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酔人日月抄

東京下町に暮らす写真とPENTAXとスキーと時代小説とお酒とプジョーを愛するある男の日常

15年の時を超えてPENTAX K-1 ついに姿を現す

カメラ PENTAX K-1

 Kマウントのフルサイズ一眼レフが昨日の2月18日にとうとう正式に発表されました。製品名は「K-1」。お値段は約25万円ほどで、発売日は4月下旬となっています。

 1年前のCP+2015で突如モックがに出品され、秋の発売予定が春に延期され、その秋にはティーザーサイトが公開され、そして北米のショーで実物が登場したり(これは恐らくアクシデントとだったと思われます)しつつ、先週末からはかなり確度の高いリーク情報が流れていました。

 なので待ちに待った正式発表でありながら、正直なところ「なにこれすごい!」という新鮮味や驚きや興奮はだいぶ薄らいでいる一方、「本当に出るんだなぁ...」という感慨深さのほうはより増しています。

どんな製品?

 さて製品のスペック等詳細については、改めて取り上げたりまとめたりはしません。その代わりリンクを張っておきたいと思います。

 まずは公式サイト。なんといっても一番正確で細かい情報が載っています。

 ポイントをうまくまとめた記事はこちら。その辺はやはりデジカメWatchですね。

 そして、八百富写真機店のブログには、特に知りたい情報が実機写真とともにまとめられています。(↓Embedできなかったのでテキストリンクで)

 これらの記事は既存Kマウントユーザーが本当に知りたいことを細かいところまで網羅していて、K-1がどんなカメラなのか手に取るようにわかってしまう気がします。

一言インプレッション

 で、今のところ上記のサイトを見て回っただけですが、各注目機能に関して私なりの感想というか注目点を一言ずつまとめておきたいと思います。

  • 外観については正直なところ個人の好みとしては「すごく格好良い」とは思っていませんが、フルサイズ機としてはとてもコンパクトで、ちょっとボテッとしてるけど、線がシャープな印象でまぁまぁかな?と思います。
  • ファインダーはきっとこれで良いのだと思います。倍率とアイポイントの長さのバランスは絶妙です。ボケがよく見えるなら暗くてもかまいません。でも液晶で変な色つきしてたらイヤですね。
  • AFは微妙にスペックアップした新センサーで、ちゃんとフルサイズに合わせた配置に直してあるだけで十分です。欲を言えばF8対応で150-450mm+1.4xテレコンという夢が広がって嬉しかったのですが。
  • 手ブレ補正は「よくやった!」と、上から目線で褒めたいところ。センサー重くなってるのに5軸5段へパワーアップ。SR機構を使った他の付加機能もフルサポートで全部入りです。
  • 手持ちリアレゾが出来るとか出来ないとか噂が飛び交っていますが、36Mピクセルのリアルレゾリューションというだけで、すごいと思います。どんな映像になることやら。
  • 連写速度が4.4コマ/秒しかないそうですが、それで確実にAFが追いつくなら何とかなります。K-3のAFが事実上追従しない8コマ/secより実用性あると思います。
  • フレキシブルチルト液晶はなんだか凝ったリンク機構がメカ好きの心をくすぐりそうです。これでちゃんと防塵防滴性を確保してるというのだからすごいです。実用性は... わかりません。私自身あまり可動液晶は好きじゃないですが、ライブビューで便利なのは確かですよね。
  • 右肩に増えたダイヤル二つが実現する新操作系もなかなか良さそう。従来どおりのカスタマイズ機能と合わせて、絞り優先時に後ダイヤルで絞り、前ダイヤルで露出補正、新ダイヤルでISO変更とか出来たら(出来ますよね?きっと)最強かも。
  • PENTAX機にはJPEG限定の拡張感度という考え方が元々ないのですが、最高感度がISO 204800まで到達したのはすごいです。ISO204800が従来のK-3系のISO51200相当だと仮定したら、ISO6400あたりはちょっとノイジーかな?程度で使えたりするのでしょうか。K-x/K-5の衝撃を再び!と期待しています。
  • LED照明があちこちについたようですが... 好きですね、ヒカリ物(^^;

 世間をあっと驚かす世界初の新機能は結果的にほとんどありませんが、逆に飛び道具に頼らず、しかし独創的なアイディアが詰まっていて、堅実でまじめに作られているカメラだと思います。

 実物見るといろいろと印象は変わるかもしれません。楽しみにでもあり不安でもありますね。

肝心のレンズ

 K-1と同時にフルサイズ対応のレンズが2本、新たに同時発表されました。それも含めてK-1を取り巻くレンズ事情について再度確認しておきましょう。

HD PENTAX-D FA 28-105mmF3.5-5.6ED DC WR:New!

 てっきりK-1用の標準ズームはすでに先行発売されていた「HD PENTAX-D FA 24-70mmF2.8ED SDM WR」だと思っていたら、もう一本用意されていました。

  

 F3.5-5.6と暗い代わりにズームレンジが広く、小型の標準ズーム。スペック的にはなにも惹かれるところがないですが、HD-DA16-85mmより小さいというこのサイズには惹かれるものがあります。

HD PENTAX-D FA 15-30mmF2.8ED SDM WR:New!

 待望のワイドズーム、しかもF2.8。「HD PENTAX-D FA 24-70mmF2.8ED SDM WR」と同様にタムロンと関わりがあると思われますが、発表されたMTFがタムロンのそれと違っているとか、SPコーティングが追加されているとか、これまたいろいろ憶測を呼んでいます。そのあたりはまぁどっちでも良いです(いや、お値段が猛烈に高いのはどうでもよくありませんが)。

 ワイドズームは以前から欲しい欲しいとずっと思っていて、買えずにいたものです。なので素直にこれ欲しいです。フルサイズとともに超広角デビューを果たしてみたいです。

HD PENTAX-D FA 24-70mmF2.8ED SDM WR:発売済み

 すでに発売済みの大口径標準ズーム。どうもこのレンズの立ち居地が良くわからなくなってきました。

PENTAX ズームレンズ HD PENTAX-D FA24-70mm F2.8ED SDM WR 21310

 いまさら気づいたのですが、このレンズってSPコーティングされてないんですね。同じタムロン系のレンズとしても、何か背景事情が違っているようです。K-1が延期されたのにこのレンズだけ発売されちゃったことも含めて。なんか、単なる中継ぎ製品なんじゃないか?的な気がしてきました。

HD PENTAX-D FA 150-450mmF4.5-5.6ED DC AW:発売済み&購入済み

 昨年夏前に発売された超望遠ズーム。

 フルサイズでテレ端450mmというのはAPS-Cでいうと300mm相当となるわけで、望遠ズームを積極的に使うカメラではないような気がしますが、もう持ってるんで仕方ありません(^^;

 これ良いレンズですよ。ぜひK-1で使ってみたいです。

HD PENTAX-D FA★70-200mmF2.8ED DC AW:未発売

 ところでこのレンズはどうなったんですかねぇ。 発表から1年を経過したのですが、発売延期を繰り返し今のところ4月発売とアナウンスされています。

 15-30mm、24-70mmと合わせていわゆる大三元を構成する(前の2本は★レンズじゃないという点はさておき)重要な一本なのですが。とりあえず今回は何もアナウンスがありませんでした。

 再延期されずK-1と同時発売されることを願いたいと思います。

【2016年2月23日追記】
 発売日が決定しました。最後は一ヶ月早まって3月18日だそうです。

DAレンズのフルサイズ対応度

 K-1発表直後にデジカメInfoに面白い記事が出ていました。


 これがメーカー公式情報であるというソースが見つけられなかったのですが、内容的にはリーズナブルです。

 ティーザーサイトに作例として登場したDA★55mmF1.4は「絞れば使える」という微妙な位置づけです。これは実際に使ってみるしかありません。

 一方で、DA★300mmF4などは、完全にフルサイズのイメージサークルを持ってるとされています(これは日本語の製品ページにも明記されています)。古い設計を踏襲したレンズでしたが、画素ピッチの小さいK-3などで使っても、すばらしい性能を持ったレンズでした。手放してしまったのはもったいなかったかな?とやや後悔しています。

で、買うの?

 はい、買います!

 もちろんK-1ボディは買います。レンズも思い切って15-30mmは買うことにしました。既に発注済みです。
 標準ズームは... 悩んでいます。標準域はFA Limitedがあれば要らないかな? と。この辺はもう少し考えます。

 なお、K-1発売と同時にいろいろキャンペーンも行われるそうです。
http://k-1cp.jp/
 ストラップはボディを買えばもらえるということで問題なし。

 購入宣言特典についても既に済み(ちなみに購入宣言はTwitterではなくFacebookで行いました)

 目玉はレンズ購入特典です。対象レンズを買うとフラッシュかバッテリーグリップがもらえるとか。これはお得! すでに購入済みでもOKということなので、私はDFA150-450mmを購入済みなのでどちらかは必ずもらえるってことですね。

 ちなみにこのキャンペーンはボディ+レンズ1組で1口であって、DFA15-30mmも買ったらフラッシュももらえるっことはないですよね? とすれば、フラッシュよりバッテリーグリップをもらおうかと思います。

 ということで、発売は4月末! 「予想を上回るなんとかかんとか...」とか言い出さないようにお願いしたいと思います。

おまけ:15年の時を超えて...

 さて、本エントリーのタイトルについてですが、実はK-1という名前のフルサイズデジタル一眼レフカメラは、15年前に一度発表されています。

 前年に登場したニコンD1はAPS-Cサイズの266万画素というCCDを積んで65万円というお値段でした。そこに試作品としてフォトキナに現れたPENTAX K-1はフルサイズの600万画素CCDを搭載していました。残念ながらこのK-1は製品化されることはありませんでした。

IMGP4298.jpg
 ささやかな自慢ですが、私はこの幻のK-1の実物に触れたことがあります。この写真はそのとき撮ったもの。残念ながら不動状態(壊れていたわけではなく電池が入れられていませんでした)でしたが。

 ということで、後継機の型番はどうするのか?なんてことは関係ありません。PENTAXブランドのフルサイズ一眼レフ初号機が「K-1」を名乗るのは必然なのです。15年前から決まっていたのですから。