鮨処 舟で春の旬と江戸前寿司をいただく

投稿者: | 2015年3月22日

 つい先日までスキーに出かけて冬を満喫していましたが、そろそろ街角にも春らしさが溢れてきました。桜(ソメイヨシノ)はいつ頃咲くだろうか?と、そわそわしているわけですが、まずは年末以来しばらくご無沙汰している鮨処 舟に行って、思い切り春の旬の味覚を味わってくることにしました。

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 お店の入り口には桜の生け花。洒落てますねぇ。この日は実は定休日だったのですが、お店の好意で我々一行6人のために開けてくれました。

小鉢

 今回もお任せコース。まずは小鉢料理が色々出てきます。今回はお造りや煮魚は無しでした。
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 まず一品目はヒモキュウ。わさびがピリッと効いています。小さな巻物ですが色々詰まっていて手が込んでいます。

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 お次はのれそれ。穴子の稚魚です。透明で平べったい体につぶらな瞳がついていますが、なるべく目を合わせないようにして食べます。歯ごたえがあって上品で何とも言えないおいしさ。穴子を小さいうちに食べてしまうなんて贅沢の極みです。

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 ホタルイカ。軟骨と目を取り除くのにとても手間がかかるそうです。甘辛く煮込まれていてショウガと一緒に食べるとスッキリ。イカのおいしさが凝縮してますよね、ホタルイカって。

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 春の味覚と言えばタケノコ。かかっている粉状のものは鰹ですかね。栗のような甘みと旨みがしてきます。

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 小鉢の大トリはアンコウ。肝だけでなくいろんな部位がすべて入っています。出汁もアンコウでとったものだそうで、これは素人には絶対に真似できないおいしさ。

お酒

 ということで、どれもこれもお酒が欲しくなるような料理ばかりです。が、私は一身上の都合で断酒中ですので、一滴も飲んでいません。眺めて横で飲んでる人たちを生暖かく見守っていただけです。

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 板さんが青森出身と言うことで、東北のお酒が多いのですが、その名もずばり津軽半島というお酒がありました。七力の酒蔵が造ったもので、地元販売店と協力して地産地消を目指しているそうです。

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 青森のお酒と言えば田酒。なかなか手に入りにくいお酒になってしまいましたが、ちゃんとありました。美味しいですよね、田酒。

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 しかもこの日は普通の田酒だけではなくて、百四拾がありました。いやいや、飲んだことないのですが、いったいどんな味がするんでしょう?

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 これは青森ではなくて佐賀のお酒。ジャケットというかラベルがかわいいです。その名の通りお寿司向きなお酒なのでしょうか。

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 ということで、私はお茶をいただいておりました。お酒飲まなくたって寿司は楽しめますよ。

お寿司

 いよいよ握りに入ります。
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 サヨリ。見た目も美しいし、猛烈に美味しいです。

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 コハダ。たっぷり脂がのって成長した肉厚の身は、歯ごたえがあってこれぞ江戸前寿司といった感じです。

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 そして〆サバ。これもThe 江戸前。美しく絶妙に締まってます。〆サバがこんなに赤々してるなんて。もうその辺の居酒屋の〆サバなんて食べられなくなります。

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 そしてお寿司の王様、中トロ。甘くて美味しいですねぇ。

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 その他、青柳、縞海老、姫小鯛、マグロ漬けをいただきました。実際には板さんがちゃんと順番を考えて、一貫ずつ出てきます。この流れも重要です。

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 ウニ。本当にすごいウニが入ると軍艦ではなくて握りで出てくることもあるのですが、この日は海苔で巻かれていました。いや、素晴らしいおいしさ。

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 玉子焼きを挟んでラストスパートは、穴子、ハマグリ、ノドグロ、イクラ。穴子はなんと塩で味付けしてあります。良くある甘タレではありません。ウニとイクラは追加アンコールでいただいたもの。軍艦に使う海苔からして美味しいのです。パリパリなので、すぐに開いてしまうくらい。

 握り終えたら〆です。

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 実際のところは〆ではなくて握りの途中で出てきたのがこの玉子焼き。これ、所謂お寿司屋さんの玉子焼きで、出汁とか魚のすり身とか色々秘伝が隠されています。「あまちゃん」でも種市先輩が修行中に一生懸命焼いていましたよね。でも最近こういったちゃんとした玉子焼きが出てくるお寿司屋さんてそんなに多くありません。

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 で、切り分けられて焼き印を押すとこうなって出てくるわけです。

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 本当の〆はお味噌汁。味噌よりも出汁の風味が強くてやっぱりお寿司屋さんだなぁ、と思う一杯。スッキリサッパリです。

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 ということで、ごちそうさまでした。