酔人日月抄

東京下町に暮らす写真とPENTAXとスキーと時代小説とお酒とプジョーを愛するある男の日常

GWの連休はMac/iPad/iPhoneでテレビを見よう(改善版)

 昨年末にMac用のTVチューナーを導入してみたのですが、当初は快適に使えていたものの、その後次第に問題が出てくるようになりました。色々試行錯誤しながら改善を図ってみたのですが、その結果結局のところ、Mac用のチューナーボックス自体を諦めて別の方法をとるのが一番という結論に達した、と言うお話です。

ピクセラ マルチOS対応テレビチューナー PIX-BR310L

ピクセラ マルチOS対応テレビチューナー PIX-BR310L

 新たに導入したTVチューナーはピクセラのPIX-BR310Lという製品で、パソコンからタブレット、スマホ、ゲームコンソールまで多くの機器に対応した、ネットワーク配信型の製品です。特定のOSに依存せず独立して動作します。

改善前のおさらい

 まずはこれまでのおさらい。昨年末に導入したのは同じくピクセラ製のMac用テレビチューナー、PIX-DT195という製品です。

 これはMacにUSB接続するタイプの製品で、録画等はMacに接続されたドライブに記録されます。視聴はもちろん録画時および再生時などもMacが動作している必要があります(予約録画時はスリープ中でも自動でレジュームします)。
 iMacを母艦にしてWi-Fi経由でiPadやiPhoneに映像を配信し、テレビ視聴することも出来るということで、機能的には完璧な製品だと思っていました。

 しかし導入後しばらく使っているうちに、iMacがスリープから復帰した後に非常に高い頻度でチューナーを見失うという現象が発生するようになりました。この場合USBケーブルを一度繋ぎ直さないと復帰しません。いくら据え置きのデスクトップ機とは言え、24時間電源入れっぱなしと言うわけにはいかないし、そもそもこれでは予約録画が出来ません。

 念のためiMacをクリーンインストールしてみたのですが、スリープ復帰後にチューナを見失う現象は変わりませんでした。今年に入ってから何度か行われたOS X 10.11のマイナーアップデートによって、なにかUSBまわりの動作が変わってしまったのかと推測しているのですが、実際のところはよく分かりません。少なくとも私の環境では打つ手なしである上、今後もOSアップデートは避けられないことなどを考え、Macの環境に深く依存するこの製品は諦めることにしました。

【2016年7月 追記】
 スリープからの復帰時にチューナーを見失う問題はOS X El Capitanとドライバーの互換性問題だったようで、ピクセラからSTASION TVのアップデートが配布されています。


PIX-BR310Lとは?

 そこで何か他に良い製品はないかと、探してみたところで発見したのがこれです。パソコンに依存せずスタンドアロンで動作するネットワーク配信型のTVチューナーです。そのためあらゆる機器で視聴が可能となっています。この手の製品ではnasneが有名ですが、コンセプト的にはほとんど同じと思います。


 デュアルチューナーで裏録画可能なPIX-BR310Wという姉妹製品もありますが、そこまでは必要ないのでシンプルで安いシングルチューナー版にしておきました。

 どんな製品なのかは、Youtubeに上がっている公式動画が詳しいので、今回は自分で写真は撮らずに公式動画だけ貼っておきます。

 公式の開封の儀です。内容はチューナー本体、ACアダプタ、LANケーブル、B-CASカードです。チューナーは3波対応ですが、コネクタは1つなのでPIX-DT195と同様に、混合器で地上波とBS/CSアンテナ線を1本にまとめておく必要があります。

 セットアップは簡単で、アンテナ線を繋ぎLANに接続し、電源を入れるだけ。初期設定はクライアントとなるパソコンやiPad/iPhoneから専用アプリで行います。


 こちらの動画は製品紹介ビデオですが、なぜか外出先でテレビが見られる、予約が出来ることしか言ってません。その前にもちろん家庭内で見るというのが一番基本的な使い方です。

構成図

 家庭内LANで何が出来るのかを分かりやすくするために、我が家のネットワーク図を描いてみました。ぐちゃぐちゃですね...。

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 いくつか端折っていますが要するにこういうことになります。プリンターとか電話とかテレビ配信には関係ないものも入ってますが、無視してください。

 PIX-BR310Lは有線LANのHUB経由でルーターに接続し、おなじルーターにぶら下がる家庭内のネットワーク機器(Mac, iPad, iPhone)にテレビ配信が可能です。それぞれの機器には専用アプリを入れるだけ。LANへの接続は有線なので面倒なネットワーク関係の設定は一切ありません。まさにプラグインするだけです。

 録画用のHDDはMacなどのクライアント機器とは別個に、PIX-BR310LにUSBで直接接続します。対応HDDは上限2TBとということで、私の場合、死蔵していたWD Mybook Studioの内蔵ドライブを2TBに入れ替えて(改造行為なので自己責任です!)それを接続しました。問題なく使えています。ドライブのフォーマットもクライアントアプリから行うので事前にやっておくことはありません。

 接続するHDD次第とは思いますが、自動スリープの機能があればTVチューナー使用中はHDDも電源がON、使用してないときは一定時間経過後にスリープという運用が可能です。

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 ちなみに以前はこうなっていました。PIX-DT195はiMacに接続されているので、テレビ配信に際してはiMacが母艦になります。これでもちゃんと動けば問題ないのですが、やはりUSBやらパワーマネージメントやら複雑な要素がからみ、相性問題が避けられません。そこだけが唯一にして致命的な欠点です。

Mac用のアプリは有償

 クライアントとなる機器はOSを問わない、と言いましたが、実際のところWindows、iOS、Android(Kindle Fire含む)、Apple TV、XBox One用のアプリ(Station TV)は無償で配布されているのですが、なぜかOS X版のStation TVのみが別売り有償となっています。


 お値段は3,000円弱なので、Macで使用する場合はコスト見積もりにこの分を加算しておく必要があります。

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 これらのクライアントアプリはPIX-DT195とほとんど同じで、出来ることやUIなども変わりません。ネットワーク経由だからといって起動やチャンネル変更が遅いという感じもありません。これはiOSでも同様です。

 ただし注意点としては、OS X版のStation TVはQuick Time Playerと相性が悪く、Quick Timeのサービスが裏で走っているとなぜか起動できなくなります。なので動画ファイルの関連づけは全てVLC Playerに変更しました。iTunesなどは同時に使用しても問題ないようです。

外出先から視聴する

 PIX-BR310Lの目玉機能の一つとして、外出先でのテレビ視聴、予約操作が可能という点があります。そのためにはiOS用のStation TVに拡張機能を付加する必要があります。これは有償で追加で360円かかります。
 私自身はあまり外出先でテレビを見たくなることはないのですが、ものは試しとやってみることにしました。

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 iPhoneにインストールしたワイヤレスTVアプリから拡張機能を購入したら、設定の「端末設定」と「接続設定」でリモート視聴を有効にします。「接続設定」で「自動」かつ「UPnP」を選んでおけば、面倒なルーターのポート設定などを自力でやる必要はありません。

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 拡張機能の設定が完了すると、アプリ起動時にどこから接続しているのかを確認する画面が開くようになります。自宅にいて家庭内Wi-Fiにぶら下がっているなら「自宅」を選べば今まで通りですし、出先からなら「外出先」を選べばOK。その際テレビを視聴するのか、番組表から予約操作をするのかを選べます。

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 試しにLTE回線で繋いでみました。起動するまではそれなりに待たされます。そして最低画質を選んでいるのでそれなりの画質ですが、ワンセグよりは良いかも。いずれにしてもLTE回線ではパケットを消費するので、気軽に出先でテレビを見るわけにはいかないでしょう。最悪でも公衆Wi-Fiがあるところでないと。

 海外など長期の旅行中などにいつも楽しみに見ている番組を見る、みたいな用途はあるかもしれません。まぁ、試してみただけで私は使わないと思います(^^; あるいは「あの番組録画したい!」ということは、もしかしたらあるかも。

まとめ

 ということで、MacとiPadとiPhoneによるテレビ視聴環境をさらに改善してみました。OSに依存せずパソコンとの相性も気にしなくて良いネットワーク配信型のチューナーの便利さが今更わかりました。みんなnasneであれこれやってたのはこういうことだったんだな、と。

 Macからの視聴がメインであれば、今のところこれが一番簡単で安定したテレビ視聴環境になると思います。