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酔人日月抄

東京下町に暮らす写真とPENTAXとスキーと時代小説とお酒とプジョーを愛するある男の日常

PENTAX K-3体験イベントで実写してみる

カメラ 写真 みんぽす PENTAX K-3

 ちょっと間が空きましたが、PENTAX K-3体験イベントのセミナー編に続き、実写編です。短い時間でしたが実機を貸して頂いてシャッターを切ってみることが出来ました。ただし実機と言ってももちろん開発段階の試作機で、販売される量産品と全く同等ではありません。それ故、撮影データもそのまま持ち帰ることは許されず、後日縮小されたものを頂きました。

K5LS3139.jpg

 ということで、以下K-3試作機で撮影した写真(ただし長辺が1600ピクセルに縮小されたもの)です。モデルさんの撮影はちゃんとライトが当てられていましたが、それ以外の部分は照明が薄暗い室内で、ディスプレイも写真を撮るには非常に厳しい条件ばかりでした。


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 まずはモデルさんの撮影です。セミナー編の最後にちょこっと書きましたが、ライティングは桃井一至さんがされたもの、モデルは荻野沙織さんです。
最初は標準ズームの18-135mmが付いていたのですが、他にも現行ラインナップのKマウントレンズはよりどりみどりで貸して頂けるという大盤振る舞いでした。時間が限られていたので2本だけ借りてみました。ローパスセレクタはデフォルト(OFF)のままです。その他の設定もほとんどいじっていません。

IMGP0083.jpg
PENTAX K-3試作機, DA18-135mm F3.5-5.6ED AL [IF] DC WR, 1/160sec, F5.6, ISO800, AWB
 まずは標準ズーム。このレンズいろいろ言われることも多いですが、そんなに悪くないと思います。望遠端開放の周辺光量落ちが激しいくらい。こういうポートレートならそれも気にならないです。

IMGP0093.jpg
PENTAX K-3試作機, DA★55mm F1.4 SDM, 1/1000sec, F1.6, ISO800, AWB
 それからいつも気になっているDA★55mm F1.4を借りてみました。まさにポートレートレンズです。開放に設定しきれず中途半端に絞ってしまいましたが、無粋な背景の壁が完全に溶けました。それに薄いピント面から少しずつボケていく過程もとても自然で綺麗です。K-5無印だとこの開放F値ではピントが1回でちゃんと来ない場合がありますが、K-3のAFは安定していて安心してシャッターが切れます。K-3の威力を生かすにはこのくらいのレンズが欲しいところかも。

IMGP0099.jpg
PENTAX K-3試作機, DA★200mm F2.8ED [IF] SDM, 1/200sec, F2.8, ISO800, AWB
 次に借りたのがやはりDA★シリーズの200mmF2.8。あまり縁のないレンズです。フルサイズ換算でおよそ300mmになるというところで、人物を取るにはわりとギリギリの長さではないかと思います。特に狭い室内ではちょっと苦労しました。でも、望遠好きとしてはこういう距離感は良いなぁと思います。

IMGP0171.jpg
PENTAX K-3試作機, DA18-135mm F3.5-5.6ED AL [IF] DC WR, 1/50sec, F5.6, ISO800, AWB
 そして再び標準ズーム。うん、やっぱりこれだって悪くないと思います。とりあえず1本持っていて損はないレンズです。

 何よりも感じたのはAFの安定度。シャッターのキレです。AFスピードはモーター内蔵レンズばかり試したので、そう大きくは変わりません。バックはともかく、わりとしっかりした照明が当たっているわりに、露出とホワイトバランスは微妙に暴れがみられますが、この辺は製品版ではないので、まだF/Wの熟成が必要なところかもしれません。何しろ測光アルゴリズムはデバイスレベルから大きく変わってるわけですから。


 さて、以下は会場にあったK-3関連の展示物です。これらもお借りしたK-3試作機で取ったものです。上にも書いたとおり、写真を撮るには非常に厳しい条件でした。

IMGP0043.jpg
PENTAX K-3試作機, DA18-135mm F3.5-5.6ED AL [IF] DC WR, 1/60sec, F5.6, ISO3200, AWB
 小さなジオラマが置いてありました。トラムのような電車とバスの模型が走り回っていました。AF.Cを試してみろと言うことなのでしょうか? ということでAF.Cでセレクトエリア拡大を試してみました。食いつきやホールドの設定はデフォルトのままです。なのでピント優先になっているはず。この距離でこういう動きものを撮ることは珍しいと思うので、実際どうなのかは判断しにくいところですが、普通に追従してくれます。いや、この「普通に」というところが重要なのだと思います。

 ちなみにこのカット、ISO3200で撮っています。ちょっと固さというかコントラストのきつさというか、質感に違和感を感じるのは確かですが、いわゆるノイズっぽさと違っていてとても綺麗です。これならISO3200もある程度常用範囲に入ってくるかも。撮り比べていないので何とも言えませんが、感覚的にはK-5無印から0.5段か1段くらい良くなってるような気がします。

