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酔人日月抄

東京下町に暮らす写真とPENTAXとスキーと時代小説とお酒とプジョーを愛するある男の日常

羽田空港を離陸する飛行機と東京湾の風景を撮る

写真 カメラ PENTAX K-3 DA★60-250mm F4ED [IF] SDM

 K-3の慣熟撮影の2日目はどこに行こうかと考えたのですが、久々に飛行機でも撮ってみるかと思い立ち羽田空港へ。北寄りの風が吹くこの季節はB滑走路への着陸運用がされないので、城南島海浜公園はパスして第二ターミナルへ行ってみることにしました。空気の澄んだこの季節なら東京湾から沿岸部の風景を背景に、順光を浴びて離陸していく美しい機体が撮れそうです。それにまもなく引退するB747の姿も最後に見ておきたいですし。

K3PS0532.jpg
PENTAX K-3, DA★60-250mmF4ED [IF] SDM, 1/1600sec, F5.6, ISO200, AWB, 220mm
 ところで、飛行機は「鉄分」とは言わないのでしょうかね。9月末に一度羽田空港には訪れていますが(→ FLIGHT DECK TOKYOで空の旅に思いを馳せる - 酔人日月抄)一眼レフと望遠レンズで機体を狙うのは久々です。いわゆる「鉄分補給」的な意味合いも兼ねています。

 レンズはDA★60-250mmです。飛行機を撮るにはちょっと短いですが、羽田空港で大型機を撮るなら問題ないでしょう。なお、動体追従のテストと言うには、旅客機はそれほど厳しい被写体ではありません。しかしAF.Cに設定しセレクトエリア拡大AFで使用しました。露出モードはなにも考えずに絞り優先のまま。良く晴れた日なので特に問題はないはず。ISO感度はオートにしましたがほぼISO100〜200あたりです。今回は天気の良い昼間と言うこともあって、ノイズもホワイトバランスも問題なかろうと思いRAWは使わずJPEGのみで撮りました。以下、一部トリミングなどしています。

青い海と千葉県沿岸部

 まずはトップに貼った写真と同じくほぼ真横から。背景には意外なくらいに青い東京湾とその向こうに千葉県沿岸部が見えます。

K3PS0372.jpg
PENTAX K-3, DA★60-250mmF4ED [IF] SDM, 1/1600sec, F4.5, ISO100, AWB, 250mm
 ANAのBOEING 767-381ER。長距離タイプなのでもしかしたらアジア圏内の国際線だったのかも。海の向こうに見えるのは東京ディズニーシーです。ちなみにこのカット、それなりに速いシャッターを切ってるのに拡大すると激しくブレてます。高画素化したことだけが原因ではなく腕の問題と思われます。

K3PS0490.jpg
PENTAX K-3, DA★60-250mmF4ED [IF] SDM, 1/1600sec, F4.5, ISO100, AWB, 220mm
 JALのBOEING 767-346。新塗装版。やっぱり鶴丸は格好いいです。こちらは国内線仕様らしく離陸ポイントが上のANA機と比べるとだいぶ手前でした。

K3PS0476.jpg
PENTAX K-3, DA★60-250mmF4ED [IF] SDM, 1/3200sec, F4.5, ISO200, AWB, 250mm
 エアドゥのBOEING 737-500。ずんぐりしていてかわいい機体です。

K3PS0595.jpg
PENTAX K-3, DA★60-250mmF4ED [IF] SDM, 1/1250sec, F5.6, ISO200, AWB, 250mm
 かわいいと言えばこれが一番かも。JALのERJ-170。ブラジル製の機体。こう見えても2008年末から導入開始された新型機です。大阪ベースが多いようですが羽田からは南紀白浜と山形に飛んでいます。

東京ゲートブリッジ

 羽田空港から東北東方面に見えるのは、埋め立てが続く中央防波堤の荒涼とした丘と、そこにかかる東京ゲートブリッジです。夜にライトアップされているともっと綺麗かも。写真を撮るのは至難の業と思いますが。

K3PS0325.jpg
PENTAX K-3, DA★60-250mmF4ED [IF] SDM, 1/1250sec, F4.5, ISO100, AWB, 250mm
 ANAのBOEING 737-881。東京湾を行き交う船もよく見えます。滑走開始位置がかなり手前だったのか、離陸ポイントがかなり遠かったです。

K3PS0536.jpg
PENTAX K-3, DA★60-250mmF4ED [IF] SDM, 1/800sec, F5.6, ISO200, AWB, 250mm
 ANAのBOEING 787-881。トップに貼ったものと同じ機体です。まだ新鮮で相変わらず格好いいです。特に主翼のしなり具合が。

K3PS0434.jpg
PENTAX K-3, DA★60-250mmF4ED [IF] SDM, 1/1250sec, F4.5, ISO100, AWB, 180mm
 ちょっと無理矢理フレーミングした感じですが、ANAのBOEING 767-381。見ての通り特別塗装機で、全日空の創立60周年を記念した「夢ジェット」です。この日は良く晴れていて青空が広がっており、そこそこ見通しも良かったのですが、残念ながら地表付近は塵が舞っていたらしく、背景の空は何とも言えない濁った色合いです。

K3PS0420.jpg
PENTAX K-3, DA★60-250mmF4ED [IF] SDM, 1/2000sec, F4.5, ISO100, AWB, 220mm
 JALのBOEING 777-289。元JASの機体です。さすがにこのクラスの大型機はこのあたりでようやく機種上げが始まります。上の国内線仕様の767と比べるとその差がよく分かります。もちろん滑走開始位置が違うかもしれませんが。

東京スカイツリー

 第二ターミナルから飛行機と絡めて狙えるのは東京スカイツリー。上にも書きましたが残念ながらこの日の地平線付近はどんよりと濁っていました。雨上がりや風が吹くともっと綺麗かも。この日は穏やかすぎました。

