読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

酔人日月抄

東京下町に暮らす写真とPENTAXとスキーと時代小説とお酒とプジョーを愛するある男の日常

古い標準ズーム FA24-90mm F3.5-4.5AL [IF] をK-1で使ってみる

 さて、K-1を入手してから1週間以上が過ぎ、幸い先週は連休中だったので撮影に出かける機会も多く、手持ちのレンズは概ねK-1に組み合わせて使ってみることができました。そこでやはり目下の関心事は標準ズームをどするか? ということですが、どうにも踏ん切りがつきません。そうこう考えているうちに、そういえばFAの標準ズームなら1本あるじゃないか!ということを思い出しました。

http://www.flickr.com/photos/48787294@N08/26796568822
 というのはかつてフィルムの一眼レフMZ-Sを手に入れたときについてきた、標準ズームFA24-90mm F3.5-4.5AL [IF]です。明るさは凡庸ですが、APS-Cでは使いづらい焦点距離レンジもフルサイズだと絶妙なところです。もともとフィルム用のレンズですから当たり前ではあります。

概要

 世代的には2000年前後に発売されたものらしく、FA LimitedシリーズやFA50mmF1.4とほぼ同世代かもしくは新しいくらいかと思われます。パワーズームは既になかったことにされたあとのレンズです。

 レンズ構成は11群13枚で、特殊ガラスは使われていませんが非球面レンズは使われています非球面レンズが2枚に異常分散ガラスも使われています。インナーフォーカス式で最短撮影距離は全域で0.5mと、どこをみても凡庸なスペックです。

http://www.flickr.com/photos/48787294@N08/26616551490
 フィルター径は67mmで重量は355g、ワイド端時の全長は72mm程度ですのでK-1につけるとちょうど良い大きさ。手に入れたときには花形のフードが付いていたはずですが、今のところ見つけられていません。コーティングはsmcですから大抵のことは大丈夫と思いますが、やはりフードは付けておきたいところです。

 MZ-Sとともに手にしたときには、まったく興味を引かないレンズでしたし、光学系の状態があまり良くないように見えたので、そのまま使わずに放置死蔵していたものです。発掘してきて一生懸命掃除したら、光学系はそこそこ問題なさそうな状態になりました。レンズ内部に曇りかカビがあると思ってたのは、どうやら勘違いだったようです。

 絞りやその他の動作も問題なさそう。K-1に取り付ければ普通に動きました! ただしレンズ収差補正情報はさすがにサポートされておらず、歪曲や倍率色収差、周辺光量等の補正は使えません。

江戸川河川敷


 連休の最終日にちょっと用事があって江戸川河川敷へ行ってきたので、そのときに少し写真を撮ってみました。

http://www.flickr.com/photos/48787294@N08/26285727063
 京成線鉄橋近くに駐車したプジョー207SW。これがこのレンズで初めて撮った1枚なのですが、もっとボケボケでフワフワかと思っていたら、結構ピリッと締まりがあります。おや、これは結構良いのでは?というのが第一印象です。

http://www.flickr.com/photos/48787294@N08/26284507914
http://www.flickr.com/photos/48787294@N08/26284517584
 絞りも適当に設定して適当に江戸川周辺の景色を適当に撮ってみます。さすがに遠景を拡大してみるとボヤッとしているのですが、でも別に悪くはありません。というか、こういうものだと納得できるバランスの良さを感じます。ただし、ごく四隅で急激に周辺減光していたりするのがちょっと目立ちます。手ぶれ補正分の余白が考慮されてないとかなのでしょうか? あるいはフィルムはこれで良かったのかも。

http://www.flickr.com/photos/48787294@N08/26856380156
http://www.flickr.com/photos/48787294@N08/26284538864
 次に河川敷に咲いていた雑草に寄ってみたりしました。ボケはやはり今ひとつな感じ。いかにも非球面レンズ使いました的なワサワサ感があります。でも色のりも良いし、クリアというのとはちょっと違うスッキリ感を感じます。

http://www.flickr.com/photos/48787294@N08/26284522314
 テレ端90mmというのは中途半端ですが、もちろんそこそこ望遠感が出ます。ちなみにこれ、水面スレスレまでカメラを下げてライブビューで撮りました。クネクネ曲がる背面液晶は実はちょっと使いづらいと思ってるところですが、それはまた別の機会に。

http://www.flickr.com/photos/48787294@N08/26822518281
 ワイド端24mmは標準ズームとしては完璧。K-1とともに発売になった新しい標準ズームDFA28-105mmも、テレ端を抑えてでもワイド端24mmが欲しかったところです。

 逆光気味で、最近のレンズのようなビクともしない高コントラストなクッキリ感はないですが、だからといってフレアっぽいという感じもなく、実に不思議な感じに写るレンズです。いや、もしかしたらK-1のおかげ?

http://www.flickr.com/photos/48787294@N08/26856444856
 木漏れ日が射すようなところで上を見上げてもこの通り。いや、これ十分に逆光に強いと思います。古いと言ってもAF時代のレンズだから当たり前かな?

http://www.flickr.com/photos/48787294@N08/26822508251
 こどもの日は過ぎたけど鯉のぼりはまだ泳いでいました。これは少し絞ったおかげか、四隅の減光も気になりません。

http://www.flickr.com/photos/48787294@N08/26285783513
 ということで、概ねこんな感じです。

 約15年くらい前のレンズですが、思ったより使えそうで驚きました。何というか、時にうまく填まることもあるけど、たいていの場合ピントがどこにあってるか分からないくらいボケたり、フリンジで真っ赤になったり、かと思えばフレアで画面が真っ白になったりするんじゃないかと、勝手に想像していたのですが。
 解像はしないし決してコントラストがある描写ではないのですが、独特のフワッとした緩く、しかし一方で締まりのある写りはなんか気に入ってしまいました。特にトップに貼った写真とか、ほぼJPEGで撮ったままで特にガリガリに現像したわけではありません。

 こうなると、標準ズーム選びはますます混迷を極めてきます。古いレンズ(と言ってもAF時代)を見直しました。これはこれで使えそうですし、やはりしばらくはこのままで良いかな、と思えてきました。


 こういう場合は大抵ろくでもないことをやってしまいがちになるわけでして...
http://www.flickr.com/photos/48787294@N08/26285615563
 それについてはまた次回にでも書きます(A^^;