酔人日月抄

東京下町に暮らす写真とPENTAXとスキーと時代小説とお酒とプジョーを愛するある男の日常

最新のスターレンズをフルサイズで使おう!HD DFA★ 70-200mm F2.8ED DC AW

 すみません、レンズ買ってしまいました(誰に謝ってるんだか A^^;)。というか、K-1に合わせて標準ズームを買おうと思っていたのですが、考えれば考えるほど決められなくなり、いつしか本題とは違うものに手を出すという、ありがちな衝動買いです。正真正銘のPNETAX設計製造の最新スターレンズでもあり、発表以来発売まで1年かけた難産のこのレンズを、PENTAXIANとしては使わなくてはいけないんじゃないか?という義務感に駆られました。

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 いや、ただ欲しかっただけなんですけど。というか時間の問題だったのです、これは。

外観等

 いつもより軽めにざっとどんなレンズか紹介します。

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 K-1に取り付けるとこんな感じです。レンズ構成は16群19枚にもなります。そのうち3種類の特殊ガラスが計8枚も使われ、その一部にはエアロ・ブライト・コーティングIIも施されているという念の入りよう。

 最短撮影距離は1.2mですが、インナーフォーカスのレンズにありがちな通り最大撮影倍率は0.13倍にとどまります。フィルター径は77mmで重さはフードと三脚座込みで約2kgと重量級。DFAシリーズとしては初のスターレンズで金冠が巻かれています。

 そして重要なのはこのレンズはインナーズームであることです。したがってズームしても全長は変わりません。

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 レンズ側面にはクイックシフトフォーカスのモード切替を兼ねたAF/MF切り替えスイッチと、フォーカスリミッターのスイッチ付き。DFA150-450mmにあったAFボタンとプリセットボタンはありません。時々使うんですけどね、AFボタン(AFキャンセルに設定してあります)。

 三脚座はDFA150-450mmと同じで、L字型の台座部分のみクイックリリース可能なタイプです。三脚座は当然ながら360度回転しますが、その際90度ごとに設けられたクリック感がDFA150-450よりもかなりはっきりとしていて、改善されています。

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 DFA150-450mmと並べてみました。遠近感の影響かあまり大きさに違いがないように見えますが、実物を見るとやはりDFA150-450mmよりは一回り小さいです。重量も300g以上軽くなっており、ちょっとした差のようでいて、取り回しに与える影響はそれなりにあると思います。

 新世代のレンズとして、ズームリングは先端側にありかなり幅広となっています。人によって意見は異なると思いますが、望遠ズームでは、ブレを抑えるためになるべく先端を保持したいので、使用頻度の高いズームリングが先端側にあるほうが、私個人的には使いやすいと思います。

実写


 さて、このレンジのズームレンズとしてAPS-C用にはDA★50-135mmF2.8というレンズが用意されていましたが、私は使ったことがありません。なのにこのレンズは要るのか?という疑問がないではないのですが、とにかく使ってみましょう。

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 まずは「あしかがフラワーパーク」の藤。っていうか、この時点でもう持ってたの?と言うことになりますが、そうなんです。K-1と15-30のポイントが還元された時点で購入を決断していました。

 日没前後の薄暗いなかでしたし、こういう被写体なのでここぞとばかりに開放で撮りました。全域でF2.8の明るさと豊かなボケ量、AFのスムーズさ、ピント面のキレ、光源が入ってもまったく動じない抜けのよさなど、さすが最新のレンズです。

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 そして羽田空港へ。フルサイズで200mmはちょっと短いのですが、空港ですから滑走路以外にも撮影対象はあります。そういう場合150mmはちょっと長すぎ。100mm前後が使えるこのくらいのズームもあると便利です。

 この日は良く晴れていて光もたっぷり。なので絞った方が良かったのですが、何となく勿体なく思えて一段だけしか絞りませんでした。

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 成田空港そばのさくらの山にも持って行きました。ここからは着陸機が近いので、機体全体を写そうと思うとこのくらいのレンジのレンズが必要になります。特にB747やA380みたいな超巨大機にはぴったりです。

 羽田の反省があったのでこの日はさらに一段絞ってF5.6。DFA150-450mmもそうですが大抵の望遠ズームはこのくらいが開放という場合がほとんど。このレンズならあらゆる面で余裕があります。

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 使わないだろうと予想していたのですが、厚木基地にも念のため持って行きました。こんなに近くに寄れると思ってなかったのでちょっとビックリ。ほとんどの場合DFA150-450mmだけで対応できたのですが、せっかくだから少し使ってみました。

 この場合は開放にしてシャッタスピード稼いでも良かったかも。まだちょっとこの明るさの望遠ズームに慣れておらず、どう使ったら良いのか試行錯誤中です。

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 そして江戸川河川敷。この焦点距離レンジだと飛行機を撮ると言うよりは、こういう普段使いのほうが使い道が多そうです。いつもカメラバッグに入れておくにはちょっと重たすぎるのですが。それにしても綺麗に良くボケます。そしてピント面はクッキリ。難しい色のアヤメですが、K-1とこのレンズの組みあわせは見たままの色が出ます。

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 休憩所の屋根に佇む鳩。

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 最後に鉄ちゃんにも挑戦。綺麗に流せました。

インプレッション

 ということで、大きな買い物がさらに衝動買いを呼ぶ... 悪い癖が出てしまいましたが(今はまだ)反省はしていません。

 で、ここまで使ってみた感想ですが、正直なところ、耳に目に入ってきた前評判と期待が高すぎたのか、実際の撮影結果を見てみると、「こんなもんか」と思ってしまいました。というか、意外に難しい焦点域で使いあぐねている、というのが正しいところかも。これはもしかしてやっちまったか?と。

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 画質について言えば、周辺光量低下が結構大きいな、と感じています。大口径レンズですから開放付近は当たり前だとしても、F5.6あたりまで絞ってもなお、RAW現像時には補正したくなるレベル。解像度とコントラストの高さとクリアさなど低収差が命の最新レンズですから、画面の隅までピシッとしているべき、という先入観が私の中にあるのだと思います。もちろん周辺光量は簡単に補正できますし、そうすれば文句ない仕上がりになります。

 と言う意味も含めて、早くLightroomでレンズプロファイルをサポートして欲しいところ。新レンズの宿命ではありますが今のところはまだLightroomではレンズ名さえ認識されません。そしてFlickrにアップロードしてもレンズ名は不明のままになってしまいます。マイナーなKマウントはこれがサポートされるようになるまで、結構時間がかかるんですよね。ちなみにDFA15-30mmも今のところ同じ状態です。PDCUは使う気になれません(特にMac版)。

 さて閑話休題。大きさと重さについては、K-1につけて撮影している間はそれほど気になりません。最初に書いた通り操作性も良く、AFも非常に安定していますし、各部に高級感がにじみ出ています。使っていて安心できる楽しいレンズです。が、最大の欠点は持ち運び時に感じる重さと大きさだと思います。

 その辺をカバーするためにもカメラバックを何とかしたいと思っているところ。いつでも持ち出す常用レンズとなるか、さもなければ結局望遠はDFA150-450mmだけでいいや、となるかどちらかではないかと思います。

 70-200mmF2.8と言えば、フルサイズ一眼レフ的に定番レンズですが、二強にはこのレンズに使うことを前提にしたテレコンバーターが各種用意されているわけで、このDFA★70-200mmを持ってKマウントもキヤノンとニコンに追い付いたことにはなりません。ロードマップにはないのですが、このレンズを生かすためにも、まずは1.4倍程度のDFA★テレコンバーターを是非用意して欲しいと思います。