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酔人日月抄

東京下町に暮らす写真とPENTAXとスキーと時代小説とお酒とプジョーを愛するある男の日常

東照宮は日光だけにあらず

写真 日記 PENTAX K-3 FA77mm F1.8 Limited DA18-135mm F3.5-5.6ED DC WR

 江戸幕府の開祖、徳川家康を祀った東照宮と言えば日光が有名ですが、実は全国に同じように徳川家康を祀った「東照宮」と名のつく神社はたくさんあります。それでも明治維新以降、1/10くらいまで数は減ってしまったそうですが。その中のひとつが上野公園内にある上野東照宮です。幕府のお膝元、江戸の街中に作られたこの東照宮は、徳川家康に仕えた重臣、藤堂高虎によって1627年に造営されたものです。

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PENTAX K-3, DA18-135mm F3.5-5.6ED AL[IF]DC WR, 1/125sec, F4.5, ISO100, AWB, 68mm 
 「東照宮」らしく金ぴかです。長いこと東京に住み、上野には何度も足を運んでいながら、実はこの上野東照宮にお参りするのは初めてだったりします。

 ということで、動物園を後にして上野公園周辺を少し散歩してみたときの記録です。

上野東照宮

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PENTAX K-3, DA18-135mm F3.5-5.6ED AL[IF]DC WR, 1/500sec, F4.5, ISO200, AWB, 40mm 
 上野東照宮は上野動物園のすぐ横にあります。参道は動物園とは逆を向いていますが、参道入り口は上野動物園衛門のすぐ横あたり。大きな石造りの鳥居が聳え、幟が立っているのですぐに分かります。

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PENTAX K-3, DA18-135mm F3.5-5.6ED AL[IF]DC WR, 1/125sec, F5.6, ISO400, AWB, 78mm 
 大鳥居を抜けると今度は木造の小さな門(名前が分かりません...)があり、「東照宮」という看板が掛かっています。千社札がやたらに貼られたりして、相当に薄汚れていますが、その下地をよく見てみると、かなり手が込んでいて、三葉葵もあちこちに鏤められており、これはこれで年代物と思います。

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PENTAX K-3, DA18-135mm F3.5-5.6ED AL[IF]DC WR, 1/160sec, F5.6, ISO400, -0.7EV, AWB, 100mm
 日光もそうですが、東照宮と言えば灯籠。ここ上野東照宮も参道脇に石灯籠、銅灯籠がずらっと並んでいました。すべて江戸時代、諸大名から寄進されたものです。多くの灯籠は大分風化していますが、刻まれた送り主の名前と日付を読むことが出来ます。

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 苔むした石灯籠、三葉葵の徳川家ご紋が見えます。奥にそびえるのは五重塔。これも東照宮のものかと思っていましたが、そうではなくて旧寛永寺の五重塔です。というか、それを言ったら全国の寺院、神社同様に、そもそも上野東照宮も寛永寺と一体の寺社だったわけですが、明治時代に政治的な理由による神仏分離政策で強引に分けられてしまいました。全く「日本の伝統文化」が聞いて呆れる話です。もちろん、江戸幕府も寺社を政治利用していましたし、そういった事情は今でも同じだったり。

 寛永寺は薩長軍と幕府軍の残党による上野戦争の中心舞台となり、殆どが焼失しましたが、この五重塔は上野戦争も、その後の震災や戦争を生き残ったようです。現在この五重塔は東京都の管理下にあります。そしてまた、上野東照宮も数々の大火、震災、そしてまた戦争をくぐり抜け、創建当時の姿をほぼ保っているそうです。

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 狛犬を見るとカメラ向けてしまいますよね。台座かかなり高くて見上げるほど上の方に鎮座していました。背後にある大きな木は、樹齢600年と言われる楠で、上野東照宮のご神木だそうです。上野公園内で一番大きな木だとか。

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 そして参道の一番奥、唐門にたどり着きました。金箔が貼られまくった荘厳な建物で、彫り物の豪華さなど、ここが紛れもなく東照宮であることを表しています。

 で、本題はここからで、この奥に本殿があり、拝観料を払うと入れます。この唐門と本殿は過去数年間にわたって修復が行われてきて、最近ようやく再公開されたもので、創建当時の煌びやかな豪華絢爛さが戻ってきました。噂によると「凄い!」そうです。是非本殿を見てみたかったのですが、時間の都合で今回は諦めることに。

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PENTAX K-3, FA77mmF1.8 Limited, 1/1000sec, F2.0, ISO200, AWB
 また来ますと、唐門の前で権現様にお参りだけして引き返しました。また近いうちにリベンジしたいと思います

ぼたん苑

 上野東照宮のもう一つの名物がぼたん苑。参道脇にぼたんばかり咲き誇る庭園があります。ぼたんと言えば春の花ですが、この時期には珍しい冬ぼたんが咲いていると言うことで、少し寄り道してみました。

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 恥ずかしながら「ぼたん」がどんな花なのか、明確なイメージを持っていなかったのですが、なるほどこういうやつなんですね。どれもこれも非常に大柄なのに繊細な感じのする花です。

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PENTAX K-3, FA77mmF1.8 Limited, 1/640sec, F1.8, ISO100, AWB
 どの株もこうやって藁の傘を被っていました。万が一の雪よけというよりは、霜よけでしょうか。この寒い真冬にぼたんを咲かせるのはとても難しいことだそうです。作業者らしき人が、火の熾きた炭を土に埋めてるように見えたのですが、そうやって土を暖めたりするものなんでしょうか? 見間違いかもしれません。

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PENTAX K-3, FA77mmF1.8 Limited, 1/2000sec, F1.8, ISO200, AWB
 そしてぼたんの周辺にはこうした立て札がたくさん立っています。最初はそれぞれのぼたんの作者と花に付けた名前かと思っていました。そうではなくて単に冬ぼたんを歌った句のようですね。

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PENTAX K-3, FA77mmF1.8 Limited, 1/200sec, F1.8, ISO100, AWB
 途中にお茶屋があったりしてとても閑静で雰囲気の良い庭園でした。カメラを持った人もたくさんいました。春にはぼたんの本番を迎え、ぼたん祭が開かれるそうです。

不忍池

 最後は不忍池に行ってみました。真夏の早朝、蓮の季節には訪れるのですが、真冬に来た記憶はあまりありません。

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PENTAX K-3, FA77mmF1.8 Limited, 1/2000sec, F1.8, ISO100, AWB
 蓮はどうなってるかと言えば、こんな姿に。すっかり枯れて跡形もないかと思えば、意外に跡形はそこここに見られます。枯れてもなおすくっと池の上に立ってる姿は逞しいですね。

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PENTAX K-3, FA77mmF1.8 Limited, 1/2000sec, F2.2, ISO100, 銀残し

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PENTAX K-3, FA77mmF1.8 Limited, 1/1600sec, F2.8, ISO100, AWB
 不忍池の中にある弁天堂は寛永寺のお堂のひとつ。お寺なので香炉があります。ここもお参りしてきました。

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PENTAX K-3, DA★60-250mmF4ED [IF] SDM, 1/1600sec, F4.0, ISO100, AWB
 不忍池には鳥がたくさんいます。主にカルガモとカモメの仲間ですが。杭の上で羽を休めるのはユリカモメでしょうか。ここも望遠レンズを付けた一眼レフを持っていると半日くらい遊べるところかもしれません。


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