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酔人日月抄

東京下町に暮らす写真とPENTAXとスキーと時代小説とお酒とプジョーを愛するある男の日常

怒濤の肉責め! 焼肉の日2015を「ポッサムチプ」で祝う

 8月29日は「焼肉の日」です。この日に神戸で開かれる焼肉の日を祝う有志による大宴会は、今年で10周年を迎えました。記念すべきこの宴会に今年も招待いただくことが出来たので、張り切って出かけてきました。

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 今年の焼肉の日はちょうど週末の土曜日。会場は毎年恒例、JR兵庫駅近くにある「ポッサムチプ」です。32席の店内は貸し切りで超満席です。

 この日の昼間は岡山で観光していたわけですが、夕方の新幹線に乗って一路神戸へ。宿泊先のホテルにチェックインして一休みした後、兵庫駅へと急ぎます。

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 午後7時開宴になんとか間に合いました。大きな牛さんのポスターもホルスタイン柄のソフトクリーム行燈もおなじみの店先です。ここを訪れるのは年に一度ですが、私自身は今回で7回目の参加となり、何となく常連であるような錯覚に陥ります。

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 焼肉を始める前に、本日ありがたく頂くこととなる牛さんの登記書のコピーを見せてもらいました。見たからと言ってどうと言うことはありません。名前は「やすみ」ちゃんという雌牛で、沖縄は波照間島生まれだそうです。曾祖父まで血統が書かれています。由緒正しい血筋なのでしょう、きっと。

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 さていよいよ開宴です。焼肉の日となるとすでに秋味が出回っている季節なんですよね。毎年ここで初めて秋味を飲んでいます。が、禁酒中なので今年は写真を撮っただけで飲んでいません。代わりにウーロン茶大ジョッキで乾杯しました。

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 さて、いよいよお肉が出てきました。全てはお店の大将にお任せのコースとなっています。何が出てくるのか毎年楽しみなんですよね。

 ということで、まずは例年通り生肉から。センマイ、炙りレバー、ハツ、ミノです。どれもピリ辛な薬味つき。あまりに美味しくて、一切れと言わずがっつり食べたいところですが、後があるのでこれで我慢。

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 肉寿司は最近では珍しくなくなった気がしますが、少なくとも私は数年前にこのお店で初めて出会ってたまげました。今年はちょっと炙ってあるロースのにぎり寿司。去年までよりも一層お寿司らしさが増してるようです。お寿司としても十分に美味しいです。肉料理としてももちろん超絶に美味しいです。これもまた一貫ではなくもっと食べたくなります。

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 いそしてよいよ焼き物。トップバッターはハチカブ。いきなりホルモン系から来るとは。これが梅の味がする塩を少し付けて頂くとびっくりな美味しさ。このお店で出てくるお肉はどれも独特のアレンジがされていて、他にはない変わり種の焼肉なのです。

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 はい、来ました。タン塩! 定番中の定番、これがなくては焼肉は始まりません。

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 次がテッチャン。またもやホルモン系。大粒で芳醇な味わいです。

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 続いてはなにやら上品な一口サイズのロースが出てきました。どれも美味しいけどちょっとずつなんだよなぁと、物足りないような気分でいたのはここまでです...。

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 厨房から運ばれてきた物体に、店内の一同はざわめきます。なんだこれ!?と。
 
 各テーブルにそれぞれ運ばれてきたのは巨大なTボーンステーキ。こう見えてもしっかりとした骨が通っているので、どんな方向に立てることもできるし、肉自体のエッジもシャープです。念のため断っておくと、この写真の一塊で1テーブル分、6人前です。

 で、これをいったいどうすれば良いのか?と運んできた店員さんに聞いてみると「適当に焼いてください」と言われてしまいました。
 
いやいやいや、適当に焼くって言ったって、どうすればいいのやら途方に暮れます。

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 仕方ないのでとりあえず網の上に置いてみました。うーん、表面は焼けても中まで火が通る気がしませんね。というか重たくてトングで位置を動かすのも一苦労。ひっくり返すのなんて二人がかりでやる必要があります。

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 悪戦苦闘しながらしばらく頑張っていると、だんだん表面が焼けてきて炭やら網やらに火がつき始めます。巨大な肉塊だけに脂もたっぷり含んでいるのでしょう。店内方々の網の上で火の手が上がり、排気が間に合わずに視界は真っ白に。店員さんは消火用の氷を配るのに大わらわです。

