酔人日月抄

東京下町に暮らす写真とPENTAXとスキーと時代小説とお酒とプジョーを愛するある男の日常

魚眼レンズの歪曲補正アプリ「uonome」を試してみる

 昨年末にちょっと面白そうなアプリを見つけました。というのは、魚眼レンズで撮影した写真の歪曲を補正し、普通のレンズで撮影したかのような写真に変換するためのアプリで、その名も「uonome」と言います。GitHubで公開されており、無償で利用することが出来ます。

スクリーンショット 2016-01-10 14.27.52
 そういえば魚眼レンズを持ってたな、と思い出し、単純にこれは面白そう!ということで試してみました。魚眼レンズの歪曲は表現手法の一つでありわざわざそれを補正する意味はあるのか?などと堅いことは、とりあえずここでは考えません。

 ダウンロード先や使い方の詳細をはじめ、開発コンセプトや注意事項などは、作成者である からあげ (id:karaage) さんのブログをご参照ください。変換原理についても書いてあります。

 ということで、魚眼の歪曲補正に特化した非常にシンプルなアプリとなっているようです。さっそくダウンロードしてみました。私はMacユーザーなので当然Mac版です。javaが必要と言うことですが、未インストールなのでjava入りのパッケージを使用しました。

 なお、ダウンロードしたそのままでは起動しなかった(パッケージが壊れてるから云々のメッセージが出て強制削除される)のですが、ふと思い出して「システム環境設定>セキュリティとプライバシー」 から「ダウンロードしたアプリの実行許可」を「すべてのアプリケーションを許可」に変更したら動きました。これは最初の一回だけでOKで、その後はこのセキュリティ設定は元に戻しておいたほうが良いです。

※追記
 あるいは、Controlキーを押しながらクリック(もしくは右クリック)して表示されるメニューから「開く」を選択すると、開発元が未確認のアプリも起動できます。一時的とは言えセキュリティ設定を緩めるよりは、こちらの方法のほうが良いかもしれません。

使ってみる

 さっそく使ってみましょう。
スクリーンショット 2016-01-09 14.53.22
 起動するとこういうウィンドウが開きます。左側に調整パラメータが並んでいます。「LOAD SOURCE FILE」から魚眼レンズで撮った写真を読み込みましょう。

スクリーンショット 2016-01-09 14.54.41
 読み込みに成功するとこうなります。魚眼の補正は自動ではありません。手動でパラメータを調整し、プレビューを見ながらいいところを探っていきます。

スクリーンショット 2016-01-09 14.59.37
 メインとなる調整パラメータは「RAD_FISH_VAL」と「DIST_FISH_VAL」の二つです。左上のサムネイルはオリジナルのまま、メインのプレビューがパラメータ変更に応じてリアルタイムに変わっていきます。

 が、この処理は結構重たいです。iMac 5K Late 2014の特盛りでもヌルヌルとはいかず、カクカクとなります。マシンパワーがそこそこないと厳しいかも。

 最適値かどうか分かりませんが、見た目に大体良くなったところで「NORMAL FISHEYE CONV」を選び、また画素の補間方法を選択して変換画像を「SAVE IMAGE」にて保存します。補間方法は3種類選べますが、画質優先ということで「BICUBIC」を選択します。

結果

 変換前と変換後の比較です。

K3II8139.jpg
 まずはこちらが変換前の画像。レンズはPENTAXのDA FISHEYE 10-17mmズームを使用して撮ったもの。ワイド端なので対角線180度の完全なる魚眼画像です。中心付近の東京スカイツリーは一見まっすぐですが、画面下の地面はグニャッと凹を描いています。これはこれで面白いと思って撮ったのですが、人工物を撮るときはやはり線は真っ直ぐ写ってくれたらな、思うこともしばしばあります。

 というこで「uonome」でこの画像を補正してみましょう。

K3II8139_uonome
 これが補正後。RAD_FISH_VAL=0.6、DIST_FISH_VAL=0.30で変換したもの。強力な樽型を補正したため、画像の縁が糸巻き型にケラレてしまいます。

 「uonome」自体にケラレた部分を切り取るCROP機能がありますが、敢えてここでは使わず後処理をしました。

K3II8139_uonome_crop
 はい、クロップ後はこうなりました。アスペクト比はワイド感優先で適当に決めました。かなり横長なのでパノラマ風味が出てきました。地面も大体水平(ちょっとオーバー補正かも?)で左の壁も真っ直ぐになりました。東京スカイツリーもすっきりスリムです。

 Olympusのボディキャップ魚眼とか、PENTAX Qの03 FISHEYEとか、ほぼトイレンズと言えると思いますが、そういう肩の力を抜いて遊べるレンズとは特に相性がよさそう。PENTAX KマウントのDA FISHEYE ZOOMも半ばトイレンズみたいなものですし、気軽に魚眼らしい歪みの世界を楽しみつつ、しかし後処理でスッキリ超広角画像化して、行眼レンズを一度で二度楽しむために絶好のアプリだと思います。