酔人日月抄

東京下町に暮らす写真とPENTAXとスキーと時代小説とお酒とプジョーを愛するある男の日常

上野東照宮とぼたん苑をFA Limitedで撮る

 新しいレンズを手にすると、写真撮るのがいっそう楽しくなりますよね。先の週末、東京地方は土曜日夜から雪、日曜日は晴れという天気予報。日曜日は絶好の写真日より、FA43mmF1.9を試してみるチャンスとばかりに、カメラを持って出かけてきました。
 目指すは上野公園。今回の目的地は動物園ではなくて東照宮です。その脇にぼたん苑があって、この時期は雪が恋された冬ぼたんが見頃を迎えています。

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 と言っても... 土曜夜の雪の予報は外れ、ほとんど雪は降らずじまい。雪景色の当ては外れましたが、気持ちのいい真冬の青空の一日でした。

 最近は手放せなくなっている万能の標準ズームHA DA16-85mmを敢えて外し、今回はFA Limited のみ3本の単焦点だけ持っていきました。基本的にはFA43mmを使っています。

ぼたん苑

 東照宮の参道脇にあるぼたん苑。入場は有料です。牡丹は基本的には春に咲くものですが、真冬の時期に咲く花もあって寒牡丹と呼ばれています。この東照宮では丁寧に育てられた寒牡丹が200株も咲いており、雪囲いされた姿がとても綺麗です。

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 牡丹って面白いですね。比較的小さな株なのにこんな大輪の花が咲くのですから。しかも色とりどり。詳しいことは全く分かりませんが、素人でもどれ一つとして同じ花があるようには見えません。写真に撮るにもハイキーが似合ったりローキーが似合ったり。

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 ぼたん苑からも旧寛永寺五重塔の上の方はよく見えます。視界を遮る枯れ木は桜のようです。春は桜の花で五重塔は見えなくなるかも。桜の季節は上野公園は避けてしまいがちですが、一度見に来てみたいところです。

 ちなみにこの五重塔は寛永年間に建てられた二代目がそのまま現存しています。都内では珍しく、大火も震災も戦災もくぐり抜けたんですね。なにげにすごい建物ですが歴史のいろいろな荒波に飲まれ、現在は寛永寺の管理外となり、上野動物園の敷地内にぽつんと建っています。内部に安置されていた仏像も博物館に移設されているとか。「"旧"寛永寺五重塔」と呼ばれるのはそういう所以があるようです。

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 ところどころに休憩コーナーがあります。そこでこの風景を発見しました。牡丹と和傘と蝋梅と五重塔です。欲張りすぎました。それに、こういう場合適正な絞りが分かりません(A^^;

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 素人が一見するとバラみたいに見えるこれも牡丹。まだ開きかけなのでしょうか。

 これが実は今年の目玉だそうです。「島の司」という品種で牡丹の原種だそうです。約350年前からこのままの姿で残っているものだとか。しかも本来は春に咲くものだそうですが、今冬の気候不順で早くも開き始めてしまったそうです。

FA Limited 撮り比べ

 いきなりですが、ここでせっかく揃ったFA Limitedで同じ被写体をなるべく同じ設定で撮影してみることにしました。といっても三脚は使ってないので極寒夷狄なものです。

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 上から31mm、43mm、77mmです。いずれもF2.0に設定しました。

 画角変化はちょうど大中小という感じです。開放に近い絞りですが中心部の解像感は悪くありません。背景はごちゃごちゃしてますがボケも自然。子細に見るとフリンジがありますが、こういうシーンだと補正しなくても気にならない程度です。

 全体的にこうしてみると私的にはやはり31mmが一番好きかも。ただ難しいんですよね、このレンズ。癖も一番強い気がします。ずぼらに撮るとまったくちゃんと写りません。一方、77mmはAPS-Cで使うと立派な望遠レンズなので万能ではありませんが、何でも切り取りやすくて何でもそこそこ絵に仕上げてしまう使いやすさがあります。ボケの滑らかさは随一ですし。ただ、私の腕の問題ですがこのレンズを使うと何を撮っても同じようにしか撮れません。

 さて、FA43mmは画角的にはその中間にあって、両レンズの良いとこ取りになると良いのですが。

気の早い梅

 ぼたん苑にはほんのわずかですが梅の木もありました。まだ1月ですがやはり暖冬傾向と言うことで、例年より早めに開花しているようです。

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 まずは蝋梅。あまり「綺麗」という印象はなく、写真に撮るのも難しい鼻だと思っていましたが、開花したばかりで元気なのか、とても鮮やかな黄色が印象的でした。香りが特徴でもありますが、寒すぎて鼻が麻痺してたのかあまり感じませんでした。

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 こちらの八重の梅はもう五分咲きか?という勢い。スキーヤーとしてはもうちょっと冬でいて欲しいのですが(A^^;

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 青空にも映えます。

東照宮

 ぼたん苑をあとにして、せっかくなので東照宮にお参りしてきました。2年ほど前に訪れた時は唐門の外で引き返したのですが、今回は中まで入りました。

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 日光の東照宮と同じく、各大名から寄贈された灯籠が並んでいます。この一角は青銅製の燈籠が集められています。

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 唐門の外から眺めても金ピカ!

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 中に入ってみると拝殿はもっと金ピカ! 残念ながら拝殿は閉じられていて建物の中は見ることができません。

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 ゾウとかバクはいませんが、門の装飾も極彩色でいかにも東照宮です。

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 その一方でこちらは風雨にさらされたかなりの年季を感じます。でもよく見ると塗料のあとがあるので、これも本来は極彩色だったのかも。

 お参りしていたら、なんだか久しぶりに日光へ行きたくなってきました。

 上野東照宮とぼたん苑を訪れたのは2回目ですが、ここは良いところです、上野公園は広大で他にも色々ありますし、動物園や不忍池も含めれば、カメラを持って散歩していておよそ飽きることがなさそう。動物園はたまに来るし、不忍池も毎夏来ていますが、桜や紅葉の時期にも訪れてみたいところです。

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 雪の予報は外れてしまいましたが、先週の月曜日に降った雪がまだ残っていました。

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 さて、肝心のFA43mm F1.9Limitedですがまだよく分かりません。FA Limitedは1回使ったくらいでその良さや欠点がすぐに分かる(少なくとも私には)ようなレンズではないと思います。

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 FA31mmやFA77mmのときがそうだったのですが、手にしてすぐはその独特の味わいに感動したものの、使い込んでいくうちにアラが見えてきたものですが、このFA43mmのファーストインプレッションは「FA Limitedとは思えない優等生」と感じています。寄っても引いても、多少の逆光でもものともせず抜けがよく、最近のレンズと違ってカチカチすぎず、かといって収差だらけでボヤボヤではなく、コントラストもしっかりしていて、開けても絞っても実にソツなく写るような感じ。

 こう書くと夢の万能レンズのようですが、今のところそれらしい欠点は見つけていません。まぁそのうち見えてくるのかもしれませんが、とにもかくにも「優等生レンズ」と感じているのは、私が単焦点レンズというか、FA Limitedにある程度慣れてきたためか、あるいはK-3 IIのおかげなのかもしれません。


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