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 そしてそろそろ表面が焦げてしまいそうなところで、解体を始めます。小さなナイフとはさみで骨から身を剥がしていきます。

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 ふぅ〜、なんとか一口サイズに切り出したお肉をまずはそのまま食べてみたりしました。特にタレなんか付けなくても十分に肉汁の旨味だけで行けてしまいます。とはいえ、大量のお肉はそれだけではなくなりません。シシトウのチーズ詰めを食べたりしてしばし口直しの休憩。

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 気分転換に一度肉塊を網から下ろして冷やしつつ、その間にさっぱり野菜を頂きましょうということで、巨大な椎茸を焼いてみたり。オリーブオイルを垂らしてじっくり13分間焼き上げた椎茸は、そこらのBBQとは違う、初めて味わうような美味しさでした。

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 さらに一風変わったキムチを頂いたりして肉を脂を中和します。焼肉にキムチとナムルが欠かせない理由がよく分かります。

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 さて、そろそろお肉に戻りましょう。ということで十分休ませた肉塊を網の上に戻し、ちょうど良い大きさに切り分けて焼き直し。うん、良い色合いになってきました。

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 食べても食べてもなかなか無くならないTボーンですが、さすがにどんな美味しいお肉も大量に食べると飽きてきます。そこで味わいを変えるために、肉を巻いたり、肉に乗せたりする野菜やチーズなどが出てきました。おかげでなんとか巨大なTボーンを(6人で)完食することができました。うん、俺たち頑張った!頑張ったよね!とみんなで健闘をたたえ合います。

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 ってことで、ホルモン盛り合わせも出てきていよいよラストかな?と思って安心していたのはここまでです...。

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 ニコニコしながら店員さんが持ってきた巨大な肉塊。「いやいや、私たちはもう頂きましたよ、ほら証拠にTボーンの残骸が残ってるでしょ...。」と押し返そうとしたら、なんと「そんなことは分かってる、これはTボーンに続くLボーンでおまえらの分だ!」とのこと。なんということでしょう!!

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 さっきよりも少しだけサイズは小さいものの、これもまた普段生活している中では出会うことのない巨大な肉塊。

 Tボーンでコツを掴んで焼くのに手慣れてしまった自分たちが憎いと思えてきます。あまりのことに茫然自失となりながら、それでも焼いていきます。もうおなかいっぱいなのに、脂のしたたる肉のジューシーさには思わず目を奪われ、美しいとさえ思ってしまいます。が、なかなか喉は通りません。

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 今度は肉を休ませることもなく、そのまま網の上で解体。こんな景色になりました。まさに隙間もないほど網の上が肉で埋まります。Tボーンよりも脂身がだいぶ多いようです。

 網を肉で埋め尽くすのは焼肉では禁じ手なのですが、そんな常識はここでは通用しません。何人か「もう無理!」と脱落する中で、なんとかできる限り食べたのですが、結局少し残ってしまいました。

 阿鼻叫喚の世界は他のテーブルでも同じだったようです。食べ残ったお肉はちゃんと神戸や大阪在住の方々がお持ち帰りしていきました。

 ちなみに食べきれずにギブアップする我々を見て、大将はニンマリと満足そうだったとか...(A^^;

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 〆はラーメンです。ガラスのどんぶりですが暖かいラーメン。肉汁まみれの口と喉がさっぱりしたスープと麺に癒やされますが、どう見ても具の中に丸腸が混ざっているんですよね。さらに掘っていくとテールの塊も入ってました。うん、ここでただのラーメンが出てくるはずないですよね。

 もう肉は絶対無理!と思っていたのですが、試しにすこしかじってみた丸腸の美味しいこと!結局肉ラーメンを堪能してしまいました。本当にもう限界です。

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 ということで、もう焼肉は見るのもイヤ!と思えるほど、めくるめく肉責めの一夜でした。ポッサムチプ恐るべし! 焼肉の日恐るべし!

 しかし、焼肉の日宴会はこの一回限りではありません。実は翌日30日も行われたのです。もう焼肉は一生要らないと思ってしまいましたが、どうなることでしょうか。ということで続きます。

関連エントリー:焼肉の日2015の旅