酔人日月抄

東京下町に暮らす写真とPENTAXとスキーと時代小説とお酒とプジョーを愛するある男の日常

持っていて損はない小型軽量で便利な標準ズーム HD PENTAX-D FA 28-105mmF3.5-5.6ED DC WR

 要らなくなったレンズを売って手にした資金は、新たなレンズに化けると決まっています。ということで、念願のDFA標準ズームを手に入れました。K-1発売以来ずっと悩んできた標準域のズームレンズですが、いろいろ考えて小型軽量なDFA28-105mm F3.5-5.6にしました。

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 K-1と同時発表、同時発売された小型軽量が特徴のレンズ。K-1にはレンズキットがありませんが、事実上のキットレンズ的位置づけのレンズです。それ以外にスペックに特に見るべきところはありません。

 DFA28-105mm F3.5-5.6がどんなレンズか紹介する前に少し生々しい話をすると、先日手放したDA★60-250mmF4は、そこそこの値段で売れました。約7年間使って取得価格の1/3が回収できるのだから、悪くはありません。DA18-135mmとともに売却した資金で、一円も追加することなくこのDFA28-105mm は手に入ってしまいました。

 FマウントやEFマウントほど市場は大きくありませんが、それでもレンズはまさに「資産」だなと実感します。

なぜDFA24-70mm F2.8ではないのか??

 現在DFAシリーズには標準ズームが2本用意されています。これらのどっちを買うべきかずっと悩んでいました。

PENTAX ズームレンズ HD PENTAX-D FA24-70mm F2.8ED SDM WR 21310

PENTAX ズームレンズ HD PENTAX-D FA24-70mm F2.8ED SDM WR 21310

 せっかく15-30mmF2.8と70-200mmF2.8があるのだから、当然「大三元」を揃えたい、と思うのが当たり前なのですが...。この2本に関し、非常に雑に比較表を作ると以下のような感じになります。私が気にするのはこの程度のことだったりします。

 赤太字が特に良いところで、青字が特に気になるところです。

  24-70mm 28-105mm
明るさ 全域F2.8 F3.5-5.6
大きさ 88.5 x 109.5mm 73.0 x 86.5mm
重さ 787g 440g
最短撮影距離 38cm 50cm
SPコーティング なし あり
設計製造 タムロン ペンタックス
価格 約16万円 約6.8万円

 「設計製造」の部分はあくまでも推測ですし、製品の善し悪しには関係ありませんが、気分的な面で実はこれを無視することはできませんので入れておきました。

 この中でどれを重視し、どれを我慢するか?ということに尽きるわけですが、これがなかなか難題です。まず基本的なこととして、ワイド端の4mmの差は、テレ端の35mmの差に匹敵するほどの意味がありますし、さらに保護フィルタ着けない派の私にとってはSPコーティングがないのは困りますし、かといってオールラウンダーであるべき標準ズームの最短撮影距離がいまどき50cmというのはどうかと思います。

 あと、K-1の光学ファインダーは解放F値によって見え方が大幅に変わるような気がしているので、なるべく明るいレンズを使いたいところ。

 ちなみに肝心の画質については、様々な作例や口コミをチェックしていると、28-105mmは隅まで均一でカリカリぶりが印象的ですし、その写りを絶賛している声が多数聞こえてきます。24-70mmは大三元の中核としてそもそも期待は非常に高いですから、超綺麗に写って当たり前といった前提の評価が多いように思います。つまりはどちらにしても、写りの点では満足できそう。

 ...なんて考えてると、ますます決まらないのですが、最終的には素直に「小さくて軽くて便利なこと」を重視することにしました。K-1はフルサイズとはいえ小型なので、撮影が主目的ではない旅行なんかにも持ち出したくなるだろうと思うわけですが、そうするとやはり便利ズームは1本あったほうが良いよね、と。明るさが必要なら、これにFA Limitedをどれか一本追加することでカバーできるはず。

 ということで「大三元」の完成は、また今後の情勢次第で考えていきたいと思います。願わくば、数年後にDFA★としてリニューアルされることを期待して。

開封

 さて、前置きが長くなりましたが、実際に手に入れたDFA28-105mmとはどんなレンズか、外観を中心に見ていきましょう。

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 箱です。特に何の変哲もありません。なお付属品はフロントキャップ、リアキャップにフードがついてきます。レンズポーチやケースは付属していません。

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 レンズ本体です。先端に巻かれた緑の鉢巻き、幅広のズームリング、細いピントリングに距離目盛りはなし、AFスイッチやズームロックなどもないシンプルな外観は、先日手放したDA18-135mmとそっくりです。実際に大きさもほぼ同等です。ズーム倍率や明るさで無理してないせいか、現代のフルサイズ用ズームレンズにしては非常に小さい方ではないかと思います。

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 前玉は結構大きいです。フィルター径は62mmとごく普通。ちなみにレンズ構成は11群15枚で、非球面レンズと特殊低分散ガラス、異常低分散ガラスが計4枚使われています。

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 マウント側はこんな感じで、AFカプラーのないKAF3マウント。WRなので赤いシーリング材があります。他のペンタックス純正レンズ同様にベトナム製となっています。後玉はAPS-C用のズームレンズほどではないですが、フルサイズ用にしてはそこそこ小さいですね。

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 K-1に取り付けるとこうなります。大きすぎずちょうど良いサイズです。この組みあわせで約1.5kgほどになりますが、絶対的に重いと考えるか、フルサイズにしては軽いと考えるか...。

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 テレ端にズームするとこんな感じ。鏡胴は2段伸縮となっています。まぁこんなもんでしょう。格好悪いのは仕方ありません。

 ちなみに焦点距離と開放絞り値の変化を確認してみました、おおよそですがワイド端から約30mmまでF3.5、さらに約50mmまでF4、続いて約70mmあたりまでF4.5でそれ以上はF5.6といった変化をするようです。

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 DA16-85mmを付けたK-3 IIと並べて見ました。DFA28-105mmはDA16-85mmよりも一回り小さいです。ボディサイズの差を相殺して、ほぼ同じボリューム感。もちろん画角レンジ的にはDA16-85mmのほうが広いですが、K-1もクロップ込みで考えるとワイド端以外はカバーできる、ということにもなります。なかなかバランスの良い標準ズームだと思います。

少しだけ実写


 早速実写してきましたので、少しだけ貼っておきます。

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 スッキリクッキリでさすが最新レンズ。葉っぱも一枚一枚きっちり解像してエッジが立ってます。Lightroomでレンズプロファイルもサポートされています。

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 テレ端開放で。ボケ量はF5.6なりですが、ワサワサしたり縁取りが出来たりすることなく質はそこそこ良いのではないでしょうか。

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 水を流したくて逆に思い切り絞ってしまいました。解放F値は気にしても最大絞りってあまり気にしたことがありませんが、F40とか行けるんですね。画素ピッチに余裕のあるフルサイズでもさすがにここまで絞ると回折してるでしょう。ボディ内現像なら回折補正が使えますが、このカットはRAWをLightroomで現像しているので、回折ボケはそのままのはず。

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 紫陽花はもう本当に最後ですかね。撮影倍率がそこそこあるせいか、テレ端ではそんなに「寄れない感」はありません。

 これ以上の実写結果についてはまた後日。

DFAレンズラインナップ

 この結果、私のKマウントレンズのラインナップはこのようになりました。

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 うん、大体良い感じです。

 F2.8通しにはまだまだ未練があるのですが、それについては今後の課題と言うことで、楽しみは残しておきましょう。完成してしまったらつまらないですから(A^^;