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酔人日月抄

東京下町に暮らす写真とPENTAXとスキーと時代小説とお酒とプジョーを愛するある男の日常

XF56mmF1.2とFA77mmF1.8で一分咲きの桜を撮り比べる

 今週になって暖かい日が続き、東京では桜(ソメイヨシノ)の開花が一気に進みました。昨日土曜日は良いお天気で、都心はほぼ満開という話ですが、そこから10kmほどしか離れていない我が地元の桜はまだ一分咲きです。気候はそう大きく変わらないのに。日曜日の今日は嵐が吹き荒れていますし、お花見日和が来週末に持ち越せるなら、そのほうがありがたいですね。

DSCF0864.jpg
FUJIFILM X-T1, XF56mmF1.2 R, 1/2200sec, F2.0, ISO200, +1.67EV, AWB
 ということで、まだまだつぼみが開きかけたばかりではありますが、カメラを持ってお花見散歩に出かけてきました。


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 今回もカメラはFUJIFILM X-T1とPENTAX K-3です。レンズはそれぞれXF56mmF1.2 RとFA77mmF1.8 Limitedを付けていきました。この2本は焦点距離も明るさも違いますが、APS-Cで使うと中望遠レンズの枠の中に入ります。私みたいな素人が使う場合は、とにかく寄って絞りを開けて... という使い方になりがちで、そういう意味では似た性格のレンズのように思います。Kマウントには本当はDA★55mmF1.4 SDMというレンズがあるので、比較するならそっちの方が良いのですが、あいにく私は持っていません。なので、このFA77mmで代用してみることにします。

 三脚などを利用して全く同じシーンを同じ露出できっちり撮り比べるというものではなく、レンズの性能比較を目的としたものではありません。あくまでも咲きかけの桜を撮るにあたって、大口径の単焦点レンズとして、使用感と仕上がりの雰囲気を比べてみた、と言う程度のものです。

DSCF0863.jpg
FUJIFILM X-T1, XF56mmF1.2 R, 1/2400sec, F2.0, ISO200, +1.67EV, AWB

K3PS3324.jpg
PENTAX K-3, FA77mm F1.8 Limited, 1/3200sec, F2.0, ISO100, +1EV, AWB
地元江東区の大横川沿いに並ぶ桜並木は、土曜日午後の時点ではまだほとんど咲いていませんでした。木の特性なのか土なのか、日当たりなのか、風の抜け方なのか、その中でも1本だけ3分咲きくらいになっています。例年、この桜並木の中では真っ先に咲く木なので、それを目当てにやってきました。

DSCF0861.jpg
FUJIFILM X-T1, XF56mmF1.2 R, 1/2900sec, F1.2, ISO200, +2EV, AWB

K3PS3327.jpg
ENTAX K-3, FA77mm F1.8 Limited, 1/500sec, F1.8, ISO100, +2EV, AWB
 木の真下に立って上を見上げて見ます。空がバックですが日が十分に当たっているので影はできません。多めに露出補正してみましたが、露出計の特性がそもそもちがうのでしょうか、X-T1は+2EVくらいでも十分にハイライトの階調が残りますし、色も出ます。K-3のほうはこのシチュエーションでは+1EVが精一杯、+2EVはやり過ぎでした。色の出方など絵作りもだいぶ違います。河津桜を撮ったときにも感じましたが、こういう場合はFUJIFILMのほうがスッキリした明るい印象の写真になりますね。

DSCF0876.jpg
FUJIFILM X-T1, XF56mmF1.2 R, 1/2400sec, F2.5, ISO200, AWB

K3PS3337.jpg
FENTAX K-3, FA77mm F1.8 Limited, 1/800sec, F2.0, ISO100, +1EV, AWB
 川面に反射する日の光をバックに。XF56mmF1.2というよりはX-T1を始めとするXシリーズボディの問題が出てきます。それはベースのISO感度がISO200と高いうえに(拡張感度でISO100に減感することは可能です)、シャッタースピードが1/4000secまでしかないこと。それに露出計もわりと明るめの数値を指しやすいようです。なので、こういう明るいシーンではどうしても絞らざるを得ません。そして絞ってしまうと、玉ボケに絞りの形が表れてきてしまいます。仕様では「円形絞り」となっていますが、F2.5ではクッキリ7角形の光芒になってしまいました。条件的にはもう一段くらいは開けられたのですが。

 一方のFA77mmF1.8とK-3の組み合わせは、シャッタースピードも1/8000secまであるし、ISO100が特に制限無く使えます。なのでこのくらい明るい被写体でも開放に設定可能。上のカットはほんのちょっとだけ絞っていますが、ボケの形状は問題ないしやはり抜けも悪くありません。

DSCF0925.jpg
FUJIFILM X-T1, XF56mmF1.2 R, 1/1250sec, F2.8, ISO200, -3EV, AWB

K3PS3390.jpg
FENTAX K-3, FA77mm F1.8 Limited, 1/800sec, F2.0, ISO100, -1EV, AWB
 日陰になった薄暗い川面をバックに浮き立つ桜。今度は思い切りマイナス補正して背景を沈めてみます。どっちも綺麗です。しかしやはりX-T1のほうが明るめの露出を示すようです。露出補正ダイヤルをめいっぱい使うことになりました。K-3はこういう暗めのコントラストの高いシーン表現は得意だと思います。

 ということで、似たようなシーンでの比較はこのくらいにしておきましょう。

DSCF0891.jpg
FUJIFILM X-T1, XF56mmF1.2 R, 1/2000sec, F2.5, ISO200, +0.67EV, AWB

DSCF0893.jpg
FUJIFILM X-T1, XF56mmF1.2 R, 1/3200sec, F2.5, ISO200, +0.67EV, AWB
 大横川沿いの遊歩道は桜のトンネルとなっています。しかしまだ咲いていないのでこんな感じでした。来週末にはピンク色のトンネルになってるでしょうか。

K3PS3332.jpg
PENTAX K-3, FA77mm F1.8 Limited, 1/2000sec, F1.8, ISO100, +1EV, AWB
 しかしFA77mmはボケが綺麗ですね。フリンジが出やすいという欠点がありますが、それ以外はデジタル時代にも十分通じる性能を持っていると思います。24Mのローパスレスを生かし切る、とまでは行きませんが、開放でもそこそこシャープだし、K-3ならAF精度も問題ありません。最新のX-T1とXF56mmにも決して負けていません。

K3PS3449.jpg
PENTAX K-3, HD DA20−40っmF2.8-4ED Limited DC WR, 1/100sec, F4, ISO200, AWB
 開けて今日の日曜日は、春の嵐で東京は朝から大雨&強風でお花見どころではありません。なので防滴仕様のK-3とHD20-40mmの組み合わせで少しだけ撮ってきました。大横川の桜は一晩でだいぶ開花が進み、2分〜3分咲きくらいになっていました。やっぱり来週が見頃かも。楽しみです。

 話は変わりますが宣伝です。2年前に大横川で撮った桜の写真が、Soul Hoodという男性4人組コーラスグループの「いまさら」というタイトルの楽曲で、カバーイメージに使っていただきました。iTunesおよびmusic.jpで配信中です!