K3PS0622.jpg
PENTAX K-3, DA★60-250mmF4ED [IF] SDM, 1/800sec, F4.5, ISO100, AWB, 250mm
 ANAのBOEING 787-881。スカイツリーは羽田から見ても巨大です。

K3PS0422.jpg
PENTAX K-3, DA★60-250mmF4ED [IF] SDM, 1/1600sec, F4.5, ISO100, AWB, 250mm
 JALのBOEING 777-289。何度も書きますが、本当にこの空気の濁り具合が残念。

K3PS0326.jpg
PENTAX K-3, DA★60-250mmF4ED [IF] SDM, 1/1250sec, F4.5, ISO100, AWB, 250mm
 ANAのBOEING 737-881。このクラスの機体ならスカイツリーの天辺あたりをかすめていきます。東京ゲートブリッジと同様に、こちらもまた夜のライトアップと絡めると面白いかも(難しさも同様...)。

引退間近のB747

 JALからは引退してしまったB747ですが、ANAでも生き残っているのはわずか3機だけ。年明けから3月までの間にそれらも引退してしまいます。

K3PS0353.jpg
PENTAX K-3, DA18-135mm F3.5-5.6ED AL[IF]DC WR, 1/2000sec, F4.5, ISO100, AWB, 40mm
 747が運用されている便や時間は調べていかなかったのですが、ちゃんとスポットにいてくれました。現在は主に那覇と千歳に飛んでいます。レジ番号はJA8960、1993年製です。

K3PS0357.jpg
PENTAX K-3, DA★60-250mmF4ED [IF] SDM, 1/1600sec, F4.5, ISO100, AWB, 250mm
 コクピット周辺のアップ。結構でこぼこです。スターアライアンスマーク付近のリベット打ちもすごいですね。

K3PS0553.jpg
PENTAX K-3, DA★60-250mmF4ED [IF] SDM, 1/1250sec, F5.6, ISO100, AWB, 250mm
 翼とエンジン。かっけー!

K3PS0558.jpg
PENTAX K-3, DA★60-250mmF4ED [IF] SDM, 1/320sec, F5.6, ISO100, AWB, 153mm
 どこかへ出発していきました。C滑走路から上がることを期待したのですが、残念ながらD滑走路から飛んで行ってしまいました。ターミナルビルからではD滑走路の離陸を撮るのはちょっと無理です。800mmくらいのレンズが必要かも。

その他

 以下、離陸シーン以外も貼ってみます。空港はシャッターを切る対象に事欠きません。まるでF1グランプリのよう。

K3PS0337.jpg
PENTAX K-3, DA★60-250mmF4ED [IF] SDM, 1/1600sec, F4.5, ISO100, AWB, 220mm
 ANAのBOEING 787-881。JA821Aは9月にデリバリーされたばかりの新造機です。C滑走路は離陸だけではなく着陸でも運用されています。もちろんこの時期は南側から。エンジンカウルが開いて逆噴射中。かつ翼のスポイラー類も全開です。

K3PS0582.jpg
PENTAX K-3, DA★60-250mmF4ED [IF] SDM, 1/1000sec, F5.6, ISO100, AWB, 180mm
 エアドゥのBOEING 767-381。もともとANAの機体です。新塗装はなかなか良いですね。東京湾にはとにかくひっきりなしに船が行き交っています。

K3PS0468.jpg
PENTAX K-3, DA★60-250mmF4ED [IF] SDM, 1/1000sec, F4.5, ISO100, AWB, 250mm
 羽田空港ではターミナルビル直結のスポットに入る場合はもはやこのオレンジのパドルを振る人は見かけませんが、それ以外のオープンスポットに入る場合はちゃんと人力でやってます。久しぶりにこの光景を見た気がします。

K3PS0548.jpg
PENTAX K-3, DA★60-250mmF4ED [IF] SDM, 1/1000sec, F5.6, ISO100, AWB, 250mm
 空港では本当にたくさんの人が働いていることが分かります。

 DA★60-250mmはK-7時代に衝動買いしたレンズですが、本当に素晴らしいです。開放から全域で安心して使えますし、そのコントラストの高さ、シャープさや発色のバランスの良さなど、描写性能的に現行のKマウントでは神レンズのひとつだと個人的には思います。はもちろんK-5でもK-30と同様にどの印象はK-3でも変わりません。このレンズはピントリングの回転角も小さくAFの動作は十分に高速で、あまりに静かにスーッとピントが合うのでむしろ何か物足りなく感じるくらい。最初は重いと思っていたレンズですが、今となっては望遠ズームとしてはちょうど良い大きさ、重さと思います。K-3にバッテリーグリップをつけた状態でのバランスは最高です。

 今回AFはコンティニュアスモードでセレクトエリア拡大を使いました。とはいえ好意売った旅客機撮影ではピントの移動がほとんどないのですが、機体を追いかけていると、滑走路よりもかなり手前にある照明のポールを何度か横切ることになります。AFホールドの設定は「弱」にしましたが、横切ったポールにピントが引っ張られることはなく、そこそこ上手く働いているように感じました。しかし動体へのAF追従性については、もっと厳しいシーンで試してみないと評価は出来ません。

 少なくとも完全にカメラ任せでなにも問題はなく、フレーミングに集中できます。AFポイントも増え隙間に被写体が落ち込むこともありません。当たり前のことですが晴天下ではホワイトバランスも露出も全く問題ありません。飛行機を撮る上で問題になるのは水平ですが、今回は自動水平補正もONしています。もちろん傾けすぎると補正しきれませんが、ある程度意識していればバシッと水平が出て本当に楽ちんです。今のところ電子水準器のずれもないようです。