酔人日月抄

東京下町に暮らす写真とPENTAXとスキーと時代小説とお酒とプジョーを愛するある男の日常

Nikon 1 J5で飛行機を撮ってみる

 Nikon 1 J5はダブルズームキットを買ったので「1 Nikkor VR30-110mm F3.8-5.6」という望遠ズームが付いています。フルサイズ換算で約80-300mm相当の画角となり明るさもズームとしては普通。しかしミラーレス機でこの焦点域は役に立つのか?という一眼レフ派としての懐疑心がある一方で、Nikon 1 J5は105ポイントもの像面位相差AFセンサーを持ち、そのAFは秒間20コマの撮影に追従するという、一眼レフ顔負けの高速性能を持っています(このあたりはJ5に限らずNikon 1シリーズ全般の特徴です)

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 ということで、小さなミラーレス機でありながら、動体対応もばっちりという触れ込みは本当なのか、撮り慣れている飛行機を撮って確かめてみることにしました。

真昼の成田空港

 もう1ヶ月前くらいのことになりますが、成田空港に写真を撮りに行ったとき、ついでにNikon 1 J5でも撮ってみました。

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 さくらの山からスクートのボーイング777。思った以上にちゃんと撮れます。旅客機なので動きは比較的ゆっくりですが、それにしても望遠があれば何でも良いわけではありません。

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 次はさくらの丘から。ユナイテッドのボーイング787-8に、奥に駐機しているのはNCAのボーイング747-8F。

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 タッチダウン寸前の大韓航空エアバスA-330-300。遠くにはB滑走路へアプローチするANAのボーイング737。

 さくらの山やさくらの丘は機体までの距離が近いので、この程度の望遠があればかなりいろいろ楽しめてしまいます。ボケがどうのと言う被写体ではないので、ピントとタイミングがぴったり合ってブレが押さえられれば、どんなカメラで撮ったかは見分けが付かない程度に撮れます。思ったより行けるな、というのが感想です。

暮れなずむ羽田空港

 今度は少し無茶をして、夕暮れの羽田空港へやってきました。

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 ダッフィーのラッピングがされたJALのボーイング737-800が出発していきます。第一ターミナルからA滑走路方面は思い切り逆光です。

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 国際線ターミナル方面。だいぶ日が傾いてきました。この日はあまりスッキリとはしておらず、もやがかかったような状態。それとフレアもあるのでしょう。しかしいかにもキットレンズな安っぽさのわりに、テレ端までしっかりとした性能が確保されてるレンズだと思います。

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 流し撮りにも挑戦してみました。AF-Cモードで秒間10コマに設定し、機体を追いかけながらシャッターを押しきります。ぶれたり傾いたりフレームをはみ出したりするカットが続出する中で、奇跡的にそこそこ上手く撮れてるカットが混ざっています。やっぱり数打ちゃ当たる戦法が一番です。その点ではK-3 IIなどよりも数が撃てる分有利だったりして?

 Nikon 1 J5はシャッタータイムラグも非常に短く、すぐにシャッターが切れますし、ライブビュー画像も連写中でもフリーズすることがありません。バッファ量とカードへの書き込み速度がやや物足りないですが、そこは仕方ありません。

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 さて、そろそろ日没です。辺りは暗くなってきてこれ以降は高感度性能が必要になります。

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 空港というか飛行機撮影的にはこの時間こそマジックアワーかも。Nikon 1 J5は露出の傾向も分かりやすく、補正も自由自在。

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 ほぼ日が沈んだところで、離陸機の流し撮りに再挑戦。ISO3200まで感度は上げざるを得ません。秒間10コマ連写はシャッター速度が1/60sec以下には下がりません。そのあたりをちゃんと掴んでいなかったのですが、普通の連写モードにすれば、露出の制限はなくなりますが、連写速度は当然落ちます。

 いずれにしてもISO3200は相当厳しいです。色も転び気味です。以前、スカイツリーの夜景を撮ったときは、K-3(APS-Cで24Mピクセル)よりも綺麗に撮れると感じたのですが、今回高感度で撮った写真を見ると、やはりセンサーサイズなりという感じです。ノイズ処理の得意不得意があるようです。

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 ということでいつの間にか地上は真っ暗に。ISO3200でも1/2secというシャッタースピードを表示するようになりました。こうなるともうダメです。無理矢理トーイング中の機体を撮ってみたら、図らずも流し撮り状態になって面白い感じに写りました。

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 これは1/13sec。テレ端の手持ちです。手ぶれ補正は非常に良く効きます。ただし、デフォルトではシャッターを切った瞬間だけ手ぶれ補正が効くので、シャッターを押すとライブビュー画面がピクッと揺れるのがちょっと気になります。というか、それが背面液晶で分かるくらいにライブビュー画像はフリーズしないと言うことで、それはそれですごいことです(よね?)。

Nikon 1の本気望遠レンズ

 Nikon1シリーズ用の望遠レンズは、このキットズーム以外にもう一本あります。それが↓これ。

 「1 NIKKOR VR 70-300mm f/4.5-5」です。70-300mmという数字を見ると、一瞬「普通じゃん」と思ってしまいがちですが、これは1インチセンサーのNikon 1用なのです。フルサイズ換算ではなんと189-810mm相当となる、超望遠ズーム。もちろん強力な手ぶれ補正入り。Nikon 1の高速連写と高速AFにも対応しているわけです。

 でもこのレンズを使うならさすがにEVFは必須となるでしょう。J5ではたぶん使いこなせません。となると...

 上位のVシリーズのボディが欲しくなりますよね。ただV3は1年以上前に発売された機種でやや古いです。センサー等々基本的な部分はJ5のほうがだいぶ進化しています。なので狙うはそのうち出るV4でしょうか。J5とキットズームでもこれだけ使えるのですから、EVFを搭載したVシリーズと70-300mmの組み合わせが、超望遠域での動体撮影には最強のカメラとなるのではないかと思っています。

 って、すぐに物欲の話になるから危険です...。