も面白いです。青空の色味も変だし、雲の階調も出ませんが、なぜか「見たまんま」に感じるから不思議ですね。

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 近所の公園の木は蝉の抜け殻だらけです。せっかくなのでフラッシュ使ってみました。これももちろん調光なんかなし。露出の調整は全てネガフィルムのラチチュードに頼るという「写ルンです」の底力を感じます。

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 ゆる鉄してみました。ただ撮っただけでそれっぽくなるから面白いです。写ルンですのシャッタースピードはもちろん固定で1/140secとのこと。結構遠くから撮ったのに電車がぶれてます。これは実は手ぶれにも注意が必要なのかも。

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 「写ルンです」が苦手なものと言えば光量不足。夕焼けとかカメラ向けたくなりますが、フィルム時代は綺麗に見たまんまに撮るのは本当に至難の業でした。これもそれなりに写ってますが、もはやマジックアワー特有の濃い空の色は抜けてしまってます。

フィルターかけてみる

 そして前回に続き、本末転倒は覚悟の上で、パソコン上でフィルターかけて遊んでみました。Lightroom CCにNik collectionのプラグインを使っています。

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 Analog Efex Pro2のビンテージカメラのフィルタを使ってカラーバランスを崩してみたり。

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 これもColor Efex Pro4でブリーチバイパス(=銀残し)をかけてみたら、赤外写真みたいに空が暗く落ち込みました。粒状感も強調されます。

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 これはAnalig Efex Pro4でトイカメラのフィルタを使ってみました。こんなにひどい写りのトイカメラってあるのかな?っていうくらいひどい(この場合は褒め言葉^^;)です。

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 上野の草むらに潜んでいたパンダ。ボヤッとしてさえない感じだったので、Analog Efex Pro4でモノクロ化してしまいました。

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 Color Efex Pro2には山ほどのフィルタが付いていますが、重ね掛けも出来ます。これは周辺減光、グラデーションソフト、フィルムグレインの合わせ技。ちょっとやり過ぎたでしょうか。

Instagram で #写ルンです

 最後はiPhoneからInstagramへ投稿してみました。そもそもフィルムのトイカメラなのに、さらにアプリ上でフィルターを重ねがけしてしまいました。でもiPhoneのカメラで撮った写真からこれが作れるかというとなかなかそうはいきません。
https://www.instagram.com/p/BI452K7hSE0/
 CDでデジタル化してしまえばこういうことも簡単にできます。CDからMacにコピーし、写真アプリに読み込めば、そのままiCloudを通してiPhoneに同期することができます。私の場合はAdobe Cloudを通してMacのLightroom CCからiPhoneのLightroom mobileに同期しました。もちろんAndroidでも同じようにできるはずです。


 富士フイルムではこんな「写ルンです」とInstagramを掛け合わせたキャンペーンもやってるようです。
 私も早速ハッシュタグ付けて投稿してみたのですが...「あなたの大切なモノ、コト」っていうテーマ設定があったんですね。見てなかったです。スミマセン。

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 ということで、夏は「写ルンです」で遊ぶには絶好の季節かもしれません。何台か買ってきてもっと写真で遊んでみたいと思っています。