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酔人日月抄

東京下町に暮らす写真とPENTAXとスキーと時代小説とお酒とプジョーを愛するある男の日常

野沢温泉でパウダーからアイスバーンまで滑り尽くす:1日目

スキー 旅行

 土日を利用して一泊で野沢温泉へ行ってきました。本当は一週間前、2月1日に行く予定だったのですが、インフルエンザにかかって寝込んでしまったために、一週間だけ延期してしまいました。それほどにまでしてどうしても行きたかった野沢温泉ですが、スキー場だけでなく温泉街も含めたスキーリゾートとして非常にレベルが高く、東京からやや距離があることもありますが、絶対に泊まりで行きたい場所です。

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 これまで野沢温泉には何度も行きましたが、ここ数年は遠ざかっていて今回は実に4シーズンぶりです。できれば二泊したかったところですが、今回は一泊のみ。しかしそうとは思えないくらい密度の濃い二日間となりました。

大雪の往路

 出発日は東京始め関東地方平野部に記録的な大雪が降った日。出発時点ではまだどのくらいの雪になるのか分かっていませんでしたが、前日の天気予報を見て、雪に捕まる前になるべく早く東京を脱出するために、いつもより朝早めに出発しました。

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 午前4時の時点で東京都内は既に大粒の雪が降り始めていました。道路への積雪はありませんが植え込みやクルマの上にはつもり始めています、首都高から外環を経て急いで関越道へ。雪は次第に強くなり、花園ICを通過する頃には、既に路面は雪に覆われ、かろうじてラインが黒く見える程度。上信越道に入ると完全な真っ白な積雪路になります。厳しい山坂道で雪がどんどん積もりつつあるという悪条件に、中央分離帯にクラッシュするクルマだらけで、その間を縫いながら慎重に進むという、経験したことのないような阿鼻叫喚の道路状況でした。

 ハンドルを握っていてグリップやトラクションが心許ない感じはませんが、時折メーターパネルにESP(横滑り防止装置)が働いていることを示すランプが点灯していました。タイヤ含めテクノロジーに支えられていることを実感します。とにかくドライバーとしては慎重に走るしかありません。しかし、そんなクルマのテクノロジーを過信しているのか「そんなに飛ばすんかい!」というクルマが多数いるのも事実。貰い事故が怖い状況でした。

 北に向かうにつれ雪は深くなりますが、雪に慣れた地域に入れば状況は落ち着いてきます。豊田飯山ICを降り野沢温泉へ向かう一般道は、高速道路以上の雪道ですがここまで来ればもう安心。約300kmの行程で出発から到着までずっと雪が降り続けるという状況は初めての経験だと思います。雪のせいでスピードが上げられず、通常よりやや時間がかかりましたが、渋滞も通行止めもなく、予定より若干遅れ気味なだけで野沢温泉村へ。

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 宿泊先の民宿、パール吉越に到着すると、女将さんに「よくたどり着けましたね。高速道路はすべて通行止めみたいですよ」と言われました。iPhoneで調べてみると、私たちが通り過ぎた直後当たりから関越道も上信越道も中央道も長野道も、順次通行止めになっていったようです。直前をギリギリ切り抜けられてラッキーでした。

やまびこのパウダー!

 野沢温泉も深々と雪が降り続いていました。準備をしたら早速ゲレンデへ。時刻は午前11時です。

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 長坂ゴンドラに乗って一気に山の上に上がります。この時期はスキー場が一番混むはずですが、今日は天気が悪く東京や名古屋、大阪方面のお客さんがたどり着けていないのか、思ったよりも空いていました。スカイライン方面へは行かず、さらに奥のやまびこゲレンデを目指します。

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 やまびこフォーリフトを降りると、こんな看板があります。以前はここはロープが張られ立ち入り禁止になっていました。しかしいつの頃からか、やまびこエリアはコース外のリフト下や林の中も、自己責任を前提に滑ることが出来るようになっているのです。
 ここはニセコ花園のストロベリーなどと同様、周囲をコースで囲まれているので、滑っていればどこへ行っても必ずコースに戻ることが出来るという意味で、比較的安全なオフピステエリアとなっています。