IMGP0126.jpg
PENTAX K-3試作機, DA18-135mm F3.5-5.6ED AL [IF] DC WR, 1/125sec, F5.6, ISO800, AWB
 PENTAX機では伝統のスケルトンモデルが置いてありました。それとボディ外装素材、ステンレスフレームのシャーシ、それにペンタプリズム。背面パネルまでマグネシウム合金化されたり、地味な改良が加えられていますが、それはペンタプリズムにまで及んでいます。反射面のコーティングを改良して明るさを増しているそうです。光学ファインダー派としては、プロ用の超高級機じゃないのに、一眼レフのガラスプリズムに、コストダウン以外の目的で未だに改良を加えてくるという、その姿勢が大好きです。

IMGP0119.jpg

PENTAX K-3試作機, DA18-135mm F3.5-5.6ED AL [IF] DC WR, 1/125sec, F5.6, ISO800, AWB
 こちらは秒間8.3コマを実現する、ミラー駆動、絞り駆動、シャッターチャージのメカです。レフ機であるが故に抱えてる部分でもありますが、カメラがカメラである所以のメカの出来は、手触りというか使い心地と言った感覚に直結する部分です。ミラーボックスが欠落したカメラは、それはそれで技術的に、論理的に利点である反面、絶対に一眼レフに敵わない部分だと個人的には思っています。
 左にあるのは新開発の27点AFセンサー。こればかりはフルカスタムだと思うのですが、一眼レフの2強メーカーならいざ知らず、Kマウント機でよく新規開発が出来たな、と感心します。これが今後の新機種にも展開していくのでしょう。

IMGP0117.jpg
PENTAX K-3試作機, DA18-135mm F3.5-5.6ED AL [IF] DC WR, 1/100sec, F5.0, ISO800, AWB
 K-3の心臓部、24メガピクセルの光学ローパスフィルターレスなCMOSセンサーと、手ぶれ補正ユニット、それに新開発の8.6万画素のRGBセンサー、そしてPRIME IIIが載ったメイン基板です。ディスプレイが裏から光を当てているので、超逆光状態で、メイン基板はよく見えません。わざとなのかもしれませんが(A^^;

IMGP0118.jpg
PENTAX K-3試作機, DA18-135mm F3.5-5.6ED AL [IF] DC WR, 1/80sec, F5.6, ISO800, AWB
 基盤をアップにしてみました。真ん中のPENTAXロゴが入ってるチップがPRIME III、その左にニコ並んでいるのがDRAM、右下の縦長のチップはフラッシュメモリと思われます。周辺にも正方形のチップがいくつか見えますが、なんだかよく分かりません。右上の方はコイルがやたらに並んでいるので電源関係でしょうか。 ...てなところをつい見てしまうのは職業病です(^^;

IMGP0116.jpg
PENTAX K-3試作機, DA18-135mm F3.5-5.6ED AL [IF] DC WR, 1/15sec, F4.0, ISO800, AWB
 発売されたばかりのHDコーティング版DA Limitedレンズも展示されていました。そういえばKマウントレンズのロードマップも最近更新されたんでしたっけ? "2013 or Later"として詳細が示されていないDAレンズにはすべて興味があります。Limitedのズームも欲しいし、純正の超望遠ズームも興味があります。もしくはテレコンバーターがあればDA★60-250mmの使い道がもっと広がるかも。このあたりは以前からずっとロードマップに載っているものですし、そろそろ従来レンズのリニューアルではなくて、完全な新規レンズを出して欲しいところです。

IMGP0123.jpg
PENTAX K-3試作機, DA18-135mm F3.5-5.6ED AL [IF] DC WR, 1/30sec, F4.5, ISO800, AWB
 そして一番のお目当てのブツもありました。触らせてはもらえず、ガラスケースの奥に鎮座していただけですが、K-3 Premium Silver Editionです。世界で2,000台の限定品で、既に完売とのことで予約が締め切られています。私の発注分はきっと手に入るはず。正確な発売日がまだ分かりませんが、あと1ヶ月くらい待つことになるのでしょう。
 本当はボディだけで良くて、大きく、重く、大げさになってしまうバッテリーグリップはきっと使わないし、ストラップも別のを使います。予備電池も既に何個も持っているので不要。なのですが、どうしてもボディが欲しいので仕方ありません。

IMGP0141.jpg
PENTAX K-3試作機, DA18-135mm F3.5-5.6ED AL [IF] DC WR, 1/20sec, F4.0, ISO800, AWB
 会場内には、公式サンプルとして公開されているものを含め、たくさんのK-3による作例が大きなプリントで展示されていました。どれもこれも素晴らしい写真ばかり。K-3とPENTAXレンズの性能はもちろんですが、写真家さんたちの腕に感心してしまいます。そうやって感心しているそばから、私が撮る写真は水平が出ていなかったりしてがっくりきてしまいます。

IMGP0113.jpg
PENTAX K-3試作機, DA18-135mm F3.5-5.6ED AL [IF] DC WR, 1/100sec, F4.0, ISO800, AWB

IMGP0115.jpg
PENTAX K-3試作機, DA18-135mm F3.5-5.6ED AL [IF] DC WR, 1/13sec, F4.5, ISO800, AWB
 さて、PENTAX K-3の発売に合わせてデビューキャンペーンというのが行われることになっています。K-3購入して応募すると、アルティザン・アンド・アーティスト製のK-3オリジナルカメラバッグか、K3オリジナルストラップが抽選で当たるそうです。また落選者含めてK-3フォトグラファーズ・ダイアリーは全員にもれなくもらえます。それぞれの商品実物が置いてありました。私もK-3 Premium Silverが届いたら早速応募しようと思います。