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酔人日月抄

東京下町に暮らす写真とPENTAXとスキーと時代小説とお酒とプジョーを愛するある男の日常

Qシリーズの先祖PENTAX auto110 superを愛でる

カメラ

 私のカメラ好き、写真好き、そしてPENTAX好きを聞きつけた知人が、その方の家にあった古いPENTAXをあげると言って持ってきてくれました。SPとかMEとか、その辺のフィルムの一眼レフかな?と思っていたのですが、なんと手渡された荷物を開けてみると、そこから出てきたのはauto110ではないですか! 思わず歓喜の声を上げてしまい、そんなに喜んでもらえるとは、と半ば知人もあきれ顔。出すところに出せばそこそこのお小遣いになるかもしれませんよ、という遠慮の声も却下され、とにかくあげるからと言うので、ありがたく頂いてきてしまいました。

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 PENTAX auto110はカートリッジ式の110フィルムを使う唯一のシステム一眼レフカメラです。110フィルムは一度絶滅したのですが、最近は販売もDPEも復活しています。しかし残念ながらいただいたこの個体、巻き上げ機構もしくはシャッターチャージ系が壊れているらしくシャッターを切ることが出来ません。もしかしたらどこかで修理することも出来るのかもしれませんが、とりあえず飾って眺めるだけでも心が安まります。

 auto110にはいくつかのバリエーションがあるようですが、後に"super"と付くこの機種は初代auto110の改良版で、巻き上げ機構やファインダー内表示が改良されています。

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 マウント側はこんな感じ。すぐ内側に見えているのは絞り兼シャッターです。ボディ側にありますが、形式的にはビハインド・レンズシャッターです。その奥にミラーがあります。

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 裏蓋を開けるとこんな感じ。45度に傾いたミラーの後ろ側が見えています。裏蓋のヒンジ付近に電池室があります。電池はLR44が2個。露出計とシャッターの駆動に必要です。ただしここに電池室があると言うことは、フィルムをセットした状態では交換が出来ないということになります。

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 ミニサイズということもあって操作系は至ってシンプル。巻き上げレバー根元のスイッチはsuperになって追加されたものです。LockとAuto、セルフタイマーを選ぶスイッチ。それ以外はシャッターボタンだけ。向かって右側はフラッシュを取り付ける接点がついています。中央のペンタ部は飾りではなくペンタプリズムが収められている、本物の一眼レフ機です。

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 さて、現代のauto110を目指したというPENTAX Q7とボディの大きさを比べてみました。並べてみるとこんな感じ。高さがありますが、PENTAX Q7とauto110はほとんど同じようなボリューム感です。Q7のロゴまわりのデザインも、auto110をうっすらと意識したものなのかも。

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 標準レンズをつけた状態ではこんな感じです。ミニチュアサイズと思っていたQマウントのレンズも、auto110用のレンズと比べると大きいですね。

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 レンズだけ並べてみました。auto110の撮像面サイズは13×17mmで、実はほぼフォーサーズと同じくらい。35mmフィルムと比べると画角の換算倍率は約2倍です。なのでこの18mmレンズは35mm相当とされていました。いかにも当時の一眼レフ用交換レンズのミニチュア判的雰囲気です。最短撮影距離は25cmとなっています。一方Qマウントの01 STANDARDはQ7につけると39mm相当。明るさは1段ちょっと明るくレンズシャッター、絞り、NDフィルターにAF駆動モーターまで内蔵しています。

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 レンズはなんと4本も付いていました。それと専用ストロボ付き。レンズは18mm、50mm、70mm、20-40mmの4本。これ以外に24mmがラインナップされたいたはずですが、頂いたセットの中にはありませんでした。ちなみに開放F値の記載を省略しましたが、auto110のレンズは全てF2.8で統一されています。

 また、auto110用のアクセサリーではワインダーもあったのですが、これも含まれていませんでした。知人によるとこれ以外は持ってなかったとのことなので、コンプリートキットではなくて、一つ一つ買い足していかれたもののようです。

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 ストロボをつけるとこんな姿に。かなり頭でっかち。ストロボには単三電池が2本入っていて、重量バランスもかなり悪いです。が、フィルム時代には必須のアクセサリーですよね。このフラッシュは電池を入れれば単体でちゃんと光ります。キュイーンという懐かしいチャージ音も盛大に聞こえます。調光はTTLではなく外光式オートと思われます。なお、レンズシャッターしきながらなぜか同調速度に制限があったそうです。

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 レンズには専用のSKYLIGHTフィルターが付いていました。30.5mmとか37.5mmとかいうサイズです。キャップももちろん専用品。SKYLIGHTフィルターって今見るとすごいピンク色ですね。良くこんなもの使っていたもんだと思ってしまいます。デジタルの時代になって絶滅したのでしょうか。

 なお光学系の状態ですが、一通り眺めた限りではレンズによっては曇りがみられますが、カビはないようです。それなりに使える状態ではないかと思われます。

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 ところでこのズームレンズ... どこかで見た焦点距離です。20-40mmって、今度発売になるKマウントのLimitedレンズと同じじゃないですか!もちろん撮像フォーマットが違うので、画角範囲は同じではありませんが。そう考えると今度の新レンズが20-40mmという設定になったのも、わざとではないかと思えてきます。となると開放F値もF2.8固定にすれば良かったのに、となおさら思ってしまいます(A^^;

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 ちなみに直進ズームで、なおかつ伸ばすとワイド側にいくタイプ。最近のレンズでもDA16-45mmF4とかこのタイプでしたっけ。よく分かりませんが他社ではあまりないタイプではないかと思います。

 ということで、最初にも書いたように残念ながらシャッターを切ることが出来ず、ファインダーを覗いてピントリングを回すことしか出来ません。写真は撮れなくてもシャッターが切れると雰囲気が出ていろいろ遊べるのですが、残念ながらやはり飾りにしておくしかないようです。

 ...が、もしやと思って調べてみると、どうやらauto110のレンズをPENTAX Q7につけることは出来るようですね。マウントアダプターが各種発売されていますし、ということでレンズの方は活用の道がありそうです。これはやってみなくては!

 というわけで、つづく↓

マウントアダプターでPENTAX Q7に110レンズをつけて遊んでみる - 酔人日月抄マウントアダプターでPENTAX Q7に110レンズをつけて遊んでみる - 酔人日月抄

さて、ありがたいことに知人の好意でPENTAX auto110 superのセットを&#x...