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 早速入ってみると、期待以上の素晴らしいパウダー&ツリーランなコースでした。野沢温泉でパウダーランが出来るらしいという噂は聞いていましたが、過去の記憶からピンときていませんでした。しかしこういうことだったのか!と納得。やや距離が短く斜度がおとなしめですが、ニセコへ向けての練習コースとしてはぴったりです。

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 もちろん、ノートラックというわけではありませんが、それでも十分。雪はやや重めで積雪もせいぜい膝くらいでそれほど多くはありません。しかし脇パウとは比べものにならないし、自然の地形が作る複雑な斜面と、木々の間をすり抜けるスリル、そして荒れてるとは言えそこは通常のコースがコブになるのとはわけが違います。


 動画を撮ってみました。ヘルメットに固定してやや下向き。雪面の状況は分かりにくいかと思いますが、ツリーランの迫力はそれなりに感じられるかと思います。一気に滑り降りれば2分かからない斜面かも知れませんが、ラインを見極めつつ、足を休めつつ滑ると5分くらいかかります。でも超楽しい!

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 やまびこゲレンデのコース外で体力を使い果たし、けがをする前に切り上げてゲレンデに戻ってきました。上ノ平の緩斜面はホッとします。雪はずっと降り続けています。この様子なら明日のやまびこゲレンデにかなり期待できそうです。

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 遅めの昼食はカツ丼。野沢温泉スキー場の良いところは一杯ありますが、そのひとつが休憩したり昼食を食べられるレストランが非常に充実していること。特に上ノ平の下部、パラダイスゲレンデにはたくさんのお店があります。

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 時折ガスがかかって真っ白になったり。しかし基本的には雪が降り続きながらも、風がなく穏やかなコンディションでした。

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 午後遅い時間になり、ゆったりと滑ろうとブナ林コースに入ってみます。くねくねの長い林間緩斜面は心と体が休まります。

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 と思っていたらミスコースしたのか、いつの間にかブラックダイヤモンドマークがついた牛首コースへ入り込んでしまいました。斜度はそれほどでもありませんが、幅が狭い上にコブコブです。しかも、そのコブの下はガリガリのアイスバーン!ただでも苦手なのに、疲れている上におおよそこういうコースには適さないファットスキー。ヒイヒイ言いながら何とか降りてきました。

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 日影ゲレンデのベースに降りてきました。宿はここから一番遠いゲレンデ裾野の反対側、柄沢ゲレンデにあります。山頂に登ってスカイラインを降りれば早いのですが、そんな気力も体力も残っておらず、麓の連絡コースをひたすら移動して何とか帰り着きました。
 ちなみにこの写真に写っている、滑り台になってる緑色の物体、野沢温泉のゆるキャラ「ナスキー」です。

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 宿の食事は民宿らしく家庭的。そして長野県の名物、馬刺しが出てきました。これがこの民宿を選んだひとつの理由だったりします。超旨いです。

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 野沢温泉と言えば外湯巡りが楽しみのひとつ。宿から一番近い中尾の湯に入りました。外湯の中ではそこそこ湯船が大きく、空いています。野沢温泉と言えば熱いことでも有名ですが、熱いほうの湯船にも何とか入れました。それにしても本当に体が温まります。外に出ても全く寒くありません。なのでそのまま少し散歩することに。

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 温泉街の中心部へ。周囲には外人向けと思われるバーが出来ていたりして、少し街の雰囲気は変わりつつあるようです。そう、4年前でも既にそうでしたが、久しぶりに来たら外国人率はさらに高くなっているようです。ホテルではなくて私たちが宿泊する民宿にも外国人客が泊まっているくらい。野沢温泉は日本的なスキーリゾートとして、エキゾチックでもあり人気があるのでしょう。この変化は決して悪いことではないと思います。

 雪は夜遅くなっても降り続いています。明日のパウダーランを楽しみにして布団に潜り込みました。(2日目に続く)


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