読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

酔人日月抄

東京下町に暮らす写真とPENTAXとスキーと時代小説とお酒とプジョーを愛するある男の日常

超短焦点プロジェクタで70インチの世界を体験する

 珍しくカメラではないものをみんぽすさんからお借りしてみました。というのは、先月発売されたばかりのBenQ製プロジェクタW1080ST+という製品で、超短焦点レンズを搭載したホームユースのプロジェクタです。

IMGP9446.jpg
 わずか1.5mの距離から100インチの当社が可能というプロジェクタで、部屋が狭い日本の住宅事情(=我が家)にはぴったりです。


このレビューで使用されている商品はWillVii株式会社が運営するレビューサイト「みんぽす」 が無償で貸与しています。本レビュー掲載は無報酬です。また、WillViiは掲載内容に一切関与していません。(本情報開示と事実誤認時の修正を除く)レビュー商品無償貸し出しサービス 「モノフェローズ」に関する詳細はこちら
(WillVii株式会社みんぽす運営事務局)


 と言っても私は特にオーディオ&ビジュアル系の機器にはほとんど興味がなく、テレビも見られれば良いだけ。HDD&Blu-rayレコーダーもとりあえずただあるだけで、録画もほとんどしないし、Blu-rayのディスクなんて見たことすらありません。

 そんなA&V音痴なのですが、狭い部屋で超大画面!と聞いてちょっと興味を持ってしまいました。やるならそのくらいが良いなぁ、と。プロジェクターと言えば会社ではよく使いますが、自宅で使ったことはありません。狭い我が家のリビングが映画館に化ける!...でしょうか。

設置

 まずは設置です。今回はスクリーンも同時にお借りしました。が、さすがに100インチはなくて約70インチです。それでも相当に大きいです。リビングのベランダ側のガラス戸一面をほぼ覆い尽くします。

IMGP9442.jpg
 超短焦点とは分かっていましたが、こんなに近くに設置できてしまいます。スクリーンまではおよそ1mそこそこ。スクリーンの下端よりも少し低いくらいのテーブルの上に直置きし、本体内蔵のスタンド(後述)をめいっぱい引き出して、かなり上にあおった形で投射しています。内蔵の台形補正機能(これも後述)で綺麗に歪みなく映し出されます。

 ただし、スクリーン側の問題なのですが金属製のバーに固定されている上部近辺が、やや波打っているため、投写面上側が歪んでいます。

IMGP9427.jpg
 レンズ周辺にはダイヤルが一つにレバーが一つ。レバーで1.2倍ズームが出来るので、設置距離と画面サイズの微調整に使用できます。もう一つのダイヤルはフォーカス(手動)です。

IMGP9428.jpg
 設置時に最初にやるのは台形補正でしょう。こういう格子状のテストパターンが投射されます。設置場所によりますが、左右方向はなるべく設置で合わせ込んで、上下方向の補正で済ませた方が簡単です。フォーカスもここで合わせてしまうと良いかもしれません。

 試用ですので常設することはできず、とりあえずリビングのテーブルの上に無造作に置いてしまいましたが、それでも手間はそれほどかかりません。必要なときだけ設置すると言う使い方もアリかと思います。むしろスクリーンの準備が一番の手間となります。

仕様・機能など

 順番が前後してしまいましたが、設置が出来たところでどんな製品なのかざっくり見てみましょう。

IMGP9449.jpg
 使用されているパネルはTI製のDLPです。マイクロミラーを使用したプロジェクタ用の素子としてお馴染みです。液晶などよりも高コントラストが出せることが特徴です。明るさはスペック上で2200ルーメン、コントラスト比は10000:1です。

 DLPに限らずプロジェクタと言えば直視式のディスプレイよりも解像度で後れを取っていますが、さすがに最新世代ではFull HD(1920x1080ピクセル)になっており、その点も問題ありません(ってずっと前から普通なのかな?)。

IMGP9447.jpg
 接続I/Fは全て背面にまとめられています。HDMIは2系統でうち1系統は携帯機器との接続用であるMHLに対応しています。また、HDMI入力は各種3Dフォーマットにも対応しています。メガネは別売りですが、恐らくアクティブシャッター方式と思われます。DLPの場合クロストークはどうなるんでしたっけ? 特に液晶と変わらないのかな? というか、家庭用の3Dビデオってもうほぼ終わってる気がしますけど。

 閑話休題。その他は全てアナログI/Fです。PC用のアナログRGB D-sub15ピン、3xRCAのコンポーネント端子に加え、いまでも黄色いコンポジット端子ってあるんですね。 あとはアナログステレオの入力端子と、逆にスピーカーに接続するためのステレオ出力が用意されています。

 USBとRS-232C端子はPCからのコントロール用途だそうです。天井吊りとかしたときのためでしょうか。

IMGP9444.jpg
 正面は巨大で曲率の大きい凸面を持つレンズがあります。ファンの排気はフロントへ吐き出されますが、スリットによりレンズとは逆方向に流れるようにしてあります。ですので、投写される映像が揺らぐようなことはありませんが、それよりも結構熱気が部屋にたまる気がするのは、部屋の真ん中に置いたせいでしょうか。発熱量として50インチクラスの液晶などとどの程度違うのか、よく分かりません。

 また、本体には簡単なチルトスタンドが付いていますが、これって水平出すのが結構大変です。説明書では後部の左右の足の長さ調節で水平は取れと書いてありますが... まぁ、このあたりはライトユーザーのためのものなのでしょう。本気で設置するならしっかり固定した方が良さそうです。

IMGP9448.jpg
 基本的な操作ボタンも本体上面に並んでいます。大きさもあり、クリック感もちゃんとしていて操作しやすいです。今回のように目の前のテーブル上に置くなら、ここを直接操作できてしまいます。

 ただ、スタンドが上の写真の通りアレなので、ボタン押すとそのたびに微妙に揺れてしまいます。なので、やはり通常はリモコンを使うことになるでしょう。

IMGP9452.jpg
 そのリモコンは小型でわかりやすく出来ています。プロジェクタという商品の性格上、当然ながら各ボタンにバックライト付き。それも必要最小限の輝度で赤く光るため、眩しくないようになっています。

ファーストインプレッション

 ということで、最初にも書いたとおり映画のBlu-rayなども持っていないので、レコーダーからHDMIケーブルを引っ張ってきて、テレビ放送を見てみました。

IMGP9438.jpg
 それにしても、本当に隅々まできっちり歪みもなく綺麗に投射されます。写真のレンズでは考えられない超広角(なんですよね?)です。
 地デジとはいえ、約70インチに投射された映像は本当に迫力あります。が、ここまで来ると解像度とビットレートの粗が見えてきてしまうのですが。BSやCS、あるいはBlu-rayなどをちゃんと見ないと真の実力は分からないかと思います。

 今回試したのは昼間だったのですが、そこそこ明るい状態でもそれなりに映像は見えます。が、やはりプロジェクターの宿命として、黒レベルは環境光に依存してしまうわけで、投写サイズにも寄りますが、どんなに明るい光源を使っていても、普通に生活できる環境下でのコントラスト感は、直視式のディスプレイに比べると圧倒的に劣ってしまいます。

IMGP9433.jpg
 なのでもっとやはりちゃんとした映像を再現しようと思うと、手元も見えないくらいにしっかりと遮光する必要があると思います。BGVには向かない代わりに、没入感は素晴らしく、やはりいくらテレビが大画面化してるとはいえ、80インチ、100インチは現実的ではないわけで、それがこんなに手軽に出来てしまうプロジェクタはとても面白いです。

 なお、本体には10Wのモノラルスピーカーが内蔵されており、それなりの音量で鳴りますが、単なるテレビ放送といえどもこの音を聞かされるのはちょっと辛い感じ。別途スピーカーの用意は必須です。映画等を楽しむなら当たり前でしょうけど。

 そうなると配線や電源の取り回しが、実は一番の問題になりそうです。常設するなら、やはり天井吊りしたいところかと思います。良いですねぇ、プロジェクタによるホームシアターとか(^^;

 ただし、私の場合は最初に書いたとおり、そもそも映画とかテレビとかほとんど見ないので、ちょっと別の方面の使い方を試してみようかと考えています。それについてはまた別途(恐らく続くはず...)