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酔人日月抄

東京下町に暮らす写真とPENTAXとスキーと時代小説とお酒とプジョーを愛するある男の日常

DA★55mmF1.4 SDMとともに晴天の連休を散歩する

写真 PENTAX K-3 PENTAX K-30 散歩 DA★55mm F1.4 SDM

 うっかりDA★55mmF1.4 SDMを買ってしまったわけですが、おかげで約1週間の連休を楽しむことが出来ました。もちろんそれだけで終わってはもったいないわけで、今後も気に入って使っていける物なのかどうか、約一週間使ってみてインプレです。

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 結論から言いますと、今のところ相当気に入っています。もっと早くに手に入れておけば良かった、と。

おさらい

 まずは衝動買いしてしまった言い訳と開封インプレです。

 買ったばかりのレンズをつけて、さっそく撮りに行ったのは連休中に綺麗な花が咲くことで有名な二カ所。 
history.hatenablog.com
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 どちらも被写体の力がすごくて、何をどう撮っても綺麗な写真しか撮れません。そこにレンズの力を上乗せできて満足です。

公園

 さて、上に貼ったような特別に綺麗な被写体相手ではなくて、そこら辺のいつもの散歩コースや日常の中で使ってみるとどうなるか?ということで、カメラにこれ一本だけつけて出かけてみました。

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 普通に遠景を撮ってみたり。最新のレンズのようにキレキレではないですが、最近の高画素なカメラで使うにも十分な解像力ではないかと思います。

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 近所の公園でやっていた音楽イベントのPAブースで、なにやら格好良い機材を撮ってみたり。コントラストというか、ダイナミックレンジはカメラの問題ですかね。でも何となく黒が沈みがちな気はしています。あと、やはり大口径レンズであるためか、輝度差の大きいエッジには色つきが発生します。

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 でもやっぱり思い切りボカしてみたり。半分枯れかけなのはさておき、ピント位置間違えてます。大口径レンズを使う場合は今まで以上に気を遣わないといけません。でも、FA Limitedとは違い、位相差AFでも狙ったところにピタッとピントは来ます。AFロックではなくて、AFポイント選択をもっと積極的に使わないといけないかも。

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 噴水の水を止めてみたり。大口径レンズなら高速シャッターを切るもの簡単。

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 新緑の木陰が涼しくて気持ちいい季節になりましたね。

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 木立の中はこの季節もまだ落ち葉で覆われています。

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 池の水も真緑。いつもいる水鳥たちはなぜかほとんど姿が見えず。カルガモさんが一羽だけ休んでいました。無意味に絞り開けてしまいました。

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 ポートレート向きのレンズですが、こういう用途にも向いてると思います。

 画角的に中望遠なので勢い一部を切り取ることになりますが、望遠好きとしてはこのくらいは自分の足で調整可能な範囲ですし、長すぎず短すぎず、ちょうど良いような気がします。

犬と猫

 ポートレート向きといえば、人ではなくて動物を撮るのはどうでしょうか?
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 この公園に生息する野良猫さん。奥の植え込みの下に白いのもいます。この距離でフワッと周囲をぼかせるのは大口径レンズならではですね。こういうのスナップに使っても面白そうです。

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 明るいところで黒猫さんを撮るのは難しすぎ。

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 友人宅の愛犬、桃太郎さん。ぶれてしまいました。

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 とにかく目にピントを持って行くことだけを考えて撮ります。動物にもちょうど良い距離感で撮れるレンズだと思います。背景ぼかしまくって良い感じになりますし。

その他

 友人たちとの夕暮れバーベキューにも持ち出してみました。

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 食べ物を撮るってのはどうですかね? 画角が狭いこともあって、最短撮影距離は思ったほど気になりません。でも、テーブルフォトにこの焦点距離はやはり長すぎますね。

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 網の上の椎茸だけアップってことになってしまいます。

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 炭火から遠くで撮れるので、レンズとカメラを焼いてしまう危険にさらすことがなくて良いのですが(^^;

一週間使ってみて

 最初に書いたとおり気に入っています。ポイントごとにまとめておきます。

焦点距離が絶妙

 50mm台という長さはAPS-Cで使うと85mm相当の画角になります。昔から人気の高い中望遠レンズとほぼ一致。長すぎず、短すぎず、ポートレートに限らず何でも撮れてしまう、手頃な望遠系のレンズとしてとても使いやすいです。そして自分が前後に動くことによるフレーミングやアングルの調整代がそれなりにあるところが、新発見でした。

 あとは最短撮影距離があまり気にならないのもちょっと意外でした。「画角なりの」と言う条件は付きますが、ある意味万能レンズだと思います。

画質

 デジタル世代とはいえやや古い設計なので心配しましたが、さすがに★レンズだけあって抜群の安定度です。開放から安心して使えますし、ボケもそこそこ綺麗。若干エッジに色つきが出ることがありますが、それも許容範囲内。Lightroomなどで簡単に違和感なく消せます。

 FA50mmとは解像感、ボケ味などの点でもはや比較対象ではないと思います。FA Limitedは31mmと77mmは持ってますが、直接比較するなら43mmなのかもしれません。それでも敢えて比較をするならば、FA Limitedは填まるとすごいけど、気むずかしくて不安定なレンズです。ハイライトエッジの色つきも圧倒的に多いですし、味わいを楽しむには良いですが、常用するのはちょっとためらいがちになっていたところでした。それに比べるとDA★55mmは最初にも書いたとおり抜群に安定しています。

 逆光耐性やエアロブライトコーティングの効果などは未だよく分かりません。レンズ構成が少ないこともあってヌケに関してはとても良いレンズだと思います。
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 ですが、こんなカットが撮れてしまったことがありました。逆光気味とはいえ太陽はまらかなり高いところにあります。このときはフードをしていませんでした。手をかざすと消えたので、やはりあの大げさなフードは必須のようです。ちなみにカメラはK-30。ローアングルでライブビューで撮ったもの。妙な横線の出方からしてボディ側との組み合わせによるもの(D750問題みたいなやつ)かもしれません。

AF

 いわゆるリング状の超音波モーター駆動によるAFは、ピントリングの回転角がMFレンズ並みにある上に、回転速度がそれほど速くないため「もっさり」と評されることがありますが、思ったほど遅くはないと感じました。無音、無振動でスーッとファインダー内の映像が先鋭になっていく様はむしろ綺麗ですし、Kマウントレンズとしては「普通」だと思います。

 それよりも大口径レンズでありながら、開放付近でもピントが一発で決まるところがすばらしいです。FA Limitedはボディ内モーターでレンズサーボに大きな遊びがあるので、ピント位置精度の不安定さがあったわけですが、DA★55mmはまったくその不安がありません。大口径レンズとしてはとても重要な部分だと思います。

 さらに、ファインダー像もとても見やすく、ピントリングも広いのでクイックシフト機構を使ってあとからピント位置を手動で補正するのも簡単。ごく自然に出来てしまいます。FAレンズはそれも出来なかったわけで、とにかく撮影時のピント追い込みに関しては大幅に捗ります。

イマイチなところ

 べた褒めしてきたところで何か気に入らない点はないか?と言えば、フードがかっこわるいくらいではないかと思います。でも機能的に必要なものなので仕方ないです。

 あと、このレンズの最大の欠点は「DAであること」です。今となってはですけど。これがD FAレンズだったら神レンズの一本になり得ると思います。そんなレンズがフルサイズ機とともに出るかもしれませんね。