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酔人日月抄

東京下町に暮らす写真とPENTAXとスキーと時代小説とお酒とプジョーを愛するある男の日常

Xシリーズ真の第二世代の登場:FUJIFILM X-Pro2を触ってみる

 富士フイルムからXマウントのカメラが登場したのは今から約4年前。最初の機種はフラッグシップのX-Pro1でした。その後Xシリーズは多くの機種が登場する中、X-Pro1はフラッグシップであるが故にモデルチェンジすることなくずっと現役できましたが、今年になってようやくフルモデルチェンジしたX-Pro2が登場することになりました。当初はCP+前に発売されるとアナウンスされたものの、諸般の事情から延期されてしまい、今月に入ってようやく発売されたばかり。

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 正真正銘の最新型ですが、早速みんぽすさんから貸して頂けることになりました。


このレビューで使用されている商品はWillVii株式会社が運営するレビューサイト「みんぽす」 が無償で貸与しています。本レビュー掲載は無報酬です。また、WillViiは掲載内容に一切関与していません。(本情報開示と事実誤認時の修正を除く)レビュー商品無償貸し出しサービス 「モノフェローズ」に関する詳細はこちら
(WillVii株式会社みんぽす運営事務局)


外観

 まずは届いた箱を開封し、X-Pro2の姿をじっくり眺めてみたいと思います。
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 さすがフラッグシップ。箱も凝っています。黒基調はXマウント共通のデザインですが、中箱を引っ張り出すと「X」のロゴが登場します。紙質も含めてかなりデザインされています。

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 早速ですがX-Pro2のボディを見てみましょう。ぱっと見の基本的なデザインはX-Pro 1から大きく変わっていないように見えます。モデルチェンジを経てもなお、大きく外観を変えないというのはリコーGRなどに例がありますが、X-Proシリーズも同じようなコンセプトなのでしょう。このデザインと操作系こそがXシリーズの基礎であるという、強い自信と信念を感じます。

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 マウント部からセンサーを眺めてみます。センサーサイズは従来通りAPS-Cですが、富士フイルム独自のカラーフィルター配列を持つCMOSセンサーはX-Trans CMOS IIIとなり、画素数が2430万画素へと大幅に増えました。他社も含めてAPS-Cサイズではほぼ最大画素に並んだことになります。

 よく見るとセンサーの中央部には反射の具合が異なっていますが、恐らくここは像面位相差センサーが組み込まれているエリアだと思われます。像面位相差センサーは169ポイントとなり、画面内のカバーエリアも大幅に広がりました。

操作系

 次に操作系をざっと見ていきます。見た目はX-Pro1とそっくりと言うことですが、ボタン配置や機能割り付けなどなど、細かい部分は大幅に変更されています。
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 右側の軍艦部にはダイヤル類が集中しています。X-Pro1をはじめ他のXマウント機と比べると、シャッターダイヤルも露出補正ダイヤルも一回り大きくなったように感じます。シャッターダイヤルは感度設定ダイヤルも兼ねていて、ダイヤル外周部を上に持ち上げながら回すと、覗き窓の中の感度目盛りが回転します。この操作系は昔のフィルム一眼レフなどにありましたよね? ただしここが重要なのですが、これは単なる懐古趣味ではなく、操作性をちゃんと考えて取り入れられていると思います。

 シャッターボタンは機械式のレリーズケーブルが取り付けられるようになっています。今時珍しいですね、これ。

 あと、これはX-Pro1の時代からありましたが、いわゆる前後ダイヤルももちろんあります。ただし記憶の中のX-Pro1と比べると、かなりしっかりしたクリック感のあるダイヤルに改善されているように思います。

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 操作性の一番のポイントは、このフォーカスレバー。小さなスティック状のレバーですが、これがAFポイントの選択専用となっています。写真で見るだけだと「ふ〜ん」という感じなのですが、実際触ってみるとこれがとても良く出来ています。画面全体に広がったAFポイントを素早く確実に選択するのに、こんなに優れた操作系は他にはないと思います。

 ボディ側に押し込むスイッチも兼ねており、そうすることで一発でセンターに戻すことも出来ます。

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 ファインダー接眼窓。X-Pro1では光学系が複雑になりすぎると言う理由で見送られた視度調節がちゃんと付いています。比べてないので分かりませんが、そのわりにはそれほど後に出っ張ってしまった感じもしません。やれば出来るじゃないか!

 ちなみにファインダーは光学+EVFのアドバンスド・ハイブリッド・マルチビュー・ファインダーです。光学ファインダーとEVFの良いとこ取りというか、両方乗せてしまった贅沢なファインダーです。これについては後述します。

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 ファインダーの切り替えは従来通り、ボディ右前面にあるレバーで行います。レバーの真ん中はファンクションボタンになっていて、機能割り付けがカスタマイズ可能。

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 ボディ構造で一番大きく変わったのはカードスロットではないかと思います。デュアルスロットになっただけでなく、多くの一眼レフやミラーレス機同様に、右手クリップ側面に移りました。X-Pro1のカードスロットはボディ底面の電池室脇でした。三脚使用時に干渉しやすい上に、まるでコンパクトカメラのようなスロット配置は気分的に興醒めしたことが印象に残っています。フラッグシップですから、気分的な面は重要です。

 ちなみに、このスロットカバーにゴム製のパッキンが付いてることから分かるように、X-Pro2は最新の上級機として当然の如く防塵防滴構造となっています。

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 電池は1200mAhのNP-W126というタイプで、X-Pro1から変わっていません。というか、Xマウント機は全てこの電池で統一されています。電池に関しては徹底して互換性を保っています。

 なお電池の持ちに関してはカタログ上、EVF使用時で250枚、OVF使用時は350枚となっています。予備電池は必須と考えた方がよさそう。いかにも電気食いそうなミラーレス機ですから仕方ありません。この際電池を第二世代にしても良かったんじゃないのかな?と思ってしまいます。

アドバンスド・ハイブリッド・マルチビューファインダー

 X-Pro2がフラッグシップであるが由縁のファインダーを少しだけ見てみましょう。

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 光学ファインダーはこんな感じです。ブライトフレームと撮影情報などは液晶を使っているので非常にクリアで明るいです。シャッターを半押ししてピントを合わせると、フレームはパララックス補正がかかります。またこの写真では表示されていませんが、AFポイント選択時には位相差検出可能な範囲を示す枠も表示されます。

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 ファインダー切り替えレバーをレンズ側に倒すと、光学ファインダー上にEVF小窓を同時表示する「エレクトロニックレンジファインダー」というモードになり、EVF表示が右下に小さくオーバーレイされます。OVFでありながらピントの状態やホワイトバランスなどを確認することが出来る、という触れ込みですが、私の印象ではEVF表示が小さすぎて実用的なのかどうか、やや疑問に感じます。同じレバーでEVFに一瞬で切り替えられるのだから、そっちの方が良いかな?と。

 なお、EVF部の倍率なども変更できるようですが、操作の方法がまだ分かっていないので、追々確かめていきたいと思います。

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 そしてEVFにした状態。写真では分かりにくいですが、EVFとしては良く出来ています。

 OVFにしてもEVFにしても情報も必要にして十分、かつ画面を埋め尽くすほど多すぎもせず、上手くまとまっていると思いますが、露出補正の表示バーだけがやけに小さいのはどうしたことでしょう。端っこですしとても見にくいのですが。ダイヤル式は操作しやすい反面、意図に反して勝手に回ってしまう場合もあるので、もう少し見やすいほうがいいと思います。

 あと、アイポイントがかなり短く感じます。視野全体を見るには眼鏡だと苦労しました。

 なお、私は心情的に光学ファインダー好きなのですが、こうなると実用上はEVFで使ってしまうだろうな... という気がしています。いえ、でも雰囲気を味わうにはOVFで敢えて撮るというほうが楽しめるはず。でもピントが見えないのは不安...。そういう悩みというか楽しみもOVFとEVFがワンタッチで切り替えられるX-Proならではと言えます。

XF35mm F2 R WR

 X-Pro2にはレンズキットは用意されておらず、ボディのみで販売されています。ボディだけでは写真は撮れませんのでレンズも貸してもらいました。

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 Xマウント最新の一本、XF35mmF2です。最新のレンズとは思えないほどコンパクトな筐体。その代わりF値は2に抑えられている... というべきか、むしろこのサイズでも開放F値は2を保っていると言うべきか。

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 X-Pro2に取り付けるとこんな感じ。このレンズ、どちらかと言うとX-T10向けに作られたレンズだと思っていたのですが、本当はX-Pro2向けなのではないかと思うくらいよく似合います。大きさのバランスが合わないかと思ったらそんなことありません。完璧な組み合わせです。

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 鏡胴は金属製で高級感があります。絞りリングも大きく自然に手が行く位置にあって、クリック感も絶妙。Xマウントの単焦点レンズは、当初「AF速度を犠牲にしてでも画質のために全群繰り出しに拘っている」みたいな話がありましたが、このレンズは今時の設計らしくインナーフォーカスになっています。そのおかげかAF動作もスムーズで高速、かつ静かです。うん、これでいいんじゃないの?って思いますが。

ちょっとだけお詫び

 ところで、なんかここまで全体的に埃だらけでスミマセン。どうもボディ表面の仕上げの関係か、普通は気にならないくらいの細かい埃がやたらに写ってしまうんですよね。これでも相当気を使ってブロアで吹いたのですが... いつも通り、クリックするとFlickrに飛んで拡大できますが、必要ないと思うしお勧めしません。サムネイルのままご覧ください(A^^;

とりあえず一枚だけ

 早速持ち出して写真を撮ってみたのですが、長くなってしまったので「とりあえず撮ってみた」エントリーはまた次回にしたいと思います。とりあえず一枚だけ...

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 まぁこの季節は桜ですよね。これはソメイヨシノではなく別の種類の桜。山桜でもオオシマザクラでもなく、花が小型で色が薄くて背の高い木です。毎年ソメイヨシノよりも1週間くらい早めに満開になる木です。

 ということで、今年の桜はこのX-Pro2で撮っていこうと思います。

FUJIFILM ミラーレス一眼 X-Pro2 ボディ X-Pro2

FUJIFILM ミラーレス一眼 X-Pro2 ボディ X-Pro2

FUJIFILM 単焦点標準レンズ XF35mmF2R WR B ブラック

FUJIFILM 単焦点標準レンズ XF35mmF2R WR B ブラック

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