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酔人日月抄

東京下町に暮らす写真とPENTAXとスキーと時代小説とお酒とプジョーを愛するある男の日常

PENTAX フルサイズ一眼レフ機に関する最近の動き

 PENTAXがフルサイズ機の開発を発表したのが今年の2月のこと。当初の予定ではそろそろ発売されているはずでしたが、そこはやっぱりというか何というか、延期となっていまだに私たちの前に姿を現していません。その後ティーザーサイトがオープンしたり、アメリカのショーで実物がガラスケースの中に鎮座していたり、少しずつ明らかになってきていることがあります。

Full Frame by PENTAX | RICOH IMAGING
 恐らく年内の動きはもうなさそうということで、ここまでの最新情報をまとめておきたいと思います。

Full Frame by PENTAX

 9月に突如出現したティーザーサイトです。当初はほぼ何も情報がなかったのですが、先月末からぽつりぽつりと更新されています。それほど驚くような新情報はないのですが、ここに書かれていることは公式情報ですから、改めて発表されたことにはそれなりに意味があります。

新しい外観写真追加

 ティーザーサイトには、これまでとは違ってボディ上面の様子が少し詳細に分かる写真が使われています(トップに貼ったスクリーンショット)。左肩のモードダイヤルはほぼ今まで通りですが、ユーザーモードのポジションが5つもあるのが分かります。

 それより注目は右肩。液晶は縮小され、代わりにダイヤルが二つ。ファインダーに近い側のダイヤルには、Wi-FiとかCropとかBKTとかおよそ想像がつく機能に関わる文字が並んでいます。が、これをどう使うのかはよく分かりません。それぞれのポジションに合わせて機能を呼び出し、ダイヤルかボタンでで設定変更するのでしょうか?

 そして背面液晶がボディから飛び出していて、少なくともチルト機構を持っていることが分かります。

 ただ、今年10月にアメリカで行われた展示会で、既に実物が姿を現してるんですよね。しかし公式ティーザーサイトはそんなことなかったかのように、まだ勿体ぶった感じになっているところが面白いですね。一度お披露目したからには外観は全部公開してしまえば良いのに。もちろん、10月時点の試作機は最終形態ではないのかもしれませんが。

 さて、ここはより確度の高い公式情報として、ティーザーサイトの内容に戻りましょう。

PENTAXの新フォーマット一眼レフ誕生

 まずは11月30日に追加された内容です。基本的にはこれまでのPENTAX一眼レフの歴史が書かれているだけ。

Full Frame by PENTAX | RICOH IMAGING
 ここで使われている「新しいフォーマット」と言う回りくどい言い方から、実は35mmフルフレームではないのではないか?という裏読みをする人も現れ、私自身も「それは一理ある」と思ってしまいました。でもサイトタイトルが"Full Frame"ですからね。ん? 何に対するFull Frameかは書かれていないって? うーん...。

 そして文末に改めて「来年春に発売予定である」ことが宣言されています。よもや再度の延期はないと信じたいところです。

Kマウントレンズがすべて装着可能

 12月11日に再び追加されたわずかな文章と小さくて作例とは言えないような作例。ここで、前回思わせぶりに書かれていた「新しいフォーマット」が常識的に35mmフルサイズであることが明言されています。そして、過去に発売されたKマウントのレンズは全て使えることが、公式に発表されています。これもまぁ、改めて言われるまでもなく、そうだろうな、と思っていたことではあります。

Full Frame by PENTAX | RICOH IMAGING
 そして激しく縮小されているのでただのイメージ画像以上でも以下でもない2枚の作例。そこで使われたとされているレンズはフィルム時代の古いFA★レンズです。新しく今後出てくるであろうDFAレンズ群とは別に、フィルム時代のレンズがそのまま使えるよ、と言うことを表しているに過ぎず、決して新しいレンズはあまり出ないから、昔のレンズを使ってね、という意味ではないと信じたいところです。

3種類の設定から選べるクロップ機能

 そして本日更新された最新情報は、クロップ機能とレンズの関係について少し踏み込んでいます。クロップ機能にはAPS-C, FF, AUTOの3モードがあるよ、と。ここ気になっていたところでした。

スクリーンショット 2015-12-24 13.02.12
 今回のアップデート内容によると、装着するレンズにかかわらず、APS-Cで撮るかFFで撮るかはユーザーが選択できる、となっています。つまりAPS-C用に設計されているはずのDAシリーズのレンズも、FFで撮ることができると。その場合もちろん、APS-Cを超える領域については画質が大幅に劣化する可能性があります。

 しかし注目は今回公開された3種類の作例です。それぞれDA★55mm、DA★300mm、DA560mmで撮影したもので、APS-Cで使えるのは当たり前として、FFで撮影したカットが同時に紹介されているのです。もちろん激しく縮小されているので詳細は分かりませんが、これはこの3本はFFでもそこそこ使えるよ!と認めているように思います。

 DA★300mmは昔からFFでも問題ないと言われていましたが、DA★55mmもFFで使えるとしたらとても嬉しいです。今回の作例はF11まで絞った遠景ですが、開放付近でどうなるかはやってみるしかありません。何だったらクロップはあとからLightroom上でも出来ますし。

 フルサイズが出ると分かっていて衝動買いしたDA★55mmF1.4は、あながちバカな買い物ではなかったかもしれません(^^;

 ところで、いま静かに物議を醸しそうなのは、最後に付け加えられている「ファインダー内にAPS-Cサイズの撮影範囲枠が表示されます。」の一文。これはもちろんAPS-Cクロップした場合のことを言ってるわけですが、光学ファインダー上にクロップ枠を表示するとなると、ニコンのように透過液晶がスクリーン付近に挟まってると言うことなのでしょうか?

 光学ファインダーの見え具合も気になるところです。やはり一眼レフの命はファインダーですからね。

ところでD FA★70-200mmF2.8は...

 さて、PENTAXのフルサイズ関連で気になるといえば、発表からもうすぐ1年が経とうとしているD FA★70-200mmF2.8ED DC AWの状況です。

DFA70-200
 同時に発表されたD FA150-450mmF4.5-5.6ED DC AWが順調に夏前に発売されたのに対し、このレンズは発売延期を繰り返し、最新の発表では来年4月発売予定となっています。

 となるとボディとほぼ同時か、下手したらボディよりも遅くなるかもしれません。既に発売済みのD FA24-70mmF2.8と、ロードマップに掲載されている広角ズームと合わせて、Kマウントの大三元を構成する重要な一本ですので、慎重になっているのかもしれませんが、あまり遅れすぎないようにがんばって欲しいと思います。


 さて、いずれにしても来年2月のCP+で実物がお目見えするかどうか、それが楽しみになってきました